at_ito
2017年6月2日 10時29分
Armadillo-X1, Armadillo-IoT G3/G3Lでは、量産時には突然の電源断対策にOverlayFSを有効化し、ファイル変更などをeMMCに書込みせずRAMに保存するような仕組みになっています。その際には、動作ログ等でファイルサイズが増え続けるとRAMの容量を圧迫してしまうため、長期連続動作をする場合は、ファイルサイズを抑制するよう構成することが必要です。
ここではログファイルの増加を抑制する前に、まずは動作時にどのようなファイルが変更されているかの確認方法について紹介します。
1. OverlayFSの有効化
Armadilloを保守モードで起動し、次のようにコマンドを実行してOverlayFSを有効化後、Linuxを起動させてください。
=> setenv optargs overlay => saveenv
2. 動作時に変更されるファイルの確認
OverlayFSを有効化し、しばらくArmadilloを動作させると動作ログ等の動作中にファイルが変更されるものについてはRAMに保存されていきます。
OverlayFSによってRAMに保存されたファイルは、/overlay/ramdisk/upperディレクトリに配置されていきます。そのため、/overlay/ramdisk/upperディレクトリに作成されているファイルを確認することで、動作時に変更されるファイルを確認することができます。