Armadilloシリーズで外部にデバイスを接続して運用したい場合、
ピン配置の決め方を参考までにご紹介しようと思います。
前回はArmadillo-440の場合でしたが、
今回はArmadillo-800シリーズ編です。
(マニュアル構成が違います)
Armadillo-840を例に挙げてみます。
1.Armadillo-800シリーズで使えるインターフェースを確認する。
ハードウェア仕様一覧を確認します。
http://armadillo.atmark-techno.com/armadillo-840/specs
によると、
が使用可能になっています。
ですので、これらの中から接続可能なデバイスを選択します。
以下、UARTデバイスとSPIデバイス、それにLCDを使うことを検討してみます。
2.接続のためのピンアサインを決める。
Armadillo-840製品マニュアルを確認します。
http://manual.atmark-techno.com/armadillo-840/armadillo-840_product_manual_ja-1.8.0/
UART・SPI・LCD、全てCコネクタ(CON7)側にありますので、CON7について確認します。
CON7のピンマルチプレクス仕様は以下のようになっています。
各ピンがいくつかの機能をアサインできるようになっており、
この中から使いたい機能を指定します。
http://manual.atmark-techno.com/armadillo-840/armadillo-840_product_manual_ja-1.8.0/ch18.html#tbl.con7-multi
LCDはピン12~16、18、20~22、27~31、70~88を使用しますので、
ピンが重なるSPIのMSIOF2、UARTのSCIFA_7、SCIFBは使うことができません。
ですので、SPIにはピンが他には使われていないMSIOF1を、
UARTにはSCIFA_0、SCIFA_1、SCIFA_4およびSCIFA_5が空いていますので、ここではSCIFA_0を選択します。
3.ソフトウェアドライバを指定する。
前項で決めたピンアサインに対して、ソフトウェアドライバをアサインします。
製品マニュアルの8.3項を参照します。
http://manual.atmark-techno.com/armadillo-840/armadillo-840_product_manual_ja-1.8.0/ch08.html#sct.kernel_spec.drivers
SPIの場合は8.3.19項、
http://manual.atmark-techno.com/armadillo-840/armadillo-840_product_manual_ja-1.8.0/ch08.html#sct.kernel_spec.drivers.spi
UARTについては8.3.4項の記載を参考に設定していきます。
http://manual.atmark-techno.com/armadillo-840/armadillo-840_product_manual_ja-1.8.0/ch08.html#sct.kernel_spec.drivers.uart
LCDについては8.3.10項の記載を参考に設定します。
http://manual.atmark-techno.com/armadillo-840/armadillo-840_product_manual_ja-1.8.0/ch08.html#sct.kernel_spec.drivers.lcd