・Armadilloとは
Armadilloをおすすめする理由
Armadilloをはじめよう
ArmadilloでIoT


Armdilloとは

「Armadillo」は、組み込み機器の通信・制御機能を実現するためのプラットフォームとなるCPUボードのブランドです。
産業機器によく使われるインターフェースに対応した製品をラインアップし、各種のセンサーやアクチュエータなどと接続することができる他、Linuxプリインストールでさまざまなアプリケーションに自由に対応することができます。
Armadilloは、

  • センサーなどの端末からの計測データの受領
  • インターネットとの間のデータの送受信
  • クラウドでのデータ解析の前の簡単なデータ加工処理やモデル化された処理の実行
  • LEDやアクチュエータなどへの制御信号の送信

など、主に計測・制御を担うエッジ端末とクラウドの間を仲介する通信機能や、簡単な制御処理などの実装に便利です。

例えば、以下のような仕組みにもご利用いただけます。

採用事例一覧を見る

見守りシステムのゲートウェイ

開閉センサやカメラ、Beaconなどからセンシングデータを受け取り、在室・移動状況をクラウドに転送する

温度制御・通信ボックス

温度センサーのデータを受け取り、閾値を超えたら所定の動作(例えばアラートの発信や警告灯の点滅など)を行う

機器の操作盤

産業機器の操作盤のタッチパネル部分や、インターネット通信機能を追加

量産に使える産業用途向けのハードウェア

Armadilloは、フィールドで使われる機器やシステムに実際に組み込んでご利用いただくことを想定した「組み込みプラットフォーム」です。

Armadilloは、 主に室内で利用されることを想定した教育用途向けのボードやCPUの性能を評価する目的の評価ボードとは異なり、原則として 各製品ともに温度・湿度試験や振動試験などを実施し、耐環境性能を考慮した設計を行っています[*1]。 ボード本体は原則として動作温度範囲-20℃~+70℃をカバーしており、動作温度範囲内であれば外気温によってCPU速度が 著しく低下するなどの症状が起きないように設計されています。
開発をはじめるのに便利な「開発セット」も提供していますが、セットに含まれるボードやゲートウェイ本体は、原則として量産向けに提供しているボードと同じハードウェア品質ものです。

Armadillブランドの品質について、詳しくは「Armadilloをおすすめする理由 」をご覧ください。
製品モデルの区分については、「購入方法」のページ(コーポレートサイト)でご紹介しています。

[*1] 一部のシリーズ(Armadillo-EVAシリーズなど)は、評価用途のみを想定したラインアップがあります。

「IoTゲートウェイ型」と「ボード型」

Armadilloには、通信機能付き・ケース付きでそのままアプライアンス機器としても実用化しやすい「IoTゲートウェイ型」と、そのまま機器に組み込んで使われることを想定した「ボード型」、の大きく2種類の製品ラインアップがあります。

IoTゲートウェイ型


ゲートウェイ型

ボード型(シングルボード)


ボード型

ボード型(モジュール)


モジュール形状

既存のシステムをIoT化する場合など、単体の機器として実用化したい場合は「IoTゲートウェイ型」を、新たに開発する機器の中にArmadilloを組み込みたいときには「ボード型」が便利です。
また、ボード型の製品の中には、コネクタが実装されてそのまま使えるシングルボード形状のものの他、RJ45やD-SUb9など高さを要するコネクタをできるだけ排除した小型・薄型のモジュール形状の製品もラインアップしています。拡張ボードを開発することで基板形状やケーブルの引き出し位置などを自由設計することができるので、基板開発の知識・ノウハウを持っていて、かつ限られたスペースににジャストサイズで収めたい場合などには、モジュール形状の製品が便利です。

Armadilloで機器を実現するために必要な知識

ハードウェア

IoTゲートウェイ型(Deguゲートウェイを除く[*1])およびボード型のいずれも、Armプロセッサ搭載・Linuxプリインストールでベースとなる部分が揃った「組み込みプラットフォーム」として提供されています。煩雑になりがちなCPU回りの開発が不要で、かつどのシリーズもUSBやシリアルなどよく使われるインターフェースをあらかじめ搭載し、拡張ボード・オプションモジュールや専用ケースなども取り揃えているので、ハードウェアの追加開発の手間を極力省略することができます。

Armadilloの開発をする際、ボード型、特にモジュール形状の製品を使うときには、拡張ボードを開発するための回路設計などの知識は必須です[*2]。IoTゲートウェイ型の製品で開発する場合には、回路設計などは行わずに製品化することも不可能ではありません(もちろんハードウェア知識は持っているに越したことはありません)。

ソフトウェア

Armadilloをプラットフォームとして最終的にエンドユーザ向けのどのような機能を実現するのかについては、購入者が開発しArmadillo上で実行させるアプリケーションに委ねられます。Linuxベースの小さなコンピュータなので、アプライアンスサーバーのような使い方をすることも可能です。

Armadilloのアプリケーションを開発するには、Linuxの基本的な知識が必須です。
Armadilloで動作するLinuxカーネル、USBやシリアルをはじめArmadilloに搭載された各インターフェースのデバイスドライバなどの基本となるソ フトウェアはオープンソースとして公開されているので、豊富なLinuxの開発資産を利用しつつ、実装したい機能を自由に設計し開発することができます。

Armadillo-X1、Armadillo-640など昨今メインシリーズとして展開している製品群はいずれもDebian GNU/Linux ベースなので、 基本的にはPC用のLinuxと同じように開発することができます[*3]。ただし、メモリ容量の制限や突然の電源断への対応など、 組み込み機器に特有の注意事項もありますので、基本的な組み込みソフトウェア開発の知識は持っていたほうがよいでしょう。

組み込みLinuxがわからなくてもIoTをはじめられる!~Degu~

Armadilloから派生した製品でIoTに特化した製品に「Deguゲートウェイ」があります。
オープンソースのセンサー技術「Degu(デグー)」を使って開発したDeguセンサーとThread®ネットワークでつなぎ、受信したセンシングデータをインターネットに転送する役割をDeguゲートウェイが担います。Deguゲートウェイは、Deguセンサーとの接続とクラウドとの連携に特化したアプリケーションがあらかじめ搭載されているので、他のArmadillo製品のようにLinuxでイチから開発する必要がなく、インターネット通信やクラウドのIoTプラットフォームの認証など簡単な設定を行うだけで、IoTゲートウェイとして利用することが可能です。

Deguについての詳細情報は、以下をご覧ください。
ArmadilloでIoT
Deguサイト(open-degu.com)

[*1] Deguゲートウェイは、センサー技術「Degu(デグー)」の仕組みに準拠し、Thread通信によるセンサーネットワーク通信と インターネット通信との仲介、AWSやMicrosoft Azureなど)のIoTプラットフォームへの連携機能に特化した製品です。 他のArmadillo製品と異なり、Linuxでのアプリケーション開発は不要で、インターネット接続のための簡単な設定およびIoTプラットフォームでの認証の手続きを行うだけで、利用するIoTゲートウェイとして利用することができます。
[*2] モジュール形状の製品では、拡張ボード開発の参考となる回路図(開発セットに同梱されているインターフェース評価ボードなどの回路図)を購入者向けに無償提供しています。
[*3] Armadillo-400シリーズ、800シリーズなどは、DebianをベースにArmadillo向けに省メモリ化した、アットマークテクノ 独自のディストリビューションを採用しています。アプリケーションの開発時は、PC上で開発・コンパイルしてArmadillo本体 に書き込む「クロス開発」のスタイルになりますのでご注意ください。