ArmadilloはDebian GNU/Linuxを動作させることができます。ここでは、CFにDebianを導入して動作させるまでの手順を紹介します。
以下の例ではArmadillo-9を使用していますが、Armadillo-300の場合デバイス名は/dev/hdaとなりますので、適宜読み変えてください。
1. CFの準備
CF上にext2ファイルシステムを作成してDebianをコピーできる状態にします。Debianを導入するだけで350MBぐらいの容量が必要なので、CFは1G以上のもの準備するとよいでしょう。
1.1. CFを挿入して電源を投入
1.2. ログイン後、新しくパーティションを作成
[armadillo ~]# fdisk /dev/hdc Command (m for help): d Selected partition 1 Command (m for help): n Command action e extended p primary partition (1-4) p Partition number (1-4): 1 First cylinder (1-993, default 1): 1 Last cylinder or +size or +sizeM or +sizeK (1-993, default 993): 993 Command (m for help): w The partition table has been altered! Calling ioctl() to re-read partition table. Syncing disks. #
1.3. ファイルシステムの作成
[armadillo ~]# mke2fs -O -filetype /dev/hdc1
2. DebianをCFにコピー
Debianの分割されたアーカイブファイルをArmadilloにftp転送してCFにコピーします。
2.1. CFと転送ファイル用のramfsをマウント
[armadillo ~]# mount /dev/hdc1 /mnt [armadillo ~]# mount -t ramfs none /home/ftp/pub [armadillo ~]# chmod 777 /home/ftp/pub
2.2. ftpでアーカイブファイルを転送
付属CDのdebianディレクトリ、またはダウンロードサイトにある分割されたアーカイブファイルの一つをftpでArmadilloに転送します。(ftpの方法はftpでファイルを送受信するを参照して下さい。)
2.3. CFにアーカイブファイルを展開後ファイルを削除
[armadillo ~]# tar zxvf /home/ftp/pub/arm-sarge-200xxxxx-x.tgz -C /mnt [armadillo ~]# rm -f /home/ftp/pub/arm-sarge-200xxxxx-x.tgz
※ 2.2.〜2.3.の手順を分割ファイルを全数分繰り返します。
3. 起動モード設定
Hermitの起動モード設定を変更します。
3.1. 再起動する
CFを抜き、ジャンパを以下のように設定して再起動します。
製品名 | JP1 | JP2 |
Armadillo-9 | オープン | ショート |
Armadillo-300 | 2-3 | オープン |
3.2. 起動パラメータでルートファイルシステムをCFに指定する
Hermit v1.3-armadillo9-2 compiled at 22:13:37, Mar 11 2005 hermit> setenv noinitrd root=/dev/hdc1
4. Debianの起動
CFを挿入しジャンパを以下のように設定して起動すると、Debianが動作します。
製品名 | JP1 | JP2 |
Armadillo-9 | オープン | オープン |
Armadillo-300 | 2-3 | オープン |