2025年7月2日 10時00分
コンピューテックス製JTAGエミュレータ「PALMiCE4」が「Armadillo-900」に対応しました。
Armadillo-900にはマルチコアプロセッサが搭載されており、組み込みLinuxを用いた高度なアプリケーションと、FreeRTOSによるリアルタイム制御プログラムを同時に動作させることが可能です。Linuxアプリケーションのデバッグには一般にGDB などのツールが用いられますが、リアルタイム制御プログラムの開発には、JTAGエミュレータによるマシンレベルのデバッグが不可欠です。PALMiCE4を使用することで、複雑なマルチコア環境下でもリアルタイムデバッグが可能となり、開発期間の短縮が期待できます。
PAMiCE4の特長
- マルチコアのデバッグに対応
Cortex-A35とCortex-M33を個別にデバッグ可能です。 - FreeRTOSアプリのデバッグ機能
タスクの状態やタスクの遷移が確認できます。 - ホットプラグインデバッグ対応
実機動作中に電源を切ることなくPALMiCE4を接続して問題箇所をデバッグできます。 - 標準でトレース(実行履歴)表示が可能
内蔵トレースを使用して、実行履歴を参照することが可能です。 - コアベンチマーク機能
Cortex-M33のCPU負荷率や関数の動作履歴、動作時間が確認できます。

Armadillo-900+Dev BoardとPALMiCE4の接続イメージ

FreeRTOSアプリのデバッグ画面 / コアベンチマークの表示画面
本対応に関連して、2025年7月30日、NXPジャパン株式会社、株式会社アットマークテクノ、および株式会社コンピューテックスの3社による共催ウェビナーを開催します。Armadillo-900でのリアルタイムデバッグの手法について詳しくご紹介します。