2021年2月22日 16時00分
IoTアダプタ「Cactusphere(カクタスフィア)」向けのデバイス管理ツール「Azure Sphere Explorer for Cactusphere」(略称:ASE4CT)を公開いたしました。
Azure Sphere Explorer (GitHub[※1]で公開されているデバイス管理ツール)をベースに実装されており、AS3上でのデバイス管理に必要な機能を搭載しています。これを利用することで、Cactusphereデバイスを簡単に一元管理できるようになります。
Azure Sphereプラットフォームは下記の3要素により多層的にセキュリティを確保しています。Azure Sphereデバイスのセキュリティを保持するためには、AS3上でデバイスを管理する必要があるため、Azure Sphere Explorer for Cactusphereを利用した管理・運用をおすすめします。
Azure Sphere OS | LinuxベースのセキュアOS |
Azure Sphere Certified MCU | 強固な鍵保管機能などのセキュリティ機構を搭載したチップ |
Azure Sphere Secuity Service (AS3) |
クラウドベースのセキュリティサービス
|
Azure Sphere Explorer for Cactusphereの機能
- デバイスの登録
Azure Sphere テナントに、デバイスのクレーム(Cactusphereの登録)を行うことができます。 - デバイスの一覧表示
管理画面で各デバイスグループのデバイス一覧を表示させることができます。また、プロダクト/デバイスグループ/デバイスIDの順で階層表示させることで、より直感的にデバイスを操作・管理することができます。 - グループの管理
プロダクト/デバイスグループの作成や削除、テナントに登録されているデバイスのデバイスグループを変更することが可能です。デバイスグループ毎にOSフィードの設定やアップデートポリシーの設定を行うことができます。 - アップデート時間の管理
Cactusphereのアップデート保留機能を用いて、Azure Sphere OSアップデートとFirmwareアップデートの開始時間を設定することができます。 - ソフトウェアの管理
管理画面上からデプロイ機能を用いて、FirmwareをAS3上へアップロードすることができます。
※Azure Sphere OSについてはMicrosoftがAS3上にアップロードするため、ユーザーによるデプロイ設定は不要です。
Azure Sphere Explorer for Cactusphereを利用することにより、システム運用の負担を大幅に軽減できるので、収集したデータの活用などに注力することができます。Cactusphereを用いたシステム開発・運用にお役立てください。
※1 Azure Sphere Explorer (https://github.com/matsujirushi/AzureSphereExplorer)