FAQ : Armadillo-IoT(型番: AG401-)の3Gモジュールで通信できないときには?

対象製品: Armadillo-IoT G1/G2

Armadillo-IoT (型番: AG401-)で3G通信できないときの確認項目について説明します。

Armadillo-IoTの型番によって確認方法が異なります。対応関係を以下に示します。

型番 外観 本FAQに対応/非対応
AG401- 対応
AG421- 非対応
こちらを参照してください

確認項目一覧

1. 3Gモジュールが動作できているか

1.1 ドライバーの確認

3Gモジュールのドライバーが有効になっているか確認します。


[armadillo ~]$ zcat /proc/config.gz | grep SIERRA

有効の場合、次のように表示されます。


CONFIG_USB_SIERRA_NET=y
CONFIG_USB_SERIAL_SIERRAWIRELESS=y 

無効の場合、次のように表示されます。


# CONFIG_USB_SIERRA_NET is not set
# CONFIG_USB_SERIAL_SIERRAWIRELESS is not set

無効となっていた場合、カーネルコンフィギュレーションで次のように設定し、 ビルドしたカーネルイメージで起動してください。


Linux Kernel Configuration

Device Drivers --->
  [*] Network device support ---> 
    USB Network Adapters --->
      <*> Multi-purpose USB Networking Framework 
        <*> USB-to-WWAN Driver for Sierra Wireless modems 

  [*] USB support ---> 
    <*> USB Serial Converter support ---> 
      <*> USB Sierra Wireless Driver 

1.2 TTY デバイスファイル /dev/ttyUSB3 の確認

TTY デバイスファイル /dev/ttyUSB3 から、ATコマンドを実行できるか確認します。

tip コマンドを実行して /dev/ttyUSB3 に接続します。ボーレートは115200bps です。


[armadillo ~]$ tip -l /dev/ttyUSB3 -s 115200
Connected.

ATI コマンドを実行すると、3G モジュールの情報が表示されます。


ATI
Manufacturer: Sierra Wireless, Incorporated
Model: MC8090
Revision: P1_0_0_23AP R3272 CNSZXD00000132 2014/05/05 17:34:31
IMEI: 013087000546434
IMEI SV: 10
FSN: CEB0704032110
3GPP Release 6
+GCAP: +CGSM,+DS,+ES


OK

tip を終了するには、チルダ「~」に続いてドット「.」を入力します。


Disconnected.
[armadillo ~]$
`tip`終了のために入力するチルダ「~」とドット「.」は、ターミナル上に表示されません。

1.3 ネットワークデバイスの確認

ifconfig コマンドでネットワークデバイスの情報が表示できるか確認します。

ご利用のソフトウェア環境によって、ネットワークデバイス名が異なります。 対応関係を以下に示します。

ソフトウェア ネットワークデバイス名
Linux 2.6.26-at
Atmark Dist v20150424 以前
usb0
Linux 3.14-at
Atmark Dist v20150618 以降
umts0


[armadillo ~]# ifconfig [name]
[name]    Link encap:Ethernet  HWaddr DA:F9:67:44:01:07
          UP BROADCAST NOARP MULTICAST  MTU:1500  Metric:1
          RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
          TX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
          collisions:0 txqueuelen:1000
          RX bytes:0 (0.0 B)  TX bytes:0 (0.0 B

2. microSIMが正しく認識されているか

3g-phone-num コマンドを実行し、microSIMから電話番号が取得できるか確認します。


[armadillo ~]# 3g-phone-num
[number]

11桁の電話番号が表示されなければ、microSIMが認識されていません。 以下を参考に、正しく取り付けられているか確認してください。

それでも認識できない場合は、他のSIMフリー端末などを使用してmicroSIMが壊れていないか確認してください。

3. microSIMがアクティベーションされているか

microSIMは初期状態ではアクティベーションされていない場合があります。

ご利用の通信事業者が示す手順に従い、アクティベーションを行ってください。

4. アンテナが接続されているか

以下を参考に、アンテナが正しく接続されているか確認してください。

5. 電波環境

3Gモジュールの受信レベルを取得し、電波環境の確認を行います。

tip コマンドを実行して /dev/ttyUSB3 に接続します。ボーレートは115200bps です。


[armadillo ~]$ tip -l /dev/ttyUSB3 -s 115200
Connected.

AT!GSTATUS? コマンドを実行すると、3G モジュールの各種状態が表示されます。


AT!GSTATUS? !GSTATUS:
Current Time:  183              Temperature: 31
Bootup Time:   0                Mode:        ONLINE
System mode:   WCDMA            PS state:    Attached
WCDMA band:    WCDMA800         GSM band:    Unknown
WCDMA channel: 1037             GSM channel: 65535
GMM (PS) state:REGISTERED       NORMAL SERVICE
MM (CS) state: IDLE             NO IMSI

WCDMA L1 State:L1M_PCH_SLEEP    RRC State:   DISCONNECTED
RX level (dBm): ---


OK

「RX level (dBm):」が「---」まはた「0.0」となっている場合、電波環境が悪く3G通信ができない可能性があります。

tip を終了するには、チルダ「~」に続いてドット「.」を入力します。


Disconnected.
[armadillo ~]$

6. 接続先設定

通信事業者から貸与されている、次のAPN 情報を再度確認してください。

  • APN
  • ユーザー名
  • パスワード
  • 認証方式(PAP または CHAP)
  • PDP Type(IP または PPP)

APN設定は、 3g-set-ap コマンドで行うことができます。


[armadillo ~]# 3g-set-ap [apn] [user] [password] CHAP IP

7. LTEで接続していないか

Armadillo-IoTの3GモジュールはLTE未対応です。次のようなLTEでの接続はできません。

  • LTE専用のmicroSIMを使用する
  • LTE/3G両対応のmicroSIMにてAPNがLTE用と3G用で分かれており、LTE側のAPNを設定する

8. 通信事業者への問い合わせ

上記に記載した確認項目のどれにも問題なかった場合、ご利用の通信事業者に以下をご確認ください。

  • 契約切れや通信制限が無いか
  • サポートエリア内か
  • 通信障害/メンテナンス中ではないか