FAQ : 故障かなと思ったら(Armadillo-220/230/240)

対象製品: Armadillo-240Armadillo-230Armadillo-220

Armadillo-220, 230, 240で故障かな?と思った時の確認手順を説明します。このFAQでは、Armadillo-220, 230, 240をまとめて"Armadillo"と表記します。以下の手順に従って確認を行ってください。

目次

  1. 準備
  2. hermitの起動確認
  3. Linuxの起動確認
  4. Linuxへのログイン
  5. フォーラムへ報告

1. 準備

故障しているかどうかを確認するための準備を行います。

1-1. 作業用PCにATDEをインストールする

作業用PCにATDEをインストールします。インストールの手順はATDEダウンロードページにある「ATDE Install Guide」を参照してください。

1-2. Armadilloと作業用PCをシリアルケーブルで接続する

Armadilloと作業用PCをシリアルケーブルで接続します。接続方法については、製品ごとのダウンロードページにある"Armadillo-200シリーズ ソフトウェアマニュアル"を参照してください。ArmadilloとPCを接続するケーブルは、シリアルクロスケーブルです。ストレートケーブルを使用している場合はArmadilloとPCで通信を行なうことができません。Armadillo-240を使用している場合は、シリアルクロスケーブルの他にRS232Cレベル変換アダプタを接続する必要があります。

1-3. ATDEでシリアル通信ソフトウェアを起動する

ATDEでシリアル通信ソフトウェアを起動します。ATDEで"GNOME端末"を起動して以下のコマンドを入力します。


[PC ~]$ minicom

シリアル通信ソフトウェアの設定は以下の表を参考にしてください。

項目 設定
転送レート 115,200bps
データ長 8bit
ストップビット 1bit
パリティ なし
フロー制御 なし

もしATDEでシリアルポートが使用できない場合は、FAQ : ATDEでシリアルポートが使用できませんを参照してください。

2. hermitの起動確認

Armadilloのブートローダであるhermitを起動することができるかどうかを確認します。まずは、準備の手順に従って準備を行ないます。次にジャンパを保守モードに設定してArmadilloにACアダプタを接続します。以下のようにhermitのプロンプトが表示された場合は問題ありませんのでLinuxの起動確認に進んでください。


hermit>

もしhermitのプロンプトが表示されなかった場合は以下の項目を確認してください。

それぞれを確認/復旧する手順を紹介します。

2-1. ACアダプタの確認

ACアダプタがArmadilloで使用できるものかどうかを確認します。Armadillo付属のACアダプタを使用している場合は問題ありません。そうでない場合は以下の表を参照してACアダプタが適切であるかどうかを確認してください。

出力電圧 出力電流 プラグ形状 極性マーク
5V 0.5A以上 EIAJ RC-5320A準拠(電圧区分2)
外径: 4.0mm
内径: 1.7mm
ac-adapter

2-2. ACアダプタの接続確認

ACアダプタがArmadilloにしっかり接続されているかどうかを確認します。ACアダプタがしっかり接続されているかどうかは、ArmadilloのLEDの状態によって確認できます。LED(緑)は、フラッシュメモリに書き込まれているhermitのイメージファイルのバージョンによって挙動が異なるため、LED(赤)でACアダプタの接続確認を行なってください。保守モード起動時のLEDの状態は以下の表を参照してください。

LED 状態
点灯
点灯 or 消灯

LED(赤)が点灯している場合はACアダプタがしっかり接続されていることが確認できます。

2-3. hermitの復旧

フラッシュメモリの書き込まれたhermitのイメージファイルに問題がある場合はhermitを起動することができません。そのためhermitのイメージファイルを書き替える必要があります。まずは、準備の手順に従って準備を行ないます。次にジャンパをUARTブートモードに設定します。

2-3-1. hermitのイメージファイルをダウンロードする

フラッシュメモリに書き込むhermitのイメージファイルをダウンロードします。製品ごとのダウンロードページからhermitの製品(Flash)イメージファイルをダウンロードしてください。hermitのイメージファイルは用途に合わせていくつか用意されていますが、今回は出荷時に書き込まれているブートローダ(eth対応)をダウンロードします。Armadillo-220, 230, 240は共通のブートローダを使用しています。

ダウンロードするファイルは"loader-armadillo2x0-eth-[VERSION].bin"です。[VERSION]はバージョン番号です。最新のものをダウンロードしてください。

2-3-2. ATDEでshoehornを起動する

hermitを復旧できる状態にするために、ATDEでshoehornを起動します。ATDEで、minicomなどのシリアル通信ソフトウェアは事前に終了しておく必要があります。shoehornを起動するコマンドは以下の例を参考にしてください。


[PC ~]$ shoehorn --boot --terminal --initrd /dev/null --kernel /usr/lib/hermit/loader-armadillo2x0-boot.bin --loader /usr/lib/shoehorn/shoehorn-armadillo2x0.bin --initfile /usr/lib/shoehorn/shoehorn-armadillo2x0.init --postfile /usr/lib/shoehorn/shoehorn-armadillo2x0.post

上記は、ATDEのシリアルインターフェース"/dev/ttyS0"にArmadilloを接続した場合のコマンドです。他のシリアルインターフェースに接続している場合は、shoehornコマンドのオプションに"--port [シリアルインターフェース名]"を追加してください。"/dev/ttyS1"にArmadilloを接続している場合には以下のコマンドを実行します。


[PC ~]$ shoehorn --boot --terminal --initrd /dev/null --kernel /usr/lib/hermit/loader-armadillo2x0-boot.bin --loader /usr/lib/shoehorn/shoehorn-armadillo2x0.bin --initfile /usr/lib/shoehorn/shoehorn-armadillo2x0.init --postfile /usr/lib/shoehorn/shoehorn-armadillo2x0.post --port /dev/ttyS1

2-3-3. ArmadilloにACアダプタを接続する

ArmadilloにACアダプタを接続します。すぐにメッセージの表示が開始され、以下のようにhermitのプロンプトが表示された場合shoehornコマンドは成功です。


hermit>

もし失敗してしまった場合は、hermitの復旧の手順を最初から確認してください。

2-3-4. Ctrl-Cを押下してshoehornを終了させる

shoehornを起動した"GNOME端末"でCtrl-Cを押下してshoehornを終了させます。このとき、ジャンパの設定を変更したりACアダプタを切断したりしないように注意してください。

2-3-5. hermitを復旧する

hermitコマンドを使用してhermitのイメージファイルをフラッシュメモリに書き込みます。hermitコマンドのオプション"--input-file"の引数には、hermitのイメージファイルをダウンロードしますでダウンロードしたイメージファイルを指定してください。hermitコマンドは以下の例を参考にしてください。


[PC ~]$ hermit download --input-file loader-armadillo2x0-eth-[VERSION].bin --region bootloader --force-locked

上記は、ATDEのシリアルインターフェース"/dev/ttyS0"にArmadilloを接続した場合のコマンドです。他のシリアルインターフェースに接続している場合は、hermitコマンドのオプションに"--port [シリアルインターフェース名]"を追加してください。"/dev/ttyS1"にArmadilloを接続している場合には以下のコマンドを実行します。


[PC ~]$ hermit download --input-file loader-armadillo2x0-eth-[VERSION].bin --region bootloader --port ttyS1 --force-locked

3. Linuxの起動確認

Linuxを起動することができるかどうかを確認します。hermitの起動確認ができていることを前提にしています。まずは、準備の手順に従って準備を行ないます。次にジャンパをオートブートモードに設定してArmadilloにACアダプタを接続します。起動ログが表示され、以下のようにログインプロンプトが表示された場合は問題ありませんのでLinuxへのログインに進んでください。


[HOSTNAME] login:

[HOSTNAME]は製品により異なります。以下の表を参照してください。

Armadillo HOSTNAME
Armadillo-240 a240-0
Armadillo-230 a230-0
Armadillo-220 a220-0

もしログインプロンプトが表示されなかった場合は以下の項目を確認してください。

それぞれを確認/復旧する手順を紹介します。

3-1. Linuxの起動オプションを確認

Linuxの起動オプションを確認します。Linuxの起動オプションが適切に設定されていない場合はArmadilloを起動することができません。以下のコマンドを入力してLinuxの起動オプションを確認します。


hermit> setenv

何も表示されない場合は問題ありません。もし何か表示された場合は、以下のコマンドを入力して起動オプションを初期化してください。


hermit> clearenv

起動オプションの初期化を行なった場合は、再度Linuxの起動確認の手順に従って起動確認を行なってください。

3-2. Linuxの復旧

フラッシュメモリの書き込まれたLinuxのイメージファイルに問題がある場合はLinuxを起動することができません。そのためLinuxのイメージファイルを書き替える必要があります。まずは、準備の手順に従って準備を行ないます。次にジャンパを保守モードに設定してArmadilloにACアダプタを接続します。

3-2-1. Linuxのイメージファイルをダウンロードする

フラッシュメモリに書き込むLinuxのイメージファイルをダウンロードします。製品ごとのダウンロードページからLinuxカーネルとユーザランドの製品(Flash)イメージをダウンロードしてください。ユーザランドのイメージファイルは用途に合わせていくつか用意されていますが、今回は出荷時に書き込まれているイメージファイルをダウンロードします。ファイル名は以下の表を参照してください。

Armadillo Linuxカーネル ユーザランド
Armadillo-240 linux-a240-[VERSION].bin.gz romfs-a240-recover-[VERSION].img.gz
Armadillo-230 linux-a230-[VERSION].bin.gz romfs-a230-recover-[VERSION].img.gz
Armadillo-220 linux-a220-[VERSION].bin.gz romfs-a220-recover-[VERSION].img.gz

[VERSION]はバージョン番号です。最新のものをダウンロードしてください。

3-2-2. Linuxカーネルを復旧する

hermitコマンドを使用してLinuxカーネルのイメージファイルをフラッシュメモリに書き込みます。hermitコマンドのオプション"--input-file"の引数には、LinuxのイメージファイルをダウンロードしますでダウンロードしたLinuxカーネルのイメージファイルを指定してください。


[PC ~]$ hermit download --input-file linux-[BOARD]-[VERSION].bin.gz --region kernel

[BOARD]は製品により異なります。以下の表を参照してください。

Armadillo BOARD
Armadillo-240 a240
Armadillo-230 a230
Armadillo-220 a220

上記は、ATDEのシリアルインターフェース"/dev/ttyS0"にArmadilloを接続した場合のコマンドです。他のシリアルインターフェースに接続している場合は、hermitコマンドのオプションに"--port [シリアルインターフェース名]"を追加してください。"/dev/ttyS1"にArmadilloを接続している場合には以下のコマンドを実行します。


[PC ~]$ hermit download --input-file linux-[BOARD]-[VERSION].bin.gz --region kernel --port ttyS1

3-2-3. ユーザランドを復旧する

hermitコマンドを使用してユーザランドのイメージファイルをフラッシュメモリに書き込みます。hermitコマンドのオプション"--input-file"の引数には、Linuxのイメージファイルをダウンロードしますでダウンロードしたユーザランドのイメージファイルを指定してください。


[PC ~]$ hermit download --input-file romfs-[BOARD]-recover-[VERSION].img.gz --region userland

上記は、ATDEのシリアルインターフェース"/dev/ttyS0"にArmadilloを接続した場合のコマンドです。他のシリアルインターフェースに接続している場合は、hermitコマンドのオプションに"--port [シリアルインターフェース名]"を追加してください。"/dev/ttyS1"にArmadilloを接続している場合には以下のコマンドを実行します。


[PC ~]$ hermit download --input-file romfs-[BOARD]-recover-[VERSION].img.gz --region userland --port ttyS1

ここまでの手順が終了した場合は、再度Linuxの起動確認の手順に従って起動確認を行なってください。

4. Linuxへのログイン

Linuxにログインできるかどうかを確認します。Linuxの起動確認ができていることを前提にしています。まずは、Linuxの起動確認の手順に従ってログインプロンプトを表示させます。

ここでは、rootユーザでログインします。パスワードの入力時には画面に何も表示されませんが、"root"と入力してEnterキーを押下してください。以下のようにLinuxのプロンプトが表示された場合は問題ありません。


[HOSTNAME] login: root
Password: 
[root@[HOSTNAME] (ttyAM0) ~]#

もしLinuxのプロンプトが表示されない場合は以下の項目を確認してください。

4-1. ユーザ名およびパスワードの確認

ユーザ名またはパスワードに誤りがないかどうかを確認します。ユーザ名およびパスワードは以下の表を参照してください。

ユーザ名 パスワード
root root
guest (なし)

ユーザ名およびパスワードは、それぞれ小文字で入力する必要があります。CapsLockがオフになっていることを確認してください。

5. フォーラムへ報告

以上で確認作業は終了です。問題が解決しなかった場合は、フォーラムに症状を書いて送ってください。

Appendix. ジャンパの設定

Armadilloではジャンパの設定を変えることで、起動時の動作を変更することができます。起動モードの名称と動作の関係については以下の表を参照してください。

起動モード名称 起動時の動作
オートブートモード Linuxカーネルを起動
保守モード hermitコマンドプロンプトを起動
UARTブートモード CPU オンチップブートROMを起動

ジャンパの位置については、製品ごとのダウンロードページにある"Armadillo-200シリーズ ソフトウェアマニュアル"を参照してください。

ジャンパの設定は以下の表を参考にしてください。

ジャンパの設定 状態
オープン ジャンパピンにジャンパソケットを接続しない
ショート ジャンパピンにジャンパソケットを接続する

A-1. ジャンパをオートブートモードに設定する

以下の表を参考にしてジャンパを設定してください。

ジャンパ 設定
JP1 オープン
JP2 オープン

A-2. ジャンパを保守モードに設定する

以下の表を参考にしてジャンパを設定してください。

ジャンパ 設定
JP1 オープン
JP2 ショート

A-3. ジャンパをUARTブートモードに設定する

以下の表を参考にしてジャンパを設定してください。

ジャンパ 設定
JP1 ショート
JP2 -

JP2は、オープン/ショートどちらの設定でも構いません。


製品ごとのダウンロードページ

Armadillo ダウンロードページ
Armadillo-240 Armadillo-240ダウンロードページ
Armadillo-230 Armadillo-230ダウンロードページ
Armadillo-220 Armadillo-220ダウンロードページ
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