Atmark Dist等ダウンロードして展開しようとした場合に、エラーがでて正常に展開できない場合があるかと思います。その際に、ダウンロードしたファイルが壊れているかどうかを調べる方法について紹介します。
ファイルの同一性を確認する方法
ファイルの同一性を確認する方法としてmd5値等のハッシュ値の比較を行う方法があります。md5はLinuxでコマンドを実行することにより、計算することができます。
計算した結果を、ダウンロードサイトなどにあるmd5が記載された内容と比較し、一致することでファイルが同一であることを確認できます。
md5値の計算方法
ATDEで以下のコマンドを実行することにより、指定ファイルのmd5値を計算することができます。
[atde ~]$ md5sum ファイル名
例として、「atmark-dist-20150318.tar.gz」のmd5値を計算するには、以下のコマンドを入力します。
[atde ~]$ md5sum atmark-dist-20150318.tar.gz
0779c379df9d97e033bc52aa2fa6eca9 atmark-dist-20150318.tar.gz
例. 「atmark-dist-20150318.tar.gz」ファイルの同一性確認
例として「atmark-dist-20150318.tar.gz」ファイルの同一性確認を行ってみます。
まずは、ATDE上で以下のコマンドを実行し、「atmark-dist-20150318.tar.gz」をダウンロードします。
[atde ~]$ wget http://download.atmark-techno.com/armadillo-iot/source/atmark-dist-20150318.tar.gz
アットマークテクノのダウンロードサイトでは、配布するファイルのmd5値が記載されたファイルが置かれています。ファイル名は末尾に「.md5」を追加した名前になります。そのため、先ほどダウンロードした「atmark-dist-20150318.tar.gz」に「.md5」をつけてファイルをダウンロードして下さい。
[atde ~]$ wget http://download.atmark-techno.com/armadillo-iot/source/atmark-dist-20150318.tar.gz.md5
以下のコマンドを実行して、md5が一致することを確認してください。
[atde ~]$ md5sum atmark-dist-20150318.tar.gz
0779c379df9d97e033bc52aa2fa6eca9 atmark-dist-20150318.tar.gz
[atde ~]$ cat atmark-dist-20150318.tar.gz.md5
0779c379df9d97e033bc52aa2fa6eca9 atmark-dist-20150318.tar.gz
捕捉. md5sumのオプションをつけてファイルの同一性チェック
md5sumコマンドに「-c」オプションを付けることで、目で同じmd5値であることを確認するのではなく、コマンドにて比較することができます。
例として、前述の「atmark-dist-20150318.tar.gz」の確認方法を行った状態で、以下のコマンドを実行すると、自動的に同一性のチェックを行います。
[atde ~]$ md5sum -c atmark-dist-20150318.tar.gz.md5
atmark-dist-20150318.tar.gz: 完了
もし、ファイルが壊れていたりする場合には、以下の様な表示になります。
[atde ~]$ md5sum -c atmark-dist-20150318.tar.gz.md5
atmark-dist-20150318.tar.gz: 失敗
md5sum: 警告: 1 個の計算したチェックサムが一致しませんでした
捕捉. Windowsでファイルのmd5値を確認する方法
Windowsでファイルのmd5値を確認する場合は、以下のURLが参考になります。
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0507/30/news017.html