Armadillo Base OS

Armadillo Base OSとは

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Armadillo Base OSはアットマークテクノが提供する専用ディストリビューションです。LinuxベースのOSで、コンテナ管理機能やソフトウェアアップデート機能などを搭載。開発が簡単なだけではなく、IoT機器として安全性の高い運用を実現します。

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Visual Studio Codeで簡単に開発

アプリケーションはVisual Studio Codeで簡単に開発することができます。専用のエクステンションをインストールすることで、プロジェクトの作成やタスクの実行などをアクティビティバーから選択できるようになり、Linuxコマンドを打つ必要がありません。Armadillo本体にログインせずにPCとVisual Studio Codeだけで組み込みアプリケーションを開発できます。

エクステンションのダウンロード

Armadillo Base OS Development Environment

※Visual Studio Code, VS Code, and the Visual Studio Code icon are trademarks of Microsoft Corporation. All rights reserved.

コンテナによるアプリケーション運用

アプリケーションをコンテナ単位でOSから分離しているため、ユーザーはディストリビューションとライブラリを自由に選択することができます。コンテナ単位でのソフトウェアアップデートも可能です。また、サンドボックス化されることにより、悪意あるソフトウェアからの攻撃に対する機器全体の保護に有効性を発揮します。仮にコンテナアプリケーションに異常が発生した場合も、OS本体に影響を及ぼす危険性が極めて低くなっています。


ゲートウェイコンテナですぐにIoTをスタート

Armadillo Base OS専用のゲートウェイコンテナは、設定ファイルを書き換えるだけですぐに利用可能なうえ、Pythonコードで拡張してより多くの機能を追加することができます。ユーザーが実現したいIoT機器に合わせて柔軟にカスタマイズできるように、コンテナは全てオープンソースで提供しています。

1. パブリッククラウドとの通信

パブリッククラウド(AWSおよびMicrosoft Azure)と接続するために、各社のSDK(Python向け)を搭載しています。

2. IoTデータの保持・送出

クラウドのサービス障害やLTE回線の接続断が起こっても安全にIoTデータを保持し、障害回復後に自動送出されます。

3. 安全な接続の確立

セキュアエレメントを使ってクラウドへゲートウェイの個体登録を行い、「なりすまし」を防ぎ安全な通信を確立します。

4. 入出力(I/O)の制御

各種のI/O制御機能が用意されています。

  • RS485(ModbusRTU)…レジスタ読み書き
  • DI…接点入力(エッジ検出/ポーリング)
  • DO…接点出力
  • LED…点灯/消灯
  • SW…スイッチON/OFF検出

※Armadillo-IoTゲートウェイ A6Eが対応

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ルーターとしてもすぐに利用可能

モバイル通信やWLANのアクセスポイント、ルーティング等の設定は、専用のブラウザ画面から操作できます。ルーターとして導入する際は、開発作業はほとんど必要なく、簡単な初期設定だけですぐに使い始めることができます。ブラウザ機能はオープンソースで提供しているので、デザインを変更し機能の一部として製品に組み込むことも可能となっています。

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Armadillo Base OSに搭載されている主な機能

安全なアップデート機能と高いセキュリティ機能

IoT機器は人の手に触れにくい場所や電源環境が不安定な場所でも運用されることがあり、突然の電源断やアップデートに失敗することへの想定が必要です。また、IoT機器はPCやサーバーよりも長く運用されることもあり、その期間に相応したセキュリティの新たな脅威にも対処することが求められます。このような課題に対応できるように、Armadillo Base OSには安全で高セキュリティな各機能が標準搭載されています。

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安全なソフトウェアアップデート機能

ネットワークやUSBメモリ、SDカードによるアップデート機能を搭載しています。正しく署名されたソフトウェアのみアップデートできる仕組みや、差分アップデート機能も用意されています。OS・ブートローダー・コンテナ部分は、安全性を担保するため二面化し、リカバリー機能を備えています。万が一アップデートに失敗した場合でも、作業前の状態にロールバックすることができます。

継続的なOSアップデートの提供

OS基盤の機能を最小限にしたことで、セキュリティリスクを低減しています。アットマークテクノが継続的にアップデートを提供するため、高セキュリティなIoT機器として長期間に渡り運用することができます。

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多種多様なセキュリティ機能

コンテナにはアクセス権限を設けて管理することができます。デバイス証明に利用できるセキュアエレメントを搭載するほか、セキュア環境「OP-TEE」を利用可能な状態で提供しています。また、Armadillo-IoTゲートウェイ G4シリーズはセキュアブートにも対応しており、その他の製品も随時対応を予定しています。

堅牢性の高いファイルシステム

ストレージへの書き込み回数を減らして消耗を抑制するなど、高い堅牢性を有します。運用ログの記録機能も搭載しています。

対象製品

about_iot-gw_Armadillo-IoT_G4_LTE+WLAN
about_iot-gw_Armadillo-IoT_A6E_CatM1
about_iot-board_Armadillo-X2

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