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Cactusphere接点入力モデルを使ってアプリケーションを構築してみました(フットスイッチ編)

at_takuma.fukuda
2020年7月31日 14時50分

2020年6月29日、弊社の新製品Cactusphere接点入力モデルが発売されました。

この記事では、Cactusphere接点入力モデル(CT1110-W01)とMicrosoft Azure IoT Centralを使って、
スイッチ入力に対してメール通知が行われるシステムを構築してみました。
作業に要する見込み時間を記載しておりますが、これは以下の前提となります。

①MSアカウント作成済であること
②Azureアカウント作成済であること
③作業者はMicrosoft Azureの操作に習熟していないこと
④Azure Sphere SDKなどのツールのダウンロード・インストール時間は除く

ハードウェア接続

この記事では接点入力1(以下D1)に、下記のキャンペーンでも配布したフットスイッチを接続して動作を確認しております。
Cactusphere発売記念キャンペーン フットスイッチ P型シリーズ OFL-S-P2
信号線の接続は以下のハードウェアマニュアルをご参考ください。
Cactusphere 100シリーズ ハードウェアマニュアル

初期設定

購入いただいたCT1110-W01をお使いいただくためには、ファームウェアの書き込みやAS3(Azure Sphere Security Service)等との紐付けが必要です。
こちらについては下記のマニュアルに詳細な手順が記載されております。
だいたい1時間強程度で完了できるかと思います。

Cactusphere ソフトウェアマニュアル

応用設定

マニュアルに従って設定を行っていれば、お使いのCactusphereがIoT Centralに接続された状況になっているかと思います。
ここからはIoT Centralの画面を操作して設定を行います。

デバイス設定

デバイス設定を変更して取得するデータ種別を設定します。
今回はDI1に接続したスイッチがOFF→ONになったことを検知するので、「Edge」を取得します。
DI1のEdgeを取得するための手順は以下の通りです。

①デバイス→任意のデバイス→settingを選択する
②DI1 Edgeにチェックを入れる
③DI1 PulseCounter、DI1 Polling等にチェックが入っていたら外しておく
④保存をクリックする

DI1 Edgeの下の表示が「Accepted」となったら設定完了です。

メールアドレス登録

Edgeを取得したときにメールを送信するアドレスを設定します。
IoT Centralのアプリケーションからメール通知出来るアドレスは、
以下の条件を満たしている必要がありますのでご注意ください
・MSアカウントのメールアドレスであること
・当該アプリケーションのユーザとして登録されていること
メールアドレスをアプリケーションのユーザとして登録するには以下の手順を実施します。

①任意のアプリケーション→管理→ユーザ→新しいユーザを選択
②メールアドレスを入力する
③Roleを選ぶ→メール通知に使用するのみであればOperatorにしておく

登録完了したら、登録したMSアカウントでIoT Centralに1回以上ログインしておいてください。

メール通知設定

「規則」を設定することで取得した値を元にメール送信などのアクションを実行させることができます。
ここでは、Edgeが1の時に登録したメールアドレスにメールを送信するよう設定します。

①規則→新規を選択する
②規則名に任意の規則名を入力する
③メール通知を実施したいデバイスのデバイステンプレートを選択する
 ここではDIModelを選択する
④条件を設定する
④-1 テレメトリにDI1 EdgeEventを設定する
④-2 演算子に「次の値に等しい」を設定する
④-3 値に「1.0」を設定する
⑤アクションを設定する
⑤-1 アクションに電子メールを選択する
⑤-2 表示名を任意の呼称に変更する
   例:「お知らせ」
⑤-3 宛先に登録・ログインしたユーザのメールアドレスを入力する
⑤-4 注意にメールで通知する任意の文章を入力する
   例:「スイッチが押されました]
⑤-5 作業完了をクリックする
⑥保存をクリックする


これですべての設定が完了しました。
実際にスイッチを押して、メールが送信されればアプリケーション構築完了です。
手順に従って操作いただければ30分程度で設定完了できるかと思います。