Armadillo Base OS

Armadillo Base OSとは

about_ArmadilloBaseOS-06
logo_ArmadilloBaseOS_B

「Armadillo Base OS(以下、ABOS)」は、アットマークテクノが提供するArmadillo専用ディストリビューションです。LinuxベースのOSで、コンテナ管理機能やソフトウェアアップデート機能などを搭載。開発が簡単なだけではなく、安全性の高いIoT機器を構築することができます。
ABOSを搭載するArmadilloシリーズはデバイス運用管理クラウドサービス「Armadillo Twin」に対応するため、長期の安定運用をサポートする環境も用意されています。

Visual Studio Codeで簡単に開発

about_ArmadilloBaseOS-07

PC画面からの操作でアプリケーションを簡単に開発

アプリケーションはVS Codeで簡単に開発することができます。専用のエクステンションをインストールすることで、プロジェクトの作成やタスクの実行などをアクティビティバーから選択できるようになり、Linuxコマンドを打つ必要がありません。Armadillo本体にログインせずにPCとVS Codeだけで組み込みアプリケーションを開発できます。

VS Code エクステンションのダウンロード

Armadillo Base OS Development Environment

OSとアプリケーションを分離し、安全なシステム運用を実現

アプリケーションをコンテナ単位でOSから分離しているため、ユーザーはディストリビューションとライブラリを自由に選択できます。サンドボックス化したことで、悪意あるソフトウェアからの攻撃に対するデバイス全体の保護に有効性を発揮します。OSとコンテナは二面化されているので、アップデート失敗時には元の状態にロールバックすることができます。

※Visual Studio Code, VS Code, and the Visual Studio Code icon are trademarks of Microsoft Corporation. All rights reserved.

Webブラウザから各種の接続設定

ABOS Web機能で簡単に接続設定が可能

ABOS Webは、LTEやWLAN等のネットワークをはじめ、各種の接続設定をWebブラウザからの簡単な操作だけで完結できる機能です。従来はコマンド入力で行っていた作業がブラウザ画面からの操作で設定可能となり、開発から保守まで幅広く工数を削減することができます。また、エッジ処理の必要がないIoTルーターとしての利用であれば、初期設定から運用時の設定までABOS Webで行えます。
この機能はArmadillo Base OSを搭載する全ての製品に対応するほか、オープンソースで提供しているため、デザインを変更し機能の一部として最終製品に組み込むこともできます。

about_ArmadilloBaseOS-09

ABOS Webに搭載されている主な機能

about_ArmadilloBaseOS-08-01

WWAN設定

about_ArmadilloBaseOS-08-02

WLAN設定

about_ArmadilloBaseOS-08-03

各接続設定

about_ArmadilloBaseOS-08-04

DHCPサーバー設定

about_ArmadilloBaseOS-08-05

NAT設定

about_ArmadilloBaseOS-08-06

VPN設定

about_ArmadilloBaseOS-08-07

コンテナ管理

about_ArmadilloBaseOS-08-08

SWUインストール

about_ArmadilloBaseOS-08-11.png

時刻設定

about_ArmadilloBaseOS-08-09

状態一覧

about_ArmadilloBaseOS-08-10.png

設定管理

サンプルコンテナで開発

about_ArmadilloBaseOS-10.png

ABOS Webから簡単にインストールできるコンテナイメージを配布

ABOS上で動作するコンテナイメージをインストールすることで、ユーザーはコンテナをいちから作成することなく簡単に動作確認することができます。設定ファイルを記載するだけでクラウドと接続できる「ゲートウェイコンテナ」や、ビジュアルプログラミング環境のNode-RED™をすぐに利用できる「Node-REDコンテナ」、ABOS上でDebian 11(bullseye)を動作できる「Debianコンテナ」などが用意されています。今後もユーザーの開発を支援する様々なコンテナを拡充予定です。

サンプルコンテナで開発
FlutterでGUIアプリケーション開発

強固なセキュリティ機能でIoTデバイスを襲う脅威から保護

IoT機器は人の手に触れにくい場所や電源環境が不安定な場所でも運用されることがあり、突然の電源断やアップデートに失敗することへの想定が必要です。また、IoT機器はPCやサーバーよりも長く運用されることもあり、その期間に相応したセキュリティの新たな脅威にも対処することが求められます。このような課題に対応できるように、安全で高セキュリティな各機能が標準搭載されています。

安全な最新OSを長期にわたり継続供給

脆弱性対策が施された最新OSを、開発元のアットマークテクノが継続的にアップデートして提供します。

デバイスのなりすましを防止

デバイス証明に利用できるセキュアエレメントを搭載するほか、セキュア環境「OP-TEE」を利用可能な状態で提供しています。

アクセス権限を設けてアプリケーション管理

コンテナにはアクセス権限を設けて管理することができるため、セキュアな運用が可能です。

信頼できるソフトウェアだけをアップデート

正しく署名されたソフトウェアのみアップデートできる仕組みや、差分アップデート機能も用意されています。

アップデート失敗時はロールバックが可能

OS・ブートローダー・コンテナ部分は安全性を担保するため二面化し、リカバリー機能を備えています。

堅牢性の高いファイルシステム

ストレージへの書き込み回数を減らして消耗を抑制するなど、高い堅牢性を有します。運用ログの記録機能も搭載しています。

SBOM(ソフトウェア部品表)を取得可能

ISO/IEC5962に準拠したSBOMを提供しています。これによりソフトウェアのトレーサビリティが確保されます。

GPLv3を含まない構成に対応

GPLv3(GNU General Public License 第3版)のソフトウェアを含まない構成で、幅広い組み込み機器に採用できます。

長期安定運用を低コストで実現するクラウドサービスに対応

logo_ArmadilloTwin_B

IoTデバイスに必須と考えられる運用管理をすべてリモートで実行

ABOS搭載デバイスをリモートから運用管理することができるクラウドサービス「Armadillo Twin」を提供しています。様々なタスクをリモートから実行できるようになり、OSアップデートもダッシュボードからの操作で行えるので、稼働中のデバイスは常に最新の状態を維持できます。バグ修正やセキュリティ対策などのメンテナンスのほか、機能追加や設定変更、アプリケーションのアップデートなども行えるため、設置現場に出向くことなく計画的・効率的なDevOpsを実現します。

Armadillo Twinとは

Armadillo開発セミナー

202302_seminar_ogp

無料で受講できるハンズオンセミナーを定期開催

ABOSの概要や使い方の説明、実際にアプリケーションを作成して組み込むまでをトレーニング形式で体験することができます。製品購入前でも受講可能ですので、ご検討中の方はぜひご参加ください。

[コースF] Armadillo Base OS 基礎セミナー

対象製品

about_iot-gw_Armadillo-IoT_G4_LTE+WLAN
about_iot-gw_Armadillo-IoT_A9E.png
about_iot-gw_Armadillo-IoT_A6E_CatM1
about_iot-board_Armadillo-X2
about_iot-board_Armadillo-640
about_iot-board_Armadillo-610

お問い合わせ

製品に関するご質問・量産についてのご相談はWebフォームからお問い合わせください。