Armadilloフォーラム

armadillo-640_con9_thread-v4.14-at38.dtbでのUARTの設定方法の件

furuta

2022年1月24日 16時57分

いつもお世話になってます。
ピンヘッダの設定の手順についてご質問があります。
 
OP-A600-BTTHMOD-01を実装するため、製品マニュアルP173の
『表18.23 Armadillo-600 シリーズ WLAN オプションモジュール対応ソフトウェアバージョン』
に従ってarmadillo-640_con9_thread-v4.14-at38.dtbなどのイメージの書き換えをおこいました。
 
ただいまCON14とCON9の1~24がOP-A600-BTTHMOD-01でふさがってまして、
コマンド入力はCON3のシリアルポートを使用しています。
 
ここで質問があります。
CON9の25と26のピンにUART2_TXとUART2_RXを設定してGPSモジュールと接続したいのですが手順がわからず、
先に確認したほうがいいかと思ってご質問いたしました。
”参照先”や”ここから手順を行う”などご教授いただければありがたいと思います。
 
おそらく製品マニュアル P201の『20.3.2. at-dtweb の起動』をヒントにするのかと思いましたが
以前自分を信じて設定を変更した際にArmadillo-640に接続できなくなった経験がありまして・・・
すみません、お手数をおかけしますがよろしくお願いいたします。
 

コメント

at_akihito.irie

2022年1月25日 10時10分

入江です。

BTTHオプションモジュールはat-dtwebに対応していないので、この場合は手で
dtsファイルを修正してビルドする必要があります。

dtsファイルはLinuxカーネルソースコードに含まれますので、予め以下からダ
ウンロード及び展開をしておいてください。

https://armadillo.atmark-techno.com/resources/software/armadillo-640/li…

以下は実行例です。

[ATDE]$ wget https://armadillo.atmark-techno.com/files/downloads/armadillo-640/source/linux-v4.14-at40.tar.gz
[ATDE]$ tar xf linux-v4.14-at40.tar.gz
[ATDE]$ cd linux-v4.14-at40
[ATDE ~/linux-v4.14-at40]$

簡単な内容なので、CON9の25、26ピンのUART2を有効化するためのdtsを作成し
てみました。(添付:uart2.dtsi)

uart2.dtsiをlinux-4.14-at/arch/arm/boot/dts/に配置し、
linux-4.14-at/arch/arm/boot/dts/armadillo-640_con9_thread.dtsを以下の
ように修正してください。

: (省略)
/dts-v1/;
 
#define ARMADILLO640_AT_DTWEB
#include "armadillo-640.dts"
#include "uart2.dtsi" // この行を追加
 
/ {
: (省略)

linuxカーネルソースコード直下で、以下のコマンドを実行し、
armdillo-640_con9_thread.dtbをビルドしてください。

[ATDE]$ pwd
/home/atmark/linux-4.14-at40  //カーネルソースコード直下にいることを確認
[ATDE]$ make ARCH=arm armadillo-640_defconfig
[ATDE]$ make ARCH=arm CROSS_COMPILE=arm-linux-gnueabihf- armadillo-640_con9_thread.dtb
[ATDE]$ ls arch/arm/boot/dts/armadillo-640_con9_thread.dtb
arch/arm/boot/dts/armadillo-640_con9_thread.dtb  //生成されていることを確認

生成されたdtbをArmadilloに書き込んで動作確認してください。

[armadillo]# ls /dev/ttymxc1
/dev/ttymxc1  //UART2が存在していることを確認
ファイル ファイルの説明
uart2.dtsi_.txt システムの都合上リネームされていますが、末尾の「_.txt」を消してご使用ください。

入江様
 
いただいたuart2.dtsiをつかってdtbを作成しArmadillo-640に書き込みました。
 
BTTHオプションモジュールをつけていないときはCON14の『3』と『4』を使って
GPSと接続していましたが今回の書き換えでCON9の『25』と『26』を使って
無事接続することができました。
ありがとうございました。
失礼します。