FAQ : Atmark Distは、一般的なLinuxのディストリビューションとどこが違いますか?

対象製品: Armadillo-840Armadillo-810Armadillo-500 FXArmadillo-500Armadillo-460Armadillo-440Armadillo-420Armadillo-300Armadillo-9Armadillo-240Armadillo-230Armadillo-220Armadillo-210

Atmark Distは、Armadillo用にカスタマイズされたディストリビューションです。組み込み機器を作成する上で必要な機能や便利なツールが含まれています。Atmark Distが一般的なLinuxディストリビューション(DebianやFedora)と違うところは、以下点です。

  • バイナリー配布ではなく、一つのアーカイブにすべてのソースコードが含まれている
  • 組み込み機器を作成する上で必要な機能やツールが入っている
  • フラッシュメモリに書き込むためのデータを作成できる

ソースコードアーカイブ

Atmark Distは、PC Linux用のディストリビューションと違い、バイナリー配布になっていません。組み込み機器の場合、ソフトウェアを機器にあわせてカスタマイズする必要が多いため、すぐにソースコードに手を入れれるようになっています。

また、すべて一つのアーカイブになっているために、開発環境の保全も簡単です。複数人で開発している場合や複数の機器を開発している場合でも、アーカイブを開くことで、いつも同じ環境を構築することができます。

組み込み機器のツール

組み込み機器では、PC Linuxで必要としないツールが必要になります。たとえば、

  • 少ないメモリー環境下でも多くの機能を実現する、Busyboxやthttpd
  • フラッシュメモリにデータを保存する、flatfsd
  • シリアルポートのデータをネットワーク通信に変換する、seri2eth
  • ネットワークを使ってフラッシュメモリの書き換えを行なう、netflash

などがあります。もちろんPC Linuxで使われているツールも使うことができます。

フラッシュメモリの書き換え

ArmadilloはPC Linuxと違い、システムをHDDに書き込むわけではありません。また、CDからブートしてインストールするわけでもありません。

Armadilloで作成したツールを動かし製品化するには、ボード上にあるフラッシュメモリにカーネルやルートファイルシステムを書き込むのが一般的です(USB拡張や Armadillo-9のようにIDEのコネクタを持っているボードでは、もちろん使うことができます)。このため、PC Linuxのようにビルドするだけではなく、ボードにデータを書き込む必要があります。Atmark Distでは、ビルド時に自動的にフラッシュメモリに書き込むためのデータまで生成してくれます。