SORACOM Harvestは、株式会社ソラコムが提供している、IoT デバイスからのデータ収集および可視化サービスです。SORACOM Air が提供するセルラー通信を使って、IoT デバイスのセンサーデータ等を手間なくクラウドにアップロードすることができます。12
アップロードされたデータは、SORACOMプラットフォーム上に 40 日間に渡って保存されます。お客様は、保存されたデータを SORACOM のユーザーコンソールでグラフ化することができます。
本Howtoでは、Harvest を使ってArmadillo-IoTのデータをクラウドに保存し、ユーザコンソールでデータを可視化する方法を解説します。3
Harvest を有効化する
Harvest を有効化するには、ユーザコンソール、soracom-cli、API のいずれかで設定を行います。 今回はユーザコンソールでの設定方法を紹介します。
SORACOM Harvest の設定はグループ単位で行います。そのため、Harvestを使うには Air SIM をグループに登録する必要があります。今回は、動作確認として SORACOM Harvest 専用のグループを作成し、そのグループに Air SIM を登録してみましょう。
まず Air SIM 管理画面を開いて、SORACOM Harvest でデータ収集を行いたい Air SIM にチェックマークを付けます。続いて、[操作] ボタンから [所属グループ変更] を選択します。
Air SIM の所属グループを選択するためのダイアログが表示されたら、[新しい所属グループ] ドロップダウンから [新しいグループを作成…] を選択します。
以下のようなグループ作成ダイアログが表示されます。グループの名称を入力して [グループ作成] ボタンをクリックします。 今回は“hello harvest"というグループ名で作成してみましょう。
[グループ作成] ボタンを押すと元の [SIM の所属グループ変更] ダイアログに戻ります。 [新しい所属グループ] ドロップボックスが、今作成した hello harvest グループになっていることを確認し [グループ変更] ボタンを押します。
先ほど作成した hello harvest グループに対し、SORACOM Harvest の設定を行います。設定を行うためには、グループ管理画面を開き、hello harvest グループを選択してグループ詳細画面を開きます。
[SORACOM Harvest 設定] グループの中にあるスイッチをONに設定し、保存ボタンをクリックしてください。
HTTPでデータを送信する
今回は例として、HTTPでArmadillo-IoTの基板温度とCPU温度とを送信します。
# wget https://download.atmark-techno.com/misc/send-temp-to-harvest.sh
# chmod +x send-temp-to-harvest.sh
# ./send-temp-to-harvest.sh
send-temp-to-harvest.shを実行すると、現在のArmadillo-IoTの基板温度とCPU温度とがHarvestに送信されます。
Harvest で収集されたデータを可視化する
ユーザコンソールで、Harvest で収集された JSON 形式のデータを可視化することができます。
まず Air SIM 管理画面を開いて、SORACOM Harvest による通信を行った Air SIM にチェックマークを付けます。続いて、[操作] ボタンから [データを確認] を選択します。
画面遷移した状態では、データがロードされていません。[検索] ボタンを押すと、Harvest で収集されている温度データがグラフで表示されます。 例として、send-temp-to-harvest.sh を5秒間隔で実行した結果を示します。
Harvest を無効化する
Harvest は有料のサービスです。Harvest が有効になっていると SIM 1枚ごとにオプション料金が発生します。不要となった場合には設定を無効化してください。
- ユーザコンソールでの設定方法
- グループ一覧画面で、Harvest の設定を行ったグループをクリックし、グループ詳細画面を開きます。
- [SORACOM Harvest 設定] グループの中にあるスイッチを OFF に設定し、保存ボタンをクリックしてください。
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SORACOM Harvest サービス詳細はソラコムのWebサイトをご確認ください。 ↩︎
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SORACOM、SORACOM Air、SORACOM Harvestは、株式会社ソラコムの登録商標または商標です。 ↩︎
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参考/出典: ソラコム 開発者向けサイト/Getting Started ↩︎