ブログ

TIPS: Armadillo-X1/Armadillo-IoT G3でアドバリー製USBLANアドオンを動作させる

at_yuma.arakawa
2017年9月4日 8時23分

2018年11月1日現在の追加情報

Armadillo-IoT G3, Armadillo-X1の最新版のLinuxカーネルでは標準で動作するよう対応しました。(Linuxカーネル v4.9-x1-at3 以降)

詳細はUSB・LANインターフェース拡張アドオンモジュール ATB-AGAD-USBLANのページをご覧ください

アドバリー製USBLANアドオン(ATB-AGAD-USBLAN)は、標準のカーネルのままでは動作させることができません。

カーネルにパッチを適用することで動作を確認できましたので、参考までに紹介します。

パッチ

手順

1. パッチを適用

ATDE上で以下のようにパッチを適用してください。

※ 今回はLinux 3.14-x1-at15カーネルで確認しました。

[ATDE]$ cd linux-3.14-x1-at15/
[ATDE]$ patch -p1 < usblan_1.patch <= (*1)
[ATDE]$ patch -p1 < usblan_2.patch <= (*1)

(*1): パッチファイルへのパスは適宜変更してください。

2. カーネルコンフィギュレーションを変更

SMSC LAN95xxのドライバーを有効化します。

Device Drivers  --->
  Network device support  --->
    USB Network Adapters  --->
      Multi-purpose USB Networking Framework  --->
        <*> SMSC LAN95XX based USB 2.0 10/100 ethernet devices  <= 有効化

※ カーネルコンフィギュレーションの変更方法やその後のビルド方法は、下記製品マニュアルを参照してください。

参考: パッチについて

  • usblan_1.patch

LAN95xxドライバーへエラー時の回復処理を追加するパッチです。
オープンソースのコミュニティで作成されているパッチです。
詳細は以下をご覧ください。

  • usblan_2.patch

ハードウェア構成情報を管理するDevice Treeという仕組みへ
USB-LANアドオンの情報を追加するパッチです。

Device Treeについて、詳しくは以下をご覧ください。