「Armadillo-460 購入製品登録」をおこなうために、Armadillo-460から「正規認証ファイル」を取り出す手順を説明します。
「正規認証ファイル」は、Armadillo-460正規品のハードウェア固有情報を確認・取得するためのもので、ライセンスの正確な配布のために使用されます。その他一切の個人情報等を取得するものではございませんので、ご安心ください。
「正規認証ファイル」を取り出す手順は以下の通りです。
必要なもの
この手順では、Armadillo-460で生成した「正規認証ファイル」を、USBメモリ経由で「Armadillo-460 購入製品登録」をおこなうPCに移動します。そのため、
- Armadillo-460
- USBメモリ
- PC
が必要になります。以下に示す手順は、Armadillo-460のソフトウェアが出荷状態であることを前提にしています。 ソフトウェアを出荷状態に戻す手順については、 Armadillo-460 ダウンロードページ からダウンロード可能な「Armadillo-400シリーズ ソフトウェアマニュアル」を参照してください。
※USBメモリは必須ではありません。FTPなどでファイルの移動が可能であれば、他の方法で移動して構いません。
手順
1) 確認ツールとライブラリのダウンロード
確認ツールと確認ツールを動作させるために必要なライブラリをPCにダウンロードしてください。
- 確認ツール : get-board-info-a400
- ライブラリ : libglib-2.0.so.0, libpcre.so.3
2) 確認ツールのコピー
PCにUSBメモリを挿し、ダウンロードした「get-board-info-a400」というファイルをUSBメモリにコピーしてください。
3) 起動
Armadillo-460に電源を入れ、起動してください。この時、Armadillo-460には最新のイメージファイルが書かれていることを確認してください。
atmark-dist v1.29.1 (AtmarkTechno/Armadillo-460) Linux 2.6.26-at16 [armv5tejl arch] armadillo460-0 login:
3) ログイン
ログインプロンプトが表示されたらrootでログインします。パスワードは「root」です。
armadillo-460-0 login: root Password: [root@a460-0 (ttymxc1) ~]#
4) USBメモリの接続
PCからUSBメモリを抜き、Armadillo-460にUSBメモリを接続します。ここでは、USB Hi Speedのポートに接続した場合について説明します。
USBメモリを接続すると、以下のようなログが表示されます。細かな数字や型番は、USBメモリの容量や品番によります。
usb 2-1: new high speed USB device using fsl-ehci and address 2 usb 2-1: configuration #1 chosen from 1 choice scsi1 : SCSI emulation for USB Mass Storage devices scsi 1:0:0:0: Direct-Access I-O DATA USB Flash Disk A2JA PQ: 0 ANSI: 2 sd 1:0:0:0: [sda] 4030464 512-byte hardware sectors (2064 MB) sd 1:0:0:0: [sda] Write Protect is off sd 1:0:0:0: [sda] Assuming drive cache: write through sd 1:0:0:0: [sda] 4030464 512-byte hardware sectors (2064 MB) sd 1:0:0:0: [sda] Write Protect is off sd 1:0:0:0: [sda] Assuming drive cache: write through sda: sda1 sd 1:0:0:0: [sda] Attached SCSI removable disk
「sda: sda1」と出力されている箇所に注目してください。この「sda1」という文字列を使ってArmadillo-460 でUSBメモリを使えるようにマウントします。sdb1など、他の文字列が表示された場合は、その文字列を使ってください。
[root@a460-0 (ttymxc1) ~]# mount -t vfat /dev/sda1 /mnt
5) 正規認証ファイルの作成
ライブラリを配置した後、get-board-info-a400コマンドを実行すると、Armadillo-460の固有情報を収集し、カレントディレクトリに「board-info.txt」というファイルが生成されます。このファイルが「正規認証ファイル」です。
[root@a420-0 (ttymxc1) ~]# ln -s /mnt/libglib-2.0.so.0 /lib/ [root@a420-0 (ttymxc1) ~]# ln -s /mnt/libpcre.so.3 /lib/ [root@a460-0 (ttymxc1) ~]# /mnt/get-board-info-a400
lsコマンドでboard-info.txtが生成されている事を確認します。
[root@a460-0 (ttymxc1) ~]# ls /mnt board-info.txt* libglib-2.0.so.0* get-board-info-a400* libpcre.so.3* [root@a460-0 (ttymxc1) ~]#
生成されたboard-info.txtの内容は、以下のようになります。
[root@a460-0 (ttymxc1) ~]# cat /mnt/board-info.txt -----BEGIN ATMARK TECHNO BOARD INFO----- N1+1ujbTgFYnmrahyAHlTmaN4L0jSGyviKb1AJsTJIs9xBn4MKtm4enB2HHw3G7U JATDdjcIT0wSmKvQYxTTumBWgpuy5jD4L3lPqssX53DznEj8CftLnFQPU7bx2twt NRbk5U2QCIe6QOI+RfVuwyzbwUQfMpW1o0b1hZR8oIgQ0aOLmA6wZGgqZfrnKb++ 0iuHO6Kae2lQ4WMEwM00LM8iBe5+s4Xo38sZ++uiYXiZavpPiJeGz4y6T5zB4TuM AVz1LAKd0pqM1oDQDHcvWEbtVzEB3GoHcTNGPEGHT3RKXB6SwnxR47USmRd9CmyK r76MNXYICwmoO7jsVXDNpBm3ssXwsjFNlbTCzml5DtS6XBKAPbRjdiVXImiEWGHn 72/VCGeFE/McsCX45erd8LvmGMKUdkSH2bS9uXvcA5puApGZMr5kHYYnq2FWHai1 yzQ6kFFzoE7UX+QwJM4tJzXxNAPqsCghpwFLrfu+cWLGRgdTiF3Ynq4HuOByUSiP qEfGfSreWGSCHDe6uT43UD+BLEdHvq5xKXjxTC8dfwDqQKIP9aaXOL3w/4m6nqtj pFF0h5VzAIQns835QLjWmh1oezJwL5fI6qxWivPqhzf7Ib8f+8B+Awt7xv8kJv5i FL1ouTB8j/no2p1xr/JZ6I25qir5rTwDphXlyzEC2es= -----END ATMARK TECHNO BOARD INFO-----
6) USBメモリの取り外し
USBメモリを安全に抜くためにUSBメモリをアンマウントしてください。
[root@a460-0 (ttymxc1) ~]# umount /mnt [root@a460-0 (ttymxc1) ~]#
USBメモリを Armadillo-460から取り外します。
以上で「正規認証ファイル」の取り出しが完了しました。PCにUSBメモリを接続し、「Armadillo-460 購入製品登録」をおこなってください。