Armadillo-640と
BT/THオプションモジュール「OP-A600-BTTHMOD-00」
の組み合わせで使用する手順です。
ここでは、
BT/THオプションモジュール「OP-A600-BTTHMOD-00」(以下、BT/THオプションモジュール、と呼称)を
使用可能にするまでの手順を簡易的にまとめました。
補足)以下では簡易的な手順として、ビルド済みの標準のブートローダーとカーネルイメージを使用しています。
本格的な開発でブートローダー、カーネルをカスタマイズする場合は、ソースコードからビルドしたイメージを使用ください。
1. BT/THオプションモジュールを使用する準備
ここでは、まだArmadillo-640にBT/THオプションモジュールを取り付けません。
Armadillo-640にBT/THオプションモジュールを使用するためのブートローダーとデバイスツリーを書き込みます。
1-1. Armadillo-640にBT/THオプションモジュール用ブートローダー、カーネルイメージをダウンロード
Armadillo-640をインターネットに接続可能なネットワークに接続して起動します。
Armadillo-640 ブートローダーより、ブートローダー(UART3コンソール)
Armadillo-640 Linuxカーネルより、BT/THオプションモジュール用 DTB (Device Tree Blob)
をArmadillo-640にダウンロード(※)します。
root@armadillo:~# wget https://armadillo.atmark-techno.com/files/downloads/armadillo-640/image/u-boot-a600-console-uart3-v2018.03-at13.imx
root@armadillo:~# wget https://armadillo.atmark-techno.com/files/downloads/armadillo-640/image/armadillo-640_con9_thread-v4.14-at56.dtb
※)上記コマンド内のファイル名は、下記のバージョンのものになります。
ブートローダー(UART3コンソール):u-boot-a600-console-uart3-v2018.03-at13.imx
BT/THオプションモジュール用 DTB (Device Tree Blob):armadillo-640_con9_thread-v4.14-at56.dtb
このブログ内では上記バージョンのファイル名で説明しています。
ソフトアップデート等により、異なるバージョンを使用する場合はファイル名を読み替えてください。
1-2. ブートローダー、カーネルイメージの書き換え
ブートローダーを書き換えます。
root@armadillo:~# dd if=u-boot-a600-console-uart3-v2018.03-at13.imx of=/dev/mmcblk0 bs=1k seek=1 conv=fsync
デバイスツリーを書き換えます。
root@armadillo:~# mount /dev/mmcblk0p2 /mnt
root@armadillo:~# cp armadillo-640_con9_thread-v4.14-at56.dtb /mnt/boot/a640.dtb
root@armadillo:~# umount /mnt
poweroffコマンドでシャットダウンします。
root@armadillo:~# poweroff
Armadillo-640への電源供給を停止します。
2. BT/THオプションモジュールを使用可能な状態で起動
2-1. コンソール用シリアル通信インタフェースの変更
BT/THオプションモジュールを使用する場合、標準のコンソール(CON9のUART)は使用できなくなるため、
RS232Cインタフェース(CON3)がコンソールになります。
Armadillo-640 製品マニュアル「図4.12 Armadillo-640の接続例」
を参考に「シリアルクロスケーブル」で
Armadillo-640とPC(※)を接続します。
※)PCのシリアル通信ソフト(Teraterm等)のCOMポートは、「シリアルクロスケーブル」を接続している
COMポートを選択します。
2-2. Armadillo-640にBT/THオプションモジュールを取り付け
Armadillo-640 製品マニュアル「図18.36 BT/THオプションモジュールの組み立て」を参考に
Armadillo-640にBT/THオプションモジュールを取り付けます。
以上で、Armadillo-640+BT/THオプションモジュール(OP-A600-BTTHMOD-00)を使用できる状態になります。
以降、使用する機能に合わせて、下記マニュアルを参照ください。
Armadillo-640 製品マニュアル「18.7. Armadillo-600シリーズ BT/THオプションモジュール」「18.7.8. 動作確認」
18.7.8.1. BT機能を利用する
18.7.8.2. LE Long Range機能を利用する
18.7.8.3. Thread機能を利用する