Armadilloシリーズの製品はオプション品としてACアダプタをご用意しておりますが、
直流電源を入力するためのインターフェースも具備しております。
Armadillo-IoT G3およびArmadillo-IoT G3Lの直流電源入力用インタフェースは、
ピンヘッダやスルーホールではなくコネクタ形状になっております。
この記事ではこのコネクタを使用して電源を供給し、動作させるための方法について解説します。
こちらの情報をご参考いただき、ご自分で実装されるか、外部に委託するなどして電源ケーブルを作成下さい。
*当社からご紹介出来る事業者はございません。「ハーネス 加工」などで検索いただいてご選定願います。
※注意事項※
供給する電源について、製品マニュアルの電気的仕様の項目を確認し、推奨動作条件や絶対最大定格などに従って使用してください。
特に絶対最大定格については、あらゆる使用条件や試験状況において、瞬時でも超えてはならない値となりますので、その値に対して余裕をもってご使用ください。
コネクタについて
Armadillo-IoT G3/G3Lの直流電力入力用インタフェースに使用されているコネクタは、
S02B-PASK-2(LF)(SN)/J.S.T. Mfg.(2021/10/24現在)です。
直流電源とこのコネクタを接続するためには、
直流電源から+と-のケーブルを配線し、このケーブルに対向コネクタを取り付ける必要があります。
コネクタは、コネクタを結合したとき相互に電気的な接続をするための接触子である「コンタクト」と、
コンタクトが組み込まれる本体部分である「ハウジング」とで構成されます。
*出展:オムロン株式会社 コネクタの基礎知識 第1部 初歩からのコネクタ | 基礎編 | 構造と原理
S02B-PASK-2(LF)(SN)/J.S.T. Mfg.の対向コネクタとしては以下のハウジングやコンタクトが使用出来ます(2021/10/24現在)
・ハウジング:PAP-02V-S/J.S.T. Mfg.
・コンタクト:SPHD-001T-P0.5/J.S.T. Mfg.
実例
実際に電源ケーブルにコネクタを取り付けたものが以下のものです。
これを以下のようにArmadillo-IoT G3L本体のコネクタへ接続します。
電源ケーブルコネクタの取り付けについて
電源ケーブルをコネクタに取り付けるために、まずはケーブルへコンタクトを取り付ける必要があります。
殆どの場合、コンタクトは圧着という方法でケーブルへ取り付けるものとなります。
ケーブルとコンタクトの圧着については、ケーブルのサイズ・使用する工具など、様々な点に注意する必要があります。
選定したコンタクトをケーブルに対してどのように圧着すれば良いかについては、
コンタクトのメーカー様へご確認願います。
ケーブルへコンタクトを圧着したら、圧着したものをハウジングへ挿入して完成となります。
こちらについても具体的な手順や注意点についてはメーカー様へご確認願います。
*参考情報として対向コネクタの例として紹介したコンタクト・ハウジングのメーカーである、
日本圧着端子製造株式会社製のコンタクトの取扱説明書へのリンクを付記します。
こちらは閲覧のために日本圧着端子製造株式会社ショッピングサイトへの会員登録が必要となります。
https://order.jst-mfg.com/InternetShop/app/pdf_show?kbn=4&key=CHM-1-070.pdf&code=65003000
圧着未経験のユーザ様は、上記説明や各メーカーの情報だけでは具体的なイメージがつかめないかもしれません。
「コネクタ 圧着」などで検索いただくと、電子工作関連のブログやWebサイトなどでコネクタの取り付けについて事例や参考になる情報が得られる可能性がありますので、検索・閲覧されることをお勧めいたします。