Armadilloはコンパクトフラッシュを搭載することができるので、コンパクトフラッシュを使ってファイルを保存したり、データを交換したりすることができます。
では、コンパクトフラッシュをマウントしてみましょう。
ここでは例として、コンパクトフラッシュに保存されたデジタルカメラの画像データを読み込み、それをftpでダウンロードしてみましょう。
1.起動の仕方
電源を入れる前に、コンパクトフラッシュをソケットに挿入し、ジャンパの設定は、JP1:OFF, JP2:OFFにします。
電源をONにし、login画面が表示されたら、rootでログインします。
2.コンパクトフラッシュをマウントする
コンパクトフラッシュをマウントするにはデバイス名を指定する必要があります。 この名称は製品により異なります。
製品名 | デバイス名 |
---|---|
Armadillo-9 | /dev/hdc1 |
Armadillo | /dev/hda1 |
[armadillo ~]# mount -t vfat [デバイス名] /home/ftp/pub
-t オプションは、ファイルシステムタイプをあらわします。vfat はWindowsのファイルシステムです。Linuxのファイルシステムをマウントするときは、ext2などになります。
/home/ftp/pub は、マウントポイントです。このディレクトリ以下が、コンパクトフラッシュの中身になります。ここでは、あとでftpダウンロードすることを考えて /home/ftp/pubにマウントしています。
[armadillo ~]# mount -t vfat /dev/hdc1 /home/ftp/pub // コンパクトフラッシュをマウントする hdc: hdc1 hdc: hdc1 [armadillo ~]# mount /dev/ram0 on type ext2 (rw) none on /proc type proc (rw) /dev/hdc1 on /home/ftp/pub type vfat (rw) // /home/ftp/pubにマウントされた
(デジカメのコンパクトフラッシュをマウントしてみよう)
3.コンパクトフラッシュの中をのぞいてみる
マウントされたら、マウントポイントに移ってみましょう。
[armadillo ~]# cd /home/ftp/pub
所定の位置に画像ファイルが保存されていることがわかります。
[armadillo ~]# cd /home/ftp/pub [armadillo /home/ftp/pub]# ls 104_0315/ index.htm* [armadillo /home/ftp/pub]# cd 104_0315 [armadillo /home/ftp/pub/104_0315]# ls 03150001.jpg* 03150002.jpg* 03150003.jpg* デジカメの画像ファイル
(コンパクトフラッシュの中をのぞく)
4.ftpで画像をダウンロードしてみる
この画像ファイルをftpでダウンロードしてみましょう。
ここでは、webブラウザを使ってみます。
webブラウザのアドレスバーに、
ftp://[ArmadilloのIPアドレス]/pub
と入力すると、コンパクトフラッシュの中をftpでみることができます。
(コンパクトフラッシュ内の画像ファイルをダウンロードする)
あとは、画像ファイルをPCにコピーすれば、ダウンロードすることができます。
5.コンパクトフラッシュをアンマウントする
アンマウントは、カレントディレクトリをマウントポイントから移したあと、
[armadillo ~]# umount /home/ftp/pub
[armadillo /home/ftp/pub/104_0315]# cd [armadillo ~]# umount /home/ftp/pub <span class="comment"></span>// アンマウントする