- Armadilloシリーズの製品本体およびオプション品(以下「Armadillo」という)は、ご使用の前に必ず製品マニュアルおよび関連資料をお読みになり、使用上の注意を守って正しく安全にお使いください。
- 製品マニュアルに記載されていない操作・拡張などを行う場合は、弊社Webサイトに掲載されている資料やその他技術情報を十分に理解した上で、お客様ご自身の責任で安全にお使いください。
- 本製品を使用して、お客様の仕様による機器・システムを開発される場合は、製品マニュアルおよび関連資料、弊社Webサイトで提供している技術情報のほか、関連するデバイスのデータシート等を熟読し、十分に理解した上で設計・開発を行ってください。また、信頼性および安全性を確保・維持するため、事前に十分な試験を実施してください。
- 本製品は、機能・精度において極めて高い信頼性・安全性が必要とされる用途(医療機器、交通関連機器、燃焼制御、安全装置等)での使用を意図しておりません。これらの設備や機器またはシステム等に使用された場合において、人身事故、火災、損害等が発生した場合、弊社はいかなる責任も負いかねます。
- 水・湿気・ほこり・油煙等の多い場所に設置しないでください。火災、故障、感電などの原因になる場合があります。
- 本製品に搭載されている部品の一部は、発熱により高温になる場合があります。周囲温度や取扱いによってはやけどの原因となる恐れがあります。本体の電源が入っている間、または電源切断後本体の温度が下がるまでの間は、基板上の電子部品、およびその周辺部分には触れないでください。
- 本製品には、一般電子機器用(OA機器・通信機器・計測機器・工作機械等)に製造された半導体部品を使用しています。外来ノイズやサージ等により誤作動や故障が発生する可能性があります。万一誤作動または故障などが発生した場合に備え、生命・身体・財産等が侵害されることのないよう、装置としての安全設計(リミットスイッチやヒューズ・ブレーカー等の保護回路の設置、装置の多重化等)に万全を期し、信頼性および安全性維持のための十分な措置を講じた上でお使いください。
- 無線LAN機能を搭載した製品は、心臓ペースメーカーや補聴器などの医療機器、火災報知器や自動ドアなどの自動制御機器、電子レンジ、高度な電子機器やテレビ・ラジオに近接する場所、移動体識別用の構内無線局および特定小電力無線局の近くで使用しないでください。製品が発生する電波によりこれらの機器の誤作動を招く恐れがあります。
無線機能を搭載した製品について
無線機能を搭載した製品の取り扱い上の注意事項
- 無線機能を搭載した製品は、稼働時に電波を発生します。電磁妨害や電波干渉が発生するおそれがありますので、ご使用前に必ず当該製品の製品マニュアル[※1]の注意事項を守ってご使用ください。
- 第二世代小電力データ通信システム(無線LAN, Bluetooth®など)を搭載した製品は、医療機器、電子レンジ、高精度な電子機器やテレビ・ラジオに隣接する場所、移動体認識用の構内無線局および特定小電力無線局近くでは使用しないでください。管理者が無線機器の使用を制限している場合は、すみやかに使用場所を変えるか、製品の稼働を停止(電波の発信を停止)してください。各製品の無線通信の使用帯域と変調方式、与干渉距離については、各製品マニュアルの注意事項をご確認ください。
[※1] オプション製品の場合は、関連するArmadilloシリーズ本体(基板)の製品マニュアルに記載されている場合があります。
3G/LTE通信機能を搭載した製品は、心臓ペースメーカーや除細動器等の植込み型医療機器の近く(15cm程度以内)で使用しないでください。
無線モジュールの安全規制について
Armadilloまたはオプションモジュールに搭載、またはオプション品としてラインアップしている3G/LTEモジュール、WLAN+BTコンボモジュール、WLANモジュール、Wi-SUNモジュール、EnOceanモジュールなどの各無線通信モジュールの電気通信事業法に基づく設計認証および、電波法に基づく工事設計認証の取得状況、および認証番号については、各製品マニュアルの注意事項をご確認ください。電波法の設計認証を受けている無線通信モジュールは、国内で使用するときに無線局の免許は必要ありません。
以下の事項を行うと法律により罰せられることがあります。
- 無線モジュールやアンテナを分解/改造すること。
- 無線モジュールや筐体、基板等に直接印刷されている証明マーク・証明番号、または貼られている証明ラベルをはがす、消す、上からラベルを貼るなどし、見えない状態にすること。
無線通信機能を搭載した製品の各国電波法規制の対応状況は、各製品マニュアルの注意事項をご参照ください。
電波障害について
- ArmadilloのVCCI取得状況については、当該製品の製品マニュアルをご確認ください。
- Armadilloの一部の製品は、弊社製量産向けオプションとの組み合わせを必須条件とする場合、DCジャックからACアダプタでの電源供給を必須条件とする場合、対応するオプション品との接続状況を限定する場合など、使用方法を限定してVCCI技術基準適合を確認しているものがあります。ご使用の前に、当該製品の製品マニュアルを必ずご確認ください。正しい使用方法に依らずにこれらを使用すると、電波妨害を引き起こすことがありますので、ユーザーの責任において、適切な対策を講じた上でご利用ください。
- Armadilloを製品マニュアルに指定された以外の組み合わせで使用される場合は、お客様の責任において、あらためて妨害波を測定し、VCCI協会に届け出を行う必要がありますのでご注意ください。
アドオンモジュールは、Armadillo本体と接続した状態を条件としてVCCIの技術基準適合を確認している場合(モジュール単体での試験は未実施)があります。これらの製品は、必ずArmadillo製品本体のアドオンインターフェースに接続して使用してください。
オプションケースについて
オプションケースの使用温度について
ケースの使用温度範囲を超えて本製品を使用した場合は、ケースの変形や、故障の原因となります。必ず使用温度範囲内で使用してください。オプションケースに組み込んだ製品の使用温度は、ケースからの放熱を考慮した設定となっております。ケース開口部を塞ぐと、正しく放熱できない恐れがありますのでご注意ください。その他、各ケースの注意事項については、各製品マニュアルをご覧ください。
取扱い上の注意事項
破損しやすい場所
カメラモジュール、アンテナ端子、基板間コネクタ、フラットケーブルコネクタ、microSDスロットおよびそのカバー、microSIMスロットなどは破損しやすい部品になっています。これらを搭載した製品をご利用の際は、無理に力を加えて破損することのないよう十分注意してください。
本製品の改造
Armadilloに改造[※1]を行った場合は保証対象外となりますので十分ご注意ください。また、改造やコネクタ等の増設[※2]を行う場合は、作業前に必ず動作確認を行ってください。
[※1] コネクタ非搭載箇所へのコネクタ等の増設は除く。
[※2] コネクタを増設する際にはマスキングを行い、周囲の部品に半田くず、半田ボール等付着しないよう十分にご注意ください。
電源投入時のコネクタ着脱
Armadilloや周辺回路に電源が入っている状態で、活線挿抜対応インターフェース(LAN、SD/SDIO、USB、マイク、ヘッドホン)以外へのコネクタやカードの着脱は、絶対に行わないでください。
静電気
ArmadilloにはCMOSデバイスを使用しており、静電気により破壊されるおそれがあります。本製品を開封するときは、低湿度状態にならないよう注意し、静電防止用マットの使用、導電靴や人体アースなどによる作業者の帯電防止対策、備品の放電対策、静電気対策を施された環境下で行ってください。また、Armadilloを保管する際は、静電気を帯びやすいビニール袋やプラスチック容器などは避け、導電袋や導電性の容器・ラックなどに収納してください。
ラッチアップ
電源および入出力からの過大なノイズやサージ、電源電圧の急激な変動等により、使用しているCMOSデバイスがラッチアップを起こす可能性があります。いったんラッチアップ状態となると、電源を切断しないかぎりこの状態が維持されるため、デバイスの破損につながることがあります。ノイズの影響を受けやすい入出力ラインには、保護回路を入れることや、ノイズ源となる装置と共通の電源を使用しない等の対策をとることをおすすめします。
衝撃
落下や衝撃などの強い振動を与えないでください。
使用場所の制限
無線機能を搭載した製品は、テレビ・ラジオに近接する場所で使用すると、受信障害を招く恐れがあります。
振動
振動が発生する環境では、Armadilloが動かないよう固定して使用してください。
タッチパネルの操作
LCDを搭載した製品は、液晶画面を必要以上に強く押さないようご注意ください。製品によっては、LCD拡張ボードとタッチパネルLCDモジュールの固定に、弾力性のある両面テープを使用しており、液晶画面に強い力が加わった場合に両面テープがつぶれて液晶フレームと基板配線が接触する可能性があります。
ソフトウェアについて
ソフトウェア使用に関する注意事項
Armadillo本体の標準出荷状態でプリインストールされているLinux対応ソフトウェアは、個別に明示されている(書面、電子データでの通知、口頭での通知を含む)場合を除き、オープンソースとしてソースコードが提供されています。再配布等の権利については、各ソースコードに記載のライセンス形態にしたがって、お客様の責任において行使してください。また、本製品に含まれるソフトウェア(付属のドキュメント等も含む)は、現状有姿(AS IS)にて提供します。お客様ご自身の責任において、使用用途・目的の適合について事前に十分な検討と試験を実施した上でお使いください。アットマークテクノは、当該ソフトウェアが特定の目的に適合すること、ソフトウェアの信頼性および正確性、ソフトウェアを含む本製品の使用による結果について、お客様に対しいかなる保証もいたしません。
パートナー等の協力によりArmadilloブランド製品向けに提供されているミドルウェア、その他各種ソフトウェアソリューションは、ソフトウェア毎にライセンスが規定されています。再頒布権等については、各ソフトウェアに付属するreadmeファイル等をご参照ください。その他のバンドルソフトウェアについては、各提供元にお問い合わせください。
製品によっては、標準出荷状態でプリインストールされているソフトウェアの中に、オープンソースソフトウェアではないものが含まれている場合があります。ご利用の前に、各製品のマニュアルの注意事項を必ずご確認ください。
書込み禁止領域について
本体のソフトウェアを書き込む前に、必ず当該製品の製品マニュアルを確認し、書き込み禁止領域には上書きしないように注意してください。
製品によっては、搭載するSoCの内蔵エレクトリカルヒューズ(e-Fuse)、EEPROM、CPLDのデータを製品に含まれるソフトウェアが使用している場合があります。これらの製品は、内蔵エレクトリカルヒューズ、EEPROM、CPLD上に書き込みを行うことによって、正常に動作しなくなる恐れがあります。製品マニュアルの注意事項にしたがわず、これらの領域に意図的に書き込みを行った場合は、保証対象外となります。
保証について
Armadilloの本体基板および量産向けオプション品は、製品に添付もしくは弊社Webサイトに記載している「製品保証規定」に従い、ご購入から1年間の交換保証を行っています。詳細は保証規定をご覧ください。
輸出について
- Armadilloは、原則として日本国内での使用を想定して開発・製造されています。
- 海外の法令および規則への適合については、弊社は何らの保証を行うものではありません。
- Armadilloを輸出するときは、輸出者の責任において、日本国および関係する諸外国の輸出関連法令に従い、必要な手続を行っていただきますようお願いいたします。
- 日本国およびその他関係諸国による制裁または通商停止を受けている国家、組織、法人または個人に対し、Armadilloを輸出、販売等することはできません。
- Armadilloおよび関連技術は、大量破壊兵器の開発等の軍事目的、その他国内外の法令により製造・使用・販売・調達が禁止されている機器には使用することができません。
商標について
- Armadillo は株式会社アットマークテクノの登録商標です。その他の記載の商品名および会社名は、各社・各団体の商標または登録商標です。™、®マークは省略しています。
- SD、SDHC、SDXC、microSD、microSDHC、microSDXC、SDIOロゴは、SD-3C, LLCの商標です。
- HDMI、HDMI ロゴ、High-Definition Multimedia Interface は HDMI Licensing, LLCの登録商標です。
- QRコードは、株式会社デンソーウェーブの登録商標です。