############################################################################### Armadillo-Box WS1 Bルート ECHONET Lite通信デモ README Nov-04-2015 Nissin Systems Co.,Ltd. ############################################################################### ============================================================================== 1. はじめに 本書は、Armadillo-Box WS1 と デバイスシミュレータ間における Wi-SUN Bルート ECHONET Lite 通信デモソフトウェアのREADMEです。 ============================================================================== 2. インストール 2-1. 開発環境の構築 参考資料: Armadillo-Box WS1 製品マニュアル armadillo-box-ws1_product_manual_ja-1.0.0.pdf [ URL ] http://armadillo.atmark-techno.com/files/downloads/armadillo-box-ws1/document/armadillo-box-ws1_product_manual_ja-1.0.0.pdf 開発環境用のVMWareイメージを下記URLからダウンロードします。 [ ATDE5 」 http://armadillo.atmark-techno.com/downloads VMWareイメージを展開後、VMWare Player を使用してATDE5イメージを起動します。 こちらが開発ホストとなります。 開発ホストの /var/www へ ・linux.bin.gz ・romfs.img.gz を配置してください。 開発ホストのネットワーク設定については、 ご利用の環境に合わせて設定してください。 2-2. ソフトウェアの書込み Armadillo-Box WS1 と書込み用のPCを シリアルケーブルで接続します。 Armadillo-Box WS1 の起動後、 コンソールから以下のコマンドを実行して ソフトウェアの書込みを行います。 2-2-1. ネットワーク設定 ネットワーク設定は、デフォルトで「DHCP」としています。 コンソールから固定IP設定を行う場合は、 以下のコマンドを実行します。 # ifconfig eth0 netmask <ネットマスク> 2-2-2. Linux Kernel の書込み # netflash -b -k -n -u -s -r /dev/flash/kernel http://<開発ホストIPアドレス>/linux.bin.gz ※ Linux Kernel は、2015/10/16 時点での最新(linux-3.14-at3)を使用しています。 これより古いバージョンでは正常に動作しないため、必ず上記手順で更新を行ってください。 2-2-3. Userland の書込み # netflash -b -k -n -u -s -r /dev/flash/userland http://<開発ホストIPアドレス>/romfs.img.gz ============================================================================== 3. ログイン手順 3-1. シリアル接続 3-1-1. Armadillo-Box-WS1の起動 Armadillo-Box-WS1 の電源を入れ、緑のLEDが点灯することを確認します。 3-1-2. シリアル接続設定 Armadillo-Box-WS1 とご利用のPCをシリアルケーブルで接続し、 Teraterm Pro などのツールを使用してコンソールを開きます。 シリアル通信パラメータは、以下の通りです。 ポート ： ご利用の環境に応じて設定してください。 ボーレート ： 115200 データ長 ： 8 パリティビット ： なし ストップビット ： 1 フロー制御 ： なし 3-1-3. Armadillo-Box-WS1へのログイン Armadillo-Box-WS1 とシリアル接続が完了したら、 以下のユーザ、パスワードを入力してログインします。 ユーザ ： root パスワード ： root ============================================================================== 4. デモ動作手順 デモソフトウェアはデフォルト設定で通信を行うことが出来ます。 設定変更等の詳細については、 デバイスシミュレータ： 5. デバイスシミュレータの設定・動作について コントローラ ： 6. コントローラの設定・動作について を参照してください。 4-1. デバイスシミュレータ(Wi-SUNコーディネータ) 4-1-1. 起動 コンソールから以下のコマンドを実行します。 # bdev_demo 起動後、Wi-SUNデバイスの初期化処理が実行され、 以下のログが表示されます。 bdev_demo app version - 0.10 Wi-SUN Device Init ... SKSTACK VER : 1.2.10 SKAPP(FW) VER : rev26 Wi-SUN Device Init Done. 初期化が完了すると、以下のログが表示されます。 help - show help vers - show version pw - pw : set authentication password id - id : set RouteB ID pid - pid : set Pan ID obj - obj add echonet lite object start - start wi-sun comm set - set : set property value quit - quit bdev_demo bdev demo > 4-1-2. MACアドレスとIPv6アドレスの確認 起動直後に自身のMACアドレスとIPv6アドレスを表示します。 MAC : 001D12900003C1BD V6ADDR : FE80:0000:0000:0000:021D:1290:0003:C1BD 4-1-3. ECHONET Lite 機器の追加 コンソールから以下のコマンドを実行することで デバイスを追加することができます。 今回は、一例として低圧スマート電力量メータクラス(0x028801)を追加します。 bdev demo > obj 0x028801 4-1-4. Wi-SUN Bルート PANA接続待ちの開始 PANA接続待ち用の設定は、以下の値をデフォルト値として動作します。 認証ID : 00112233445566778899AABBCCDDEEFF 認証パスワード : 0123456789AB CH : ※EDスキャンを行い、空きCHを使用します。 PAN ID : CAFE コンソールから以下のコマンドを実行し、PANA接続待ちを開始します。 bdev demo > start 接続待ちを開始すると、以下のログが表示されます。 COORDINATOR START!! EW-ENET Lite neo device service start ! 4-2. コントローラ(Wi-SUNデバイス) 4-2-1. 起動 コンソールから以下のコマンドを実行します。 # broute_demo 起動後、Wi-SUNデバイスの初期化処理が実行され、 以下のログが表示されます。 broute_demo app version - 0.10 Wi-SUN Device Init ... SKSTACK VER : 1.2.10 SKAPP(FW) VER : rev26 Wi-SUN Device Init Done. 初期化が完了すると、以下のログが表示されます。 help - show help vers - show version pw - pw : set authentication password id - id : set RouteB ID start - start wi-sun comm list - wi-sun coordinator list get - get : get property quit - quit broute_demo broute demo > 4-2-2. MACアドレスとIPv6アドレスの確認 起動直後に自身のMACアドレスとIPv6アドレスを表示します。 MAC : 001D12900003C1BD V6ADDR : FE80:0000:0000:0000:021D:1290:0003:C1BD 4-2-3. Wi-SUN Bルート PANA接続 PANA接続用の設定は、以下の値をデフォルト値として動作します。 認証ID : 00112233445566778899AABBCCDDEEFF 認証パスワード : 0123456789AB コンソールから以下のコマンドを実行し、PANA接続を開始します。 broute demo > start 接続待ちを開始すると、以下のログが表示されます。 PANA AUTH START!! 4-3. Wi-SUN Bルート通信の開始 4-3-1. コントローラ側の接続確認 AUTH 接続相手(デバイスシミュレータ)のIPv6アドレス(※) AUTH SUCCESS! EW-ENET Lite neo Controller service start! (※) 4-1-2 で確認したデバイスシミュレータ側のIPv6アドレスが表示されます。 4-3-2. デバイスシミュレータ側の接続確認 PANA接続が完了し、以下のログが表示されていることを確認してください。 PANA AUTH SUCCESS : 接続相手(コントローラ)のIPv6アドレス(※) (※) 4-2-2 で確認したコントローラ側のIPv6アドレスが表示されます。 4-4. ECHONET Lite 通信 4-4-1. コントローラからのデータ取得 コントローラ側でコンソールから以下のコマンドを実行すると、 デバイスシミュレータからデータを取得することが出来ます。 broute demo > get は、ECHONET Lite で規定されているプロパティコードを 16進数で指定します。 コマンドを実行すると、 デバイスシミュレータへの送信電文 : SND デバイスシミュレータからの受信電文 : RCV のログが表示されます。 例) 動作状態(EPC:0x80)を取得した場合 broute demo > get 80 SND : 10 81 00 00 05 ff 01 02 88 01 62 01 80 00 RCV : 10 81 00 00 02 88 01 05 ff 01 72 01 80 01 30 4-4-2. コントローラへのデータ応答 デバイスシミュレータ側では、コントローラ側からデータ取得の 要求を受信した場合 コントローラからの受信電文 : RCV コントローラへの応答電文 : SND のログが表示されます。 例) 動作状態(EPC:0x80)を取得要求を受信した場合 broute demo > get 80 RCV : 10 81 00 00 05 ff 01 02 88 01 62 01 80 00 SND : 10 81 00 00 02 88 01 05 ff 01 72 01 80 01 30 4-4-3. デバイスシミュレータのデータ更新 コンソールから以下のコマンドを実行すると、デバイスシミュレータの データを更新することが出来ます。 bdev demo > set 0x028801 <データ> は、ECHONET Lite で規定されているプロパティコードを 16進数で指定します。 <データ>は、設定する値を16進数で指定します。 <データ>の先頭には、"0x"を指定しないでください。 例) 動作状態(EPC:0x80)をOFF(0x31)に設定する場合 bdev demo > set 0x028801 0x80 31 なお、更新したプロパティが状変アナウンスの対象であった場合 自動で通知電文を送信します。 通知電文は、形式で表示されます。 例) 動作状態(EPC:0x80)をOFF(0x31)を通知する場合 INF : 10 81 00 00 0e f0 01 02 88 01 73 01 80 01 31 4-5. Wi-SUN Bルート通信の終了 4-5-1. コントローラの接続終了 コンソールから以下のコマンドを実行し、接続を終了します。 (同時にデモソフトウェアが終了します) broute demo > quit コントローラ側で接続を終了すると、デバイスシミュレータ側で 以下のログが表示されます。 PANA AUTH QUIT : 接続相手(コントローラ)のIPv6アドレス(※) (※) 4-2-2 で確認したコントローラ側のIPv6アドレスが表示されます。 4-5-2. デバイスシミュレータの接続終了 コンソールから以下のコマンドを実行し、接続を終了します。 (同時にデモソフトウェアが終了します) bdev demo > quit ============================================================================== 5. デバイスシミュレータの設定・動作について 5-1. 設定の変更 5-1-1. Bルート認証IDの変更 コンソールから以下のコマンドを実行すると、認証IDを変更することができます。 bdev demo > id <認証ID> また、"id" のみを実行すると、現在の認証IDを確認することができます。 bdev demo > id RouteB ID : 00112233445566778899AABBCCDDEEFF 5-1-2. Bルートパスワードの変更 コンソールから以下のコマンドを実行すると、パスワードを変更することができます。 bdev demo > pw <パスワード> また、"pw" のみを実行すると、現在のパスワードを確認することができます。 bdev demo > pw password : 0123456789AB 5-1-3. Pan IDの変更 コンソールから以下のコマンドを実行すると、Pan IDを実行することができます。 bdev demo > pid また、"pid" のみを実行すると、現在をPan IDを確認することができます。 bdev demo > pid panid : CAFE なお、デフォルトでは Pan ID は自動設定であり、この状態で確認を行うと 以下のログが表示されます。 bdev demo > pid panid is auto 5-2. ログについて デバイスシミュレータでは、動作中に以下のログが表示されます。 5-2-1. PANA認証接続待ち開始 PANA認証の接続待ちを開始するときに、使用する認証IDと パスワードを表示します。 Route-B ID : 00112233445566778899AABBCCDDEEFF Password : 0123456789AB 5-2-2. EDスキャン 空きCHの検索を行うときに、以下のログを表示します。 EDSCAN START! CH [33] rssi[69] CH [34] rssi[33] CH [35] rssi[31] CH [36] rssi[22] CH [37] rssi[27] CH [38] rssi[40] CH [39] rssi[37] CH [40] rssi[27] CH [41] rssi[36] CH [42] rssi[37] CH [43] rssi[30] CH [44] rssi[31] CH [45] rssi[37] CH [46] rssi[38] CH [47] rssi[33] CH [48] rssi[44] CH [49] rssi[37] CH [50] rssi[30] CH [51] rssi[37] CH [52] rssi[36] CH [53] rssi[28] CH [54] rssi[36] CH [55] rssi[37] CH [56] rssi[37] CH [57] rssi[23] CH [58] rssi[31] CH [59] rssi[29] EDSCAN END! 5-2-3. PANA認証接続待ちの開始 PANA認証の接続待ちを開始すると、以下のログを表示します。 CH : <使用 CH> Pan ID : <使用 Pan ID> COORDINATOR START!! EW-ENET Lite neo device service start! 5-2-4. PANA接続完了 PANA接続が完了すると、以下のログを表示します。 PANA AUTH SUCCESS : <接続相手のIPv6アドレス> 5-2-5. PANA接続終了 PANA接続が終了すると、以下のログを表示します。 PANA AUTH QUIT : <接続相手のIPv6アドレス> 5-2-6. ECHONET Lite 通信 ECHONET Lite 通信では、以下のログを表示します。 ・送信電文 SND : XX XX XX ... ・送信電文(一斉同報) INF : XX XX XX ... ・受信電文(応答、一斉同報) RCV : XX XX XX ... 5-3. コマンドヘルプ 各コマンドのヘルプを以下に記載します。 help - show help vers - show version pw - pw : set authentication password id - id : set RouteB ID pid - pid : set Pan ID obj - obj add echonet lite object start - start wi-sun comm set - set : set property value quit - quit bdev_demo 5-3-1. help コマンド一覧とヘルプを表示します。 5-3-2. vers ソフトウェアバージョンを表示します。 5-3-3. pw a) 認証パスワードの更新 bdev demo > pw <パスワード> b) 認証パスワードの確認 bdev demo > pw 5-3-4. id a) 認証IDの更新 bdev demo > id <認証ID> b) 認証IDの確認 bdev demo > id 5-3-5. pid a) Pan IDの更新 bdev demo > pid b) Pan IDの確認 bdev demo > pid 5-3-6. obj a) ECHONET Lite 機器の追加 bdev demo > obj b) ECHONET Lite 機器一覧とプロパティの確認 bdev demo > obj 5-3-7. start PANA認証接続待ちを開始します。 5-3-8. set 対象の機器オブジェクトのプロパティを更新します。 bdev demo > set <データ> 5-3-9. quit PANA認証接続とデモソフトウェアを終了します。 ============================================================================== 6. コントローラの設定・動作について 6-1. 設定変更 6-1-1. Bルート認証IDの変更 コンソールから以下のコマンドを実行すると、認証IDを変更することができます。 broute demo > id <認証ID> また、"id" のみを実行すると、現在の認証IDを確認することができます。 broute demo > id RouteB ID : 00112233445566778899AABBCCDDEEFF 6-1-2. Bルートパスワードの変更 コンソールから以下のコマンドを実行すると、パスワードを変更することができます。 broute demo > pw <パスワード> また、"pw" のみを実行すると、現在のパスワードを確認することができます。 broute demo > pw password : 0123456789AB 6-2. ログについて コントローラでは、動作中に以下のログが表示されます。 6-2-1. アクティブスキャン開始 接続先の検索のため、アクティブスキャンを実行するときに 以下のログを表示します。 ACTIVE SCAN START!! CH : Pan ID : MAC : <検出機器のMACアドレス> ※ネットワーク上に複数の接続候補(Wi-SUNコーディネータ)が存在する場合、 上記ログも複数表示されます。 6-2-2. PANA認証開始 PANA認証を開始するときに、以下のログを表示します。 PANA AUTH START!! AUTH <接続相手のIPv6アドレス> 6-2-3. PANA認証・接続完了 PANA認証が完了したときに、以下のログを表示します。 AUTH SUCCESS! EW-ENET Lite neo Controller service start! また、アクティブスキャンで検出した接続先候補の一覧と 接続相手( )を表示します。 -- COORDINATOR 01 -- ADDR : 00005FFFFE000030 Channel : 33 Pan ID : CAFE -- COORDINATOR 02 -- ADDR : 00005FFFFE000031 Channel : 34 Pan ID : CAFF 6-2-4. ECHONET Lite 通信 ECHONET Lite 通信では、以下のログを表示します。 ・送信電文 SND : XX XX XX ... ・受信電文(応答、一斉同報) RCV : XX XX XX ... 6-3. コマンドヘルプ 各コマンドのヘルプを以下に記載します。 help - show help vers - show version pw - pw : set authentication password id - id : set RouteB ID start - start wi-sun comm list - wi-sun coordinator list get - get : get property quit - quit broute_demo 6-3-1. help コマンド一覧とヘルプを表示します。 6-3-2. vers ソフトウェアバージョンを表示します。 6-3-3. pw a) 認証パスワードの更新 broute demo > pw <パスワード> b) 認証パスワードの確認 broute demo > pw 6-3-4. id a) 認証IDの更新 broute demo > id <認証ID> b) 認証IDの確認 broute demo > id 6-3-5. start PANA認証接続待ちを開始します。 6-3-6. list アクティブスキャンで検出した接続候補一覧と、接続中の情報を表示します。 6-3-7. get 接続相手のデバイスシミュレータのプロパティを取得します。 broute demo > get 6-3-8. quit PANA認証接続とデモソフトウェアを終了します。 ============================================================================== - 以上 -