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Armadillo-X1,Armadillo-IoT G3/G3L: Armadilloへネットワーク経由でファイルを追加/削除する方法

at_yuma.arakawa
2017年10月2日 10時51分

Armadillo上でファイル操作するためだけにシリアルケーブルを接続し、TeraTerm等を起動するのは面倒なことがあります。

この記事では、Armadillo側へはSSHサーバを使用し、PC側へはWinSCPを使用することで、Windows上のファイル操作と同様にArmadillo上のファイルを操作する方法を紹介します。

1. Armadillo側設定

1.1. SSHサーバをインストール

Armadilloへシリアルケーブルを接続して起動し、インターネットへアクセスできるネットワーク設定を行ってください。

そして、以下のコマンドでSSHサーバをインストールしてください。

[armadillo]# apt-get install openssh-server

その後、以下のコマンドでArmadilloのIPアドレスを確認してください。

[armadillo]# ifconfig
eth0      Link encap:Ethernet  HWaddr 00:11:0c:00:06:2f
          inet addr:192.168.11.124  Bcast:192.168.11.255  Mask:255.255.255.0
          inet6 addr: fe80::211:cff:fe00:62f/64 Scope:Link
          UP BROADCAST RUNNING MULTICAST  MTU:1500  Metric:1
          RX packets:3481 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
          TX packets:348 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
          collisions:0 txqueuelen:1000
          RX bytes:1399427 (1.3 MiB)  TX bytes:33854 (33.0 KiB)
=> "inet addr:"の欄から、"192.168.11.124"であることを確認

以上でArmadillo側の設定は完了です。

2. PC側設定

2.1. WinSCPをインストール

WinSCPはSCPやSFTP、FTP等のクライアントです。

下記ページの"WinSCP の取得とインストール"に従ってインストール作業を行ってください。

2.2. WinSCPの設定

WinSCPを起動させると以下の画面が表示されます。

Armadillo側の設定の際に確認したIPアドレスとatmarkユーザのユーザ名、パスワード("atmark")を入力し、[ログイン]を押下してください。

※ SSHサーバは標準ではパスワードによるrootログインが無効になっています。

以下の画面が表示された場合は[はい]、あるいは[いいえ]を選択してください。
(何度もログインするならば[はい]を選択し、キー情報をキャッシュしておくと良いかと思います。)

Armadilloへの接続が完了すると、以下のような画面が表示されます。

試しに”Hello World!”スクリプトを配置してみる

試しに"Hello World!"と出力するRubyのスクリプトを作成し、Armadilloへ配置してみます。

エディタで以下のようにRubyスクリプトを作成します。

hello.rbというファイル名で保存したとします。

そして、WinSCPの画面へドラッグ&ドロップします。

まだシリアル接続が残っているならば、以下のように実行できます。

■ rootユーザでログインしている場合

[armadillo]# ruby /home/atmark/hello.rb
Hello World!

■ atmarkユーザーでログインしている場合

[armadillo]# ruby hello.rg
Hello World!