Howto

電源を入れる前に

1.コネクタ接続

シリアル端子:

Armadillo-9は、端末となるホストPCとシリアルポートで接続します。

CON3が1つ目のシリアルポート(シリアルインターフェース1)、CON4が2つ目のシリアルポート(シリアルインターフェース2)となっています。Armadillo-9のシリアルポートはいろいろな呼びかたをされるので、代表的なものを以下の表にまとめます。

部品番号 ハードウエアポート名 Linuxデバイスファイル名
CON1 シリアルインターフェース1 ttyAM0
CON2 シリアルインターフェース2 ttyAM1

Armadillo-9のコネクタ形状がDin10pinとなっているため、D-sub 9pin<->Din 10pin変換コネクタを用意します。

PC側との接続にはシリアルクロス(リバース)ケーブルを使用します。

dsub9pin_din10pin
(D-sub 9pin<->Din 10pin変換コネクタ)
D-sub9pin / Din10pin
1 DCD 1
6 DSR 2
2 RXD 3
7 RTS 4
3 TXD 5
8 CTS 6
4 DTR 7
9 RI 8
5 GND 9
- 3.3V 10
変換コネクタのピン結線

電源:

Armadillo-9本体に必要な電源は、Typ.で5V400mAです。それに見合った電源を用意する必要があります。Armadillo-9側には電源から4端子出ていますが、4番ピンに+5V、3番ピンもしくは2番ピンにGndを接続します。

LANケーブル:

ネットワーク接続を行いたい場合は、LANケーブルを接続します。

コンパクトフラッシュを使用する場合は、あらかじめ電源を入れる前にソケットに差し込みます。 (Armadillo-9の接続例)

2.起動モードの設定

Armadillo-9はジャンパピンの設定で、起動モードを切り替えることができます。

  • オンボードFlashメモリのカーネルから起動する JP1:OFF, JP2:OFFにします。
  • コンパクトフラッシュのカーネルを実行する JP1:OFF, JP2:ONにします。
  • CPUオンチップブートROMから起動する JP1:ON, JP2:(どちらでもよい)にします。

3.端末アプリケーションのインストール・設定

PCを端末として使用する場合、あらかじめホストPCにシリアル端末アプリケーションをイントールしておきます。
ホストPCがWindowsなら、Tera Term Pro など、Linuxなら、uucpのcu などを使用することができるでしょう。

シリアルポートの接続パラメータは次のように設定します。

teraterm_serial_setup
(Tera Term Proでの設定画面)
転送レート : 115200bps
データ長 : 8bit
パリティ : なし
ストップビット : 1bit
フロー制御 : なし

これで、Armadillo-9起動前の準備が整いました。