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Armadillo-BTOサービス:ROMイメージの作成方法(Armadillo-IoT ゲートウェイ A6)

ボード本体のフラッシュメモリに書き込む、指定イメージファイルを作成する方法を記載します。

指定イメージの種類

ROMイメージ書き込みで「指定イメージ」を指定された場合は、下記の2種類のイメージファイルをあらかじめご用意ください。

ファイル内容 注意事項
イメージファイル ファイルタイプ:gz, tar, zip, tgz
ファイルサイズ上限:4GB以下[*1]
MD5ファイル ファイルタイプ:txt, md5
ファイルサイズ上限:2MB以下

[*1] 本体基板に書き込むイメージファイルのサイズ上限については、製品マニュアルをご覧ください。

指定イメージの作成方法

ブートローダー

1. 製品マニュアル記載の「ブートローダーをビルドする」を参照し、ブートローダーイメージのビルドを行ってください。

Armadillo-IoT ゲートウェイ A6 製品マニュアル「ブートローダーをビルドする」

2. ビルドが終了すると、U-Bootディレクトリにイメージファイル「u-boot.imx」が作成されています。

[PC ~/u-boot-a600-v2018.03-at[version]]$ ls u-boot.imx
u-boot.imx

3. 次に、以下コマンドを実行し、MD5ファイルを生成します。

[PC ~/u-boot-a600-v2018.03-at[version]]$ md5sum u-boot.imx > u-boot.imx.md5

4. 以下2つのイメージファイルをお送りください。

  • u-boot.imx
  • u-boot.imx.md5

Linuxカーネル

1. 製品マニュアル記載の「Linuxカーネルをビルドする」を参照し、 Linuxカーネルイメージのビルドを行ってください。

Armadillo-IoT ゲートウェイ A6製品マニュアル「Linuxカーネルをビルドする」

2. ビルドが終了すると、arch/arm/boot/ディレクトリにイメージファイル「uImage」が作成されます。

[PC ~/linux-v4.14-at[version]]$ ls arch/arm/boot/uImage
uImage

3. ビルド後、次のコマンドを実行し、MD5ファイルを生成します。

[PC ~/linux-v4.14-at[version]]$ pushd arch/arm/boot
[PC ~/linux-v4.14-at[version]/arch/arm/boot]$ md5sum uImage > uImage.md5
[PC ~/linux-v4.14-at[version]/arch/arm/boot]$ popd

4. 以下2つのイメージファイルをお送りください。

  • uImage
  • uImage.md5

Device Tree Blob

Linuxカーネルイメージのビルドを行うと、同時にDevice Tree Blobも生成されます。

1. ビルドが終了すると、arch/arm/boot/dts/ディレクトリに「armadillo-iotg-a6.dtb」が作成されます。

[PC ~/linux-v4.14-at[version]]$ ls arch/arm/boot/dts/armadillo-iotg-a6.dtb.dtb
armadillo-iotg-a6.dtb.dtb

2. ビルド後、次のコマンドを実行し、MD5ファイルを生成します。

[PC ~/linux-v4.14-at[version]]$ pushd arch/arm/boot/dts
[PC ~/linux-v4.14-at[version]/arch/arm/boot/dts]$ md5sum armadillo-iotg-a6.dtb > armadillo-iotg-a6.dtb.md5
[PC ~/linux-v4.14-at[version]/arch/arm/boot/dts]$ popd

3. 以下2つのイメージファイルをお送りください。

  • armadillo-iotg-a6.dtb
  • armadillo-iotg-a6.dtb.md5

Debian GNU/Linux ユーザーランド

Armadillo-IoT ゲートウェイ A6では、Debian GNU/Linux ルートファイルシステムアーカイブの作成方法を2種類用意しています。
動作している実機をそのまま再現したい場合は「dump_rootfsによる方法」、パッケージや開発したソフトウェアのインストール方法をスクリプトとして用意できている場合は「at-debian-builderによる方法」をご利用ください。

dump_rootfsによる方法

1. Armadillo標準ガイド Armadillo入門編「Debian GNU/Linuxルートファイルシステムアーカイブの作成 dump_rootfs による方法」を参照し、起動中のArmadillo-IoT ゲートウェイ A6からDebian GNU/Linuxルートファイルシステムをダンプしてください。

Armadillo標準ガイド Armadillo入門編「Debian GNU/Linuxルートファイルシステムアーカイブの作成 dump_rootfs による方法」

2. ダンプが終了すると、Armadillo-IoT ゲートウェイ A6に接続したUSBメモリ上に dump_rootfs.tar.gz と dump_rootfs.tar.gz.md5 が作成されています。

[Armadillo ~]# mount /dev/sda1 /mnt
[Armadillo ~]# ls /mnt
dump_rootfs.tar.gz  dump_rootfs.tar.gz.md5
[Armadillo ~]# umount /mnt

3. 以下2つのイメージファイルをお送りください。

  • dump_rootfs.tar.gz
  • dump_rootfs.tar.gz.md5

at-debian-builderによる方法

1. 製品マニュアル記載の「Debian GNU/Linux ルートファイルシステムをビルドする」を参照し、Debian GNU/Linuxルートファイルシステムのビルドを行ってください。

Armadillo-IoT ゲートウェイ A6 製品マニュアル「Debian GNU/Linux ルートファイルシステムをビルドする」

2. ビルドが終了すると、at-debian-builderディレクトリにイメージファイル「debian-stretch-armhf-a600-YYYYMMDD.tar.gz」が作成されます。実際のファイルでは、YYYYMMDDはファイルを作成した年月日となります。

[PC ~/at-debian-builder-[version]]$ ls debian-buster-armhf-aiota6-YYYYMMDD.tar.gz
debian-buster-armhf-aiota6-YYYYMMDD.tar.gz

3. 次に、以下コマンドを実行し、MD5ファイルを生成します。

[PC ~/at-debian-builder-[version]]$ md5sum debian-buster-armhf-aiota6-YYYYMMDD.tar.gz > debian-buster-armhf-aiota6-YYYYMMDD.tar.gz.md5

4. 以下2つのイメージファイルをお送りください。

  • debian-buster-armhf-aiota6-YYYYMMDD.tar.gz
  • debian-buster-armhf-aiota6-YYYYMMDD.tar.gz.md5

指定イメージファイルの送付方法

指定イメージファイルは、ご発注時まで[*1]に「アットマークテクノ BTO イメージファイル受付サイト」からお送りください。
「アットマークテクノ BTO イメージファイル受付サイト」のアクセス方法については、ご発注時に営業担当よりご案内いたします。

注意事項

[*1] 期日までに指定イメージファイルをお送りいただけなかった場合、納期をお約束いたしかねますのであらかじめご了承ください。お手続きの流れについては、「Armadillo BTOサービスのご案内(各製品シリーズの共通事項)」の「お申込みから納品までの流れ」の内容をご確認ください。