Armadilloフォーラム

UARTシリアル通信 確認方法

takeaki

2021年9月29日 18時55分

UARTシリアル通信の件でご相談させて下さい。

armadillo-640にてCON14コネクタにUART2(3,4pin)を割り振り双方向通信が出来る事を確認しようとしています。
方法はブログ「シリアル通信の動作確認方法」を参考にしています。
https://armadillo.atmark-techno.com/blog/53/2192
このブログと異なるのは、相手方はWindows10のPCという事です。

確認したい事は下記の通りです。
①送信 armadillo-640 → Windows PC
②受信 Windows PC → armadillo-640

armadillo-640側 uart2の設定は下記の通りです。
sttyのレスポンスです。
rootアカウントでログインしてコマンド操作を行っています。

root@armadillo:~# stty -a < /dev/ttymxc1
speed 9600 baud; rows 0; columns 0; line = 0;
intr = ^C; quit = ^\; erase = ^?; kill = ^U; eof = ^D; eol = ;
eol2 = ; swtch = ; start = ^Q; stop = ^S; susp = ^Z; rprnt = ^R;
werase = ^W; lnext = ^V; discard = ^O; min = 1; time = 0;
-parenb -parodd -cmspar cs8 hupcl -cstopb cread clocal -crtscts
-ignbrk -brkint -ignpar -parmrk -inpck -istrip -inlcr -igncr icrnl ixon -ixoff
-iuclc -ixany -imaxbel -iutf8
opost -olcuc -ocrnl onlcr -onocr -onlret -ofill -ofdel nl0 cr0 tab0 bs0 vt0 ff0
isig icanon iexten echo echoe echok -echonl -noflsh -xcase -tostop -echoprt
echoctl echoke -flusho -extproc

①送信
こちらはechoコマンドでPC側で受信している事を確認しました。
TESTという文字列を送り、PC側でも受信出来ました。

echo "TEST" > /dev/ttymxc1

こちらは問題ありません。

②受信
受信データをファイル(log.txt)に落とそうとしました。

cat /dev/ttymxc1 > log.txt

この時、PC側から"TEST"文字列を送信すると、ttymxc1 より、エコーバックで"TEST"がPC側へ帰ってきます。
catを使わない、何もコマンド入力していない場合ではエコーバックはありません。
また、受信データはlog.txtファイルに落とせていませんでした。

CON14コネクタのUART2(3,4pin)の端子をオシロで見ましたが、受信(Rxd)信号レベルは適正でした。
また、catを使った場合、受信直後に送信(Txd)へエコーバックした信号が出力されているのも確認しました。
armadillo側でエコーバックをしている様です。

これからこのUART2のポート使ってシリアル通信プログラムを作る工程に入るのですが、この動きでは受信動作に不安があります。
また受信データをファイルに落とせないのも腑に落ちません。

本当に受信出来ているのでしょうか?
またcatによる、エコーバックは動作的に正しいのでしょうか?

初めてのarmadilloなので色々と試行錯誤しております。
ご回答頂けたらと思います。

よろしくお願いします。

コメント

at_shiita.ishigaki

2021年9月30日 11時10分

石垣です。

PCとArmadillo間の接続に使用しているハードウェア構成について教えていただけますでしょうか。

よろしくお願い致します。

at_mizo

2021年9月30日 13時00分

溝渕です。

カノニカルモードになっていませんか。

PC側から送る文字の最後に改行を入れると、きっと受信できると思うので試してみてください。

takeaki

2021年9月30日 13時29分

石垣様
溝渕様

ありがとうございます。
ハード構成は下記の通りです。TXとRXはクロスさせて接続しています。

Windows10 PC
 ↑
 ↓
USBシリアル変換機(USB-RSAQ6R) IO DATA製
 ↑
 ↓
3.3V-RS232Cレベル変換機(AE-ADM3202) 秋月電子製
 ↑
 ↓
Armadillo-640 CON14 UART2(3,4pin)

溝渕様のご指摘の通り、改行コード()をPC側から送っていませんでした。
これにより、受信データをファイルに落とせる事を確認できました。

ただ、PC側からデータ(ここではテキスト)を送るとエコーバックして来るのはcatの仕様でしょうか?
下記に手順を示します。

640側 コマンド入力 cat /dev/ttymxc1 >log.txt
    受信待ちの状態

PC側 送信 TEST

640側 受信 log.txtに " TEST "が書き込まれる。

PC側 受信 "TEST"

初歩的な質問で申し訳ないです。

よろしくお願いします。

at_mizo

2021年9月30日 13時38分

溝渕です。

> ただ、PC側からデータ(ここではテキスト)を送るとエコーバックして来るのはcatの仕様でしょうか?
> 下記に手順を示します。

catの仕様ではなく、ttyの設定です。

stty -F /dev/ttymxc1 -echo

のように、入力文字のエコーを無効化するとエコーバックしなくなると思います。

エコーについては他にも設定が存在するので、sttyのmanページを参照してください。

takeaki

2021年9月30日 14時20分

溝渕様

ttymxc1の設定を確認した所、ご指摘の通りechoモードが有効のままでした。
(ボーレートは9600から230400に変更しています。)
root@armadillo:/# stty -F /dev/ttymxc1 -a
speed 230400 baud; rows 0; columns 0; line = 0;
intr = ^C; quit = ^\; erase = ^?; kill = ^U; eof = ^D; eol = ;
eol2 = ; swtch = ; start = ^Q; stop = ^S; susp = ^Z; rprnt = ^R;
werase = ^W; lnext = ^V; discard = ^O; min = 1; time = 0;
-parenb -parodd -cmspar cs8 hupcl -cstopb cread clocal -crtscts
-ignbrk -brkint -ignpar -parmrk -inpck -istrip -inlcr -igncr icrnl ixon -ixoff
-iuclc -ixany -imaxbel -iutf8
opost -olcuc -ocrnl onlcr -onocr -onlret -ofill -ofdel nl0 cr0 tab0 bs0 vt0 ff0
isig icanon iexten echo echoe echok -echonl -noflsh -xcase -tostop -echoprt
echoctl echoke -flusho -extproc

改めて-echoパラメータを付けて実行。
root@armadillo:/# stty -F /dev/ttymxc1 ospeed 230400 ispeed 230400 -echo

echoがキャンセルされた事を確認。(-が付与している)
root@armadillo:/# stty -F /dev/ttymxc1 -a
speed 230400 baud; rows 0; columns 0; line = 0;
intr = ^C; quit = ^\; erase = ^?; kill = ^U; eof = ^D; eol = ;
eol2 = ; swtch = ; start = ^Q; stop = ^S; susp = ^Z; rprnt = ^R;
werase = ^W; lnext = ^V; discard = ^O; min = 1; time = 0;
-parenb -parodd -cmspar cs8 hupcl -cstopb cread clocal -crtscts
-ignbrk -brkint -ignpar -parmrk -inpck -istrip -inlcr -igncr icrnl ixon -ixoff
-iuclc -ixany -imaxbel -iutf8
opost -olcuc -ocrnl onlcr -onocr -onlret -ofill -ofdel nl0 cr0 tab0 bs0 vt0 ff0
isig icanon iexten -echo echoe echok -echonl -noflsh -xcase -tostop -echoprt
echoctl echoke -flusho -extproc
root@armadillo:/#

このあと、送受信テストを行いエコーバックが発生しない事を確認出来ました。
ttyに関してよく分かっていませんでした。
改めてマニュアルを見てみます。

ありがとうございました。

at_mizo

2021年9月30日 14時47分

溝渕です。

tty deviceを「UART I/F経由でキャラクタを送受信するだけのデバイス」と理
解して使うと混乱しますよね。

Linuxの場合は次のような構成となっており、
https://download.atmark-techno.com/misc/softwaredesign/html/ch4/c4g8l.j…

tty layerが、echoの制御や改行コードの変換などを行います。

takeaki

2021年9月30日 15時33分

溝渕さま

林です。
Layer資料、ありがとうございます。
壺に嵌った理由が理解できました。
「UART I/F経由でキャラクタを送受信するだけのデバイス」と理解しまう件についてはその通りです。
お気付きと思いますが、マイコンのファーム設計を長年に渡りやってきた経緯もあり、無意識の内に思い込んでいたようです。
OSを利用しない、場合によってはアセンブラでという設計業務が多かった事も要因かと思っています。

いずれにせよ、組み込みLinuxに関して理解が薄かったのは事実です。
もっと勉強していきたいと思います。

ありがとうございました。