2022年10月26日14時00分
Armadillo-IoT ゲートウェイ G4のアップデートを行いました。
このリリースはダウンロードページからダウンロード可能です。
mkswu --init で自動アップデートが有効になるバグの修正
7月末以降の mkswu 4.3, 4.4 および 4.5 で mkswu --init
の処理を行った場合、自動アップデートの回答に関わらず initial_setup 内にある自動アップデートの設定が常に有効となっていました。
(自動アップデート自体は正常に実行されます。有効でよい場合は何もする必要はありません。また、--initをこれ以前のバージョンで実行した後にmkswuを更新している場合は、影響をうけません。)
作成された initial_setup での自動アップデート状態を以下のコマンドで確認できます:
[ATDE ~]$ grep swupdate-url ~/mkswu/initial_setup.desc
何かが表示された場合は有効です。無効の場合は何も表示されません。
Armadillo 上でも確認できます:
[armadillo ~]# rc-service swupdate-url status
* status: started
started の場合は有効で、無効の場合は stopped となります。
自動アップデートの設定変更
initial_setup を引き続き使う場合は、ATDE で desc ファイルを修正して SWU を再作成します:
[ATDE ~]$ sed -i -e '/swupdate-url/d' ~/mkswu/initial_setup.desc
[ATDE ~]$ mkswu ~/mkswu/initial_setup.desc
既にインストールされた Armadillo には影響がありませんので、そちらでは新しい swu で無効化するか、直接無効化することもできます。 無効化する swu は以下のとおりです:
[ATDE ~]$ vi ~/mkswu/disable_auto_update.desc
swdesc_option component=extra_os.disable_autoupdate version=1
swdesc_command 'rc-update del swupdate-url default'
[ATDE ~]$ mkswu ~/mkswu/disable_auto_update.desc
Successfully generated /home/atmark/mkswu/disable_auto_update.swu
Armadillo で直接無効化する場合は以下の手順を行ってください:
[armadillo ~]# rc-service swupdate-url stop
[armadillo ~]# persist_file -dv /etc/runlevels/default/swupdate-url
ドキュメント
Armadillo-IoT ゲートウェイ G4 製品マニュアル (v1.11.0)
- 本文中で例示している podman run コマンドの使用例を podman_start コマンドを使用したものに変更
- 「5.3. 終了方法」 に poweroff コマンドに関する説明を追加
- 「9.2.1. コンテナの自動起動」 に set_init オプションに関する説明を追加
- 「9.2.5.2. イメージを eMMC に保存する方法」 の abos-ctrl podman-storage コマンドに関する説明文を更新
- 誤記および分かりにくい表記の修正
Armadillo-IoT ゲートウェイ G4 セキュリティガイド (v1.1.0)
- 「6.4.4. imx-optee-client をビルドする」 の optee のバージョンを lf-5.10.72_2.2.0 に更新
- 「7.4. u-boot プロンプトを無効にする」で例示している CONFIG_BOOTDELAY の使用例を uboot_env.d を使用したものに変更
Armadillo Base OS (3.16.2-at.5)
Armadillo Base OS は SWU イメージとして提供されます。 SWUイメージをインストールする方法については、製品マニュアルのSWU「イメージのインストール」 を参考にしてください。
Linux カーネル (linux-at-5.10.149-r2)
- linux-stable/linux-5.10.y merge 145 -> 149。
- RS485 の修正(電源入れた状態の DE信号、割り込みの処理)。
- moal の WiFi ドライバ更新(lf-5.15.52-2.1.0)。
- x2_defconfig: 不要な CONFIG_TCG_TPM の無効化。
- ザインエレクトロニクス社製MIPI CSI-2延長ドライバ追加(シキノハイテック社製KBCR-S08MM用)。
Linux カーネル v5.10-atのソースコードは、github上でも公開しています。
abos-base (1.12-r0)
- abos-ctrl の podman-storage コマンドに以下の変更を行いました:
- disk (eMMC) に切り替える時に読み取り専用のストレージをクローンしていたので、読み取り専用のストレージを表示しないようにしました。
- 切り替える時のコピーを再び copy キーワードに戻しました。
- podman_start に --long-help を追加しました。コンフィグファイルに使えるコマンドを表示できます。
- podman_start に set_init オプションを追加しました。sleep などの信号を明確に対応しないコマンドは pid 1 で実行すると sigterm を無視しますが、podman の --init オプションではコマンドを変更せずに対応できるようになります。
- swupdate-url にログをいくつか追加しました。
grep swupdate-url /var/log/messages
で次に実行される時間を確認できます。 net.ipv4.conf.*.rp_filter
を 1 (strict) から 2 (loose) に変更しました。alpine のデフォルト (1) は有線 LANと、無線 LAN または LTE の両方を同時に使う場合にうまく動作しない状況になるため、対応しました。
imx-boot 2020.04-at10
- optee と atf ファームウェアの更新(5.10.72-2.2.2)。
- ロールバック処理の改善:
- ロールバックした場合のログで明確に理由を出力するようにしました。
upgrade_available
の変数がクリアされた場合に完全にロールバックを無効化しました。
Armadillo-IoT ゲートウェイ G4 コンテナ
Debian 11 (bullseye) サンプルコンテナイメージ (1.0.7)
- 環境変数 GDK_GL にgles をデフォルトとして設定。
- 環境変数 QT_QPA_PLATFORM にwayland をデフォルトとして設定。
debian package
- weston
- マウスを接続していなくてもマウスカーソルが表示されてしまう問題を修正。
ATDE
ATDE9(v20221024)
- YubiKey を接続した時に正常に認識されるように設定を追加。
debian package
- mkswu 4.6
- mkswu --init の際に自動アップデートの回答に従うように修正しました。
- podman-storage が eMMC の新しいモードに入っていた場合、イメージの更新は直接そちらにコピーされるように変更しました。
- podman-storage が eMMC モードの場合のログメッセージを改善しました。
- .swu ファイルを SD インストーラーに入れた場合、再起動せずにインストールするサポートを追加しました。
イメージファイル
- Armadillo Base OS SWUイメージ baseos-x2-3.16.2-at.5.swu
- インストールディスクイメージ baseos-x2-installer-3.16.2-at.5.zip