uClinuxとは、MMUを持たないCPUをサポートしたLinuxの派生型です。
Linux 2.0の時代から移植作業が行われ、Linux 2.4で多く使われるようになりました。
Linux 2.6からはuClinuxの成果が本家Linuxに取り込まれ、以降はuClinuxという名を使わずに、NOMMUと呼ばれることが多くなりました。しかし、MMUをサポートしているCPU上で動いているカーネルと、非サポートのCPUで動いているカーネルを明確に区別したい場合は、uClinuxという名称を明示的に使うことも未だあるようです。
uClinuxでは MMUを持たないCPUをサポートしますが、Linuxで使用できる機能のうちいくつかのものについて使用できません。
- forkシステムコール
- 動的なスタックサイズ
- 完全な共有ライブラリの実装
uClinuxはこれらの機能を有しませんが、その他の機能についてはLinuxと同じように使うことができます。