製品アップデート

Armadillo-IoT G4, Armadillo-IoT G3M1:3G 停波対応ソフトウェア適用のお願い

2023年5月29日15時00分

通信キャリアが 3G ネットワークを停波した後も LTE を接続するために、
Armadillo-IoT ゲートウェイ G4 LTE モデル、Armadillo-IoT ゲートウェイ G3 M1 モデルは
ModemManager のアップデートが必要となります。

対象となる Armadillo-IoT をご利用のお客様は、対象ソフトウェアのアップデートをご計画お願いします。

今後のキャリアなどから発表される情報などによって、
追加で 3G/LTE モジュールの F/W や Armadillo ソフトウェアのアップデートが必要になることがあります。
その際は別途ご連絡いたします。

対象製品

3G/LTE 対応モジュール EC25-J を搭載しているモデルとなります。

  • Armadillo-IoTゲートウェイ G4 LTE モデル
    • 「AGX4520」 で始まる型番
  • Armadillo-IoTゲートウェイ G3 M1 モデル
    • 「AGX314」 で始まる型番

Armadillo-IoT ゲートウェイ G3L、Armadillo-IoT ゲートウェイ A6、Armadillo-IoT ゲートウェイ A6E は
LTE のみ対応しているモジュールを搭載しているため、今回のアップデートの対象外となります。

各キャリアの停波予定

対応内容の概要

  • 3G ネットワークが存在する場合、PDP コンテキスト(APN 等を含むセルラ通信に必要なコンテキスト)を
    有効化にする前にネットワーク登録が可能でしたが、LTE のみのネットワークでは、
    ネットワーク登録前に PDP コンテキストの登録を実施する必要があります。
  • 既存の ModemManager で 3G/LTE 両対応したセルラーモジュール(EC25-J)を使用した場合、
    3G ネットワークが存在することを期待し、PDP コンテキストを有効化せずにネットワーク登録を試みます。
  • このため、3G が停波となった場合、ネットワーク登録ができなくなる可能性があります。

3G/LTE 混在ネットワークと 3G 停波後の接続手順を以下の図に示します。

3G/LTE モジュールは、前回接続したネットワークの情報を記憶しております。
そのため、対応ソフトウェアにアップデートしないままでも LTE の接続を継続できる可能性はありますが、
3G 停波後どのような動作をするのかは予想できないのでアップデートを推奨します。

3G 停波に対応した ModemManager のバージョン

2023年4月の製品アップデートにてリリースしました、以下のバージョンにて対応しております。

  • Armadillo-IoT ゲートウェイ G4 LTE モデル
    • ModemManager 1.20.1-r100
  • Armadillo-IoT ゲートウェイ G3 M1 モデル
    • Debian 10 buster 向け: ModemManager 1.10.0-1atmark4
    • Debian 9 stretch 向け: ModemManager 1.6.4-1atmark9

アップデート手順

Armadillo-IoT ゲートウェイ G4 LTE モデル

Armadillo-IoT ゲートウェイ G3 M1 モデル

ModemManager のみをアップデートする方法

Armadillo-IoTゲートウェイ G3 製品マニュアル に記載しております「ルートファイルシステムへの書き込みと電源断からの保護機能」を有効にしている場合、「保護機能の無効化方法」の手順を実行してから ModemManager のアップデートを実行し、再度「保護機能の使用方法」の手順で保護機能を有効にしてください。

ご利用の Armadillo が保護機能を有効にしているかどうかは、Armadillo-IoTゲートウェイ G3 製品マニュアル の「保護機能の無効化方法」に記載しております以下の手順で確認できます。以下の通り "optargs=overlay" が表示されていれば保護機能が有効になっております。

=> env print optargs
optargs=overlay

または、以下のブログの様な手順もございます。
Armadillo-X1/IoT G3/G3L: overlayfsを有効化した状態でDebianパッケージをインストール、アップデートする方法

  • Armadillo がインターネットに接続している状態で、以下のコマンドを実行してください。
    ☆ は、3G/LTE再接続サービス connection-recover を稼働させていない構成であれば入力不要です。
armadillo:~# apt update
armadillo:~# systemctl stop connection-recover.service ☆
armadillo:~# apt install modemmanager
armadillo:~# systemctl start connection-recover.service ☆
armadillo:~# service modemmanager restart
  • 現在の ModemManager のバージョンは、以下のコマンドで確認できます。
armadillo:~# dpkg -l | grep modemmanager
最新のインストールディスクを適用する方法

Armadillo 全体のイメージを最新にする手順です。

2023 年 5 月以降ににアップデートしましたインストールディスクイメージを使用し、Armadillo-IoTゲートウェイ G3 製品マニュアル の 「イメージファイルの書き換え方法」に記載の手順でインストールしてください。

最新のインストールディスクイメージは、Armadillo-IoTゲートウェイ G3 インストールディスクイメージに存在します。