ArmadilloをLANケーブルで接続してネットワークに接続してみましょう。
DHCPサーバからIPアドレスを取得する
DHCPが使用できる場合、起動時に自動的にDHCPサーバからIPアドレスを取得して、ネットワークに接続されています。
Armadilloに割り当てられたIPアドレスは、ifconfigコマンドで知ることができます。
ifconfig eth0 と入力すると、次のようなメッセージが表示されます。
[armadillo ~]# ifconfig eth0 eth0 Link encap:Ethernet HWaddr **.**.**.**.**.** inet addr:192.168.10.249 Bcast:192.168.10.255 Mask:255.255.255.0 UP BROADCAST RUNNING MTU:1500 Metric:1 RX bytes:1513 (1.4 kb) TX bytes:0 (0.0 b) Interrupt:7 Base address:0x300
(DHCPサーバから192.168.10.249というIPアドレスを割り当てられた例)
固定IPアドレスを割り振る
rootユーザでログインします。
DHCPクライアントpumpが起動されている場合、これをpump -kで終了させます。
[armadillo ~]# pump -k
※DHCPクライアントが起動中かどうかは、psコマンドにより知ることができます。 一覧中に"pump"が表示された場合、DHCPクライアントが起動中ですので、前記の通り終了させてください。
[armadillo ~]# ps PID TTY Uid Size State Command <span class="comment">------------------(中略)------------------</span> 140 root 1260 S pump -i eth0 <span class="comment">------------------(中略)------------------</span>
viで、/etc/network.d/interface.eth0 を書き換えます。
IPアドレスを割り振るサンプルとして、/etc/network.d/sampleというファイルがあるので、コピーして使うことができます。
/etc/network.d/sample を interface.eth0にコピーして必要な部分を書き換えます。
# network interface configuration file sample # change settings and rename to interface.devname, i.e. interface.eth0 # network device name INTERFACE="eth0" # set to "yes" to use DHCP instead of the settings below DHCP="no" # interface settings # IP address IPADDRESS="192.168.10.69" Armadilloに割り当てるIPアドレス # netmask NETMASK="255.255.255.0" Armadilloを接続するネットワークのネットマスク # broadcast address BROADCAST="192.168.10.255" ネットワークのブロードキャスト # gateway address GATEWAY="192.168.10.1" ネットワークのゲートウェイアドレス ※ゲートウェイを使用しない場合は、GATEWAY行頭に'#'を付加してコメントアウトするか、この行自体を削除してください。
(/etc/network.d/sample を利用して、IPアドレスを「192.168.10.69」に設定した例)
次に、DNSサーバを設定します。viで/etc/resolv.conf を次のように書き換えます。
nameserver [プライマリDNSサーバのIPアドレス] nameserver [セカンダリDNSサーバのIPアドレス] (必要な場合のみ) ※DNSサーバを一切使用しない場合は、すべてのnameserver行を削除して、空にしてください。
/etc/rc.d/rc.start/rc.40.network を起動します。
[armadillo ~]#/etc/rc.d/rc.start/rc.40.network Setting up interface eth0: done Add a route to interface eth0: done
もう一度、ifconfig eth0 で、IPアドレスが変更しているかどうかを確認することができます。
[armadillo ~]# <span class="input">ifconfig eth0</span> eth0 Link encap:Ethernet HWaddr **.**.**.**.**.** inet addr:192.168.10.69 Bcast:192.168.10.255 Mask:255.255.255.0 UP BROADCAST RUNNING MTU:1500 Metric:1 RX bytes:1513 (1.4 kb) TX bytes:0 (0.0 b) Interrupt:7 Base address:0x300
(ifconfigコマンドでIPアドレスが「192.168.10.69」に変更されたことを確認)
ただし、オンボードFlashカーネル起動モードの場合、この方法でIPアドレスを割り振っても、電源を切ると書き換えられた情報を保存できないため、毎回設定を行う必要があります。 設定を保存したい場合は、ユーザーランドをLinux環境のPCで更新し、シリアル経由でダウンロードしてオンボードFlashメモリを書き換えます。