Armadillo-IoTシリーズのアップデートを行いました。
このリリースはダウンロードページ、またはユーザーズサイトからダウンロード可能です。
ブートローダー (v3.5.0)
- Armadillo-IoT G2対応
- ブートローダーのシリアルコンソールをttymxc1に固定
- CON1_43 初期状態設定見直し
Linux カーネル (v3.14-at1)
- 新規リリース
Atmark Dist (v20150618)
- iptables を1.4.14 にアップデート
- udev をudev-175 にアップデート
- 3G 接続関連スクリプトのArmadillo-IoT G2(3Gモジュール HL8548) 対応
- 3G 動作表示用LED(3GLED)制御スクリプト追加
- 3G モジュールのネットワークインターフェース名を固定
- 3G モジュールのシリアルインターフェースのシンボリックリンクを作成
- Armadillo-IoT G2対応に伴う thermalmonitor 修正
- Linux 3.14へのアップデートに伴う thermaltrigger 修正
- Linux 3.14へのアップデートに伴う vintrigger 修正
- ifplugd による3G接続監視をデフォルト有効に
ATDE5 (v20150612)
- ネイティブパッケージ (i386, amd64)
- hermit-at-3 v3.5.0
- hermit-at-3 を v3.5.0 に更新
- hermit-at-3 v3.5.0
ドキュメント
Armadillo-IoT ゲートウェイ スタンダードモデル G2 移行ガイド(v1.0.0)
- 新規発行
Armadillo-IoT ゲートウェイ スタンダードモデル スタートアップガイド(v2.0.0)
- Armadillo-IoT 製品リニューアルに伴う変更
Armadillo-IoT ゲートウェイ スタンダードモデル 製品マニュアル(v2.0.0)
- Armadillo-IoT 製品リニューアルに伴う変更
Armadillo-IoT ベースボード マルチプレクス表 (v20150616)
- RS02の内容追加
- CON1_43 の初期状態を変更 ※ 本バージョンは Hermit-At v3.5.0以降に対応しています。
Armadillo-IoT G2 ベースボード 基板形状図 (v20150617)
- 新規発行
Armadillo-IoT ベースボード 基板形状図 (v20150522)
- G2用に表記を合わせ、SDコネクタの寸法位置をカード中心に変更
Armadillo-IoT 絶縁RS485アドオンモジュール RS02 回路図/部品表 (v20150618)1
- 新規発行
Armadillo-IoT 絶縁RS485アドオンモジュール RS02 基板形状図 (v20150617)1
- 新規発行
標準イメージファイル
ブートローダー、カーネル、Atmark Dist、ATDEの変更に伴い、標準イメージが変更となります。
Armadillo-IoT
- ブートローダー loader-armadillo-iotg-std-v3.5.0.bin
- カーネル linux-aiotg-std-v2.00.bin.gz
- ユーザーランド romfs-aiotg-std-v2.00.img.gz1
既知のバグ
本リリースの時点で次のバグを確認しています。いずれもソフトウェアのアップデートにより修正する予定です。
3Gモジュール HL8548: USB ECMのデータ接続時、認証に失敗すると以後接続できなくなる
ECMデバイスとして動作開始した後にアクセスポイントへの認証に失敗(APN, username, passwordの不一致による)した場合に接続ができない状態になります。ユーザーランドに含まれる 3g-connectコマンドにはECMデバイスとしての通信を開始する前に、認証情報の正当性を問い合わせる処理を実装しているため、この問題は回避されます。
- 対応: 3Gモジュール(HL8548)のファームウェア更新予定
3Gモジュール HL8548: username, passwordが不揮発性メモリに保存されない
3Gモジュール(HL8548)は内部の不揮発性メモリに、接続に必要な認証情報(APN,username,password) を保存する事が本来可能です。しかし、現在の3Gモジュールのファームウェアではこの機能を使う事ができません。Armadillo-IoTのコンフィグ領域に認証情報を保存し、接続毎に設定を行っています。
- 対応: 3Gモジュール(HL8548)のファームウェア更新予定
haltコマンドでシャットダウン後、リブートする
halt コマンドによる終了処理を実行すると、全てのプロセスが終了した後、128秒経過後に watchdog timer reset によって再起動します。
- 対応: ユーザーランドアップデート予定(停止状態を維持)
GPIO exportしvalueに書き込んだ値がread backできないピンがある
/sys/class/gpio/export によってexportしたgpioポートのうち、アドオンボードで 未使用にも関わらず、書き込んだ値を read backできない制限があるピンがあります。
- 対応: カーネルアップデート予定(未使用ピンのexportとread backを許可)
/etc/rc.d/S30firewall で存在しないファイルにリダイレクトしようとして nonexistent directory になる
起動時に/etc/rc.d/S30firewallによって次のメッセージが表示される事があります。
Starting basic firewall: /etc/rc.d/S30firewall: line 21: can't create /proc/sys/net/ipv4/conf/eth2/log_martians: nonexistent directory
動作に影響はありません。
- 対応: ユーザーランドアップデート予定(無駄な処理を削除)
USB 周りでカーネルエラー発生
起動時に3Gモジュール(HL8548)がUSBデバイスとしての動作を開始する際に、次のメッセージが表示されます。
Jan 1 00:11:25 (none) user.err kernel: usb 2-1: can't set config #1, error -71
Jan 1 00:11:25 (none) user.err kernel: cdc_acm 2-1:1.0: This device cannot do calls on its own. It is not a modem.
Jan 1 00:11:25 (none) user.err kernel: cdc_acm 2-1:1.0: This device cannot do calls on its own. It is not a modem.
Jan 1 00:11:25 (none) user.err kernel: cdc_acm 2-1:1.2: This device cannot do calls on its own. It is not a modem.
Jan 1 00:11:25 (none) user.err kernel: cdc_acm 2-1:1.4: This device cannot do calls on its own. It is not a modem.
最終的に3Gモジュールのリセットが完了した時点で正常に動作します。
- 対応: メッセージ表示に問題はありません。表示を行わないように修正する予定です。
DHCP(Ethernet): ブート時のIPアドレス取得に失敗することがある
テスト時に繰り返し再起動を行った際に、DHCPによるIPアドレスの取得に失敗する事がありました。
- 対応: ユーザーランドアップデート予定(udhcpc から dhcpc へDHCPクライアント更新)