カーネルコンフィグレーション
LCDオプションセット(7インチタッチパネルWVGA液晶) には Linuxカーネル v4.14-at6から対応しています。
これより前のカーネルを使う場合は、以下のカーネルコンフィグレーションが必要です。
-> Device Drivers -> Graphics support -> Frame buffer Devices [*] Support for frame buffer devices -> Device Drivers -> Graphics support -> Console display driver support [*] Framebuffer Console support
この時、"Device Drivers -> Character devices"の"Support for binding and unbinding console drivers"が有効になっているかどうかを念のために確認します。
-> Device Drivers -> Character devices -*- Support for binding and unbinding console drivers
カーソルの表示/非表示
フレームバッファコンソールをコンソールレイヤーからデタッチすると、カーソルを非表示にできます。 また、フレームバッファコンソールをコンソールレイヤーにアタッチすると、カーソルを表示できます。
具体的には以下のファイルに0または1を書き込みます。
/sys/class/vtconsole/vtcon1/bind
デフォルトではbindに1が書かれているため、カーソルは表示です。
root@armadillo:~# cat /sys/class/vtconsole/vtcon1/bind 1
/sys/class/に配置されたvtconsoleは、コンソールを制御するための仮想ファイルシステムです。
Armadillo-640では/sys/class/vtconsoleに、以下のコンソールバックエンドがシステムによって登録されています。
root@armadillo:~# ls /sys/class/vtconsole vtcon0 vtcon1
各ディレクトリには、以下に示す5種類のファイルがあります。
root@armadillo:~# ls /sys/class/vtconsole/vtcon1 bind name power subsystem uevent
この中でbindに0または1を書くことで、仮想コンソールが制御できます。
0: フレームバッファコンソールをコンソールレイヤーからデタッチ(ドライバーに対してアンバインドを指定)して、カーソルを非表示にします。
1: フレームバッファコンソールをコンソールレイヤーにアタッチ(ドライバーに対してバインドを指定)して、カーソルを表示にします。
LCDのカーソルを非表示にするためには、以下のコマンドを実行します。
root@armadillo:~# echo 0 > /sys/class/vtconsole/vtcon1/bind
再度、カーソルを表示させたい場合は、以下のコマンドを実行します。
root@armadillo:~# echo 1 > /sys/class/vtconsole/vtcon1/bind