Howto

NFSクライアントを使用する

Armadillo-JでNFS(Network File System)クライアントを使用する方法です。
提供しているベースイメージをもとに作成します。

注意: Armadilloブランドの他の製品でもArmadillo-Jと同じように設定することで、NFSに対応することができます。
但し、製品によってはuClinux-dist→atmark-distなど読み替えが必要になりますので、ご注意ください。
また、ネットワークの設定が異なることにより、以下のエラーが表示される場合があります。
RPC: faild to contact portmap (errno=-5).
このような場合は、「FAQ : Linux PCのファイルシステムを、Armadilloにnfsマウントできません」を参照して対処してください。
1. カーネルの修正

distパッケージ(uClinux-dist.tar.gz)を展開します。展開後に作成されるディレクトリ 「uClinux-dist(以後、ワークディレクトリと呼びます)」に入り、make menuconfigと< 入力してコンフィギュレーション画面を起動させます。 画面の起動後「[ ] Customize Kernel Settings」をチェックして保存・終了させます。

Target Platform Selection  --->
 [ ] Customize Kernel Settings</pre></p>

続けて、カーネルのコンフィギュレーション画面が起動されます。
File systemsの機能から「[ ] NFS file system support」を選択します。
又、使用のNFSサーバーによっては「[ ] Provide NFSv3 client support」が必要に なるかもしれませんので、こちらもチェックします。
チェック後、保存・終了し、イメージを作成(makeコマンドを発行)します。

File systems  --->
 [ ] NFS file system support
 [ ]   Provide NFSv3 client support</pre><br></p>
2. 設定ファイルの変更

NFSサーバー(PC)を準備し、Armadillo-Jがマウントするためのディレクトリを
/etc/exports に記述します。

サーバー上のディレクトリ名は「/home/AJ/mnt」とします。

   /home/AJ/mnt 192.168.10.0/255.255.255.0(rw)

今回、PCおよび、Armadillo-JのIPアドレスは次のように設定されているとします。

PC192.168.10.21
Armadillo-J192.168.10.25
3. NFSデーモンの起動

PCでNFSデーモンを起動させます。
NFSデーモンの詳細な設定についてはNFSに関する情報が提供されている各種サイトをご覧下さい。

  [PC ~]# <span class="input">/etc/init.d/nfs start</span></pre></p>

※ 参考URL:Linux NFS-HOWTO(日本語版)

4. Armadillo-JでNFSをマウントする

Armadillo-JでNFSをマウントします。
マウントポイントとなるディレクトリをあらかじめ作成しておきます。 今回は「portmap」のアプリケーションが動作していない状態ですので マウントの際には必ず「nolock」のオプションを指定して下さい。

<マウントコマンド例>
mount -t nfs -o nolock 192.168.10.21:/home/AJ/mnt /var/mnt

[armadillo ~]# mdkir /var/mnt
[armadillo ~]# mount -t nfs -o nolock 192.168.10.21:/home/AJ/mnt /var/mnt
[armadillo ~]# cd /var/mnt
[armadillo ~]# ls
NFS_server.txt
[armadillo ~]#