C++でプログラムを作成して、Armadilloで実行する方法です。
1. Hello プログラムの作成とコンパイル
簡単なC++のプログラムを作成して、コンパイルします。
// c++ sample program (hello.cpp)
#include
using namespace std;
int main()
{
cout << "Hello!" << endl;
return 0;
}
[PC ~]$ arm-linux-g++ -o prog hello.cpp
[PC ~]$ ls prog
prog
[PC ~]$
2. ArmadilloにARM用ライブラリをコピー
C++で作成したプログラムを実行するために必要なライブラリを、Armadilloに転送します。ルートファイルシステムをCF上に作成している場合など、十分な空き容量があれば /lib の下に直接コピーすればよいです。
ここでは tmpfs をftp用のディレクトリにマウントして、そこにライブラリを置き、シンボリックリンクを /lib に作成する方法を記載します。
tmpfsをftp用ディレクトリにマウントします。
[armadillo ~]# mount -t tmpfs tmpfs /home/ftp/pub
開発用PCのARMクロス開発用のディレクトリにあるライブラリを、ftpでArmadilloに転送します。
[PC ~]$ cd /usr/arm-linux/lib
[PC /usr/arm-linux/lib]$ ftp [Armadillo-9のIPアドレス]
...
ftp> cd pub
ftp> put libstdc++.so.60.0.3
ftp> put libgcc_s.so.1
ftp> quit
[PC /usr/arm-linux/lib]$
Armadilloで /lib の下にシンボリックリンクを作成します。
[armadillo ~]# ln -s /home/ftp/pub/libstdc++.so.60.0.3 /lib/libstdc++.so.60
[armadillo ~]# ln -s /home/ftp/pub/libgcc_s.so.1 /lib
3. プログラムの実行
最初の手順で作成した実行ファイル prog をftpで転送して、Armadillo上で実行します。
[armadillo ~]# chmod 755 /home/ftp/pub/prog
[armadillo ~]# /home/ftp/pub/prog
Hello!
[armadillo ~]#