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Armadillo-IoTゲートウェイG3/G3L:SSIDステルスのWLANアクセスポイントを設定する

at_takuma.fukuda
2021年4月4日 15時53分

当社ではcreate_apという名前のhostapdとdhcpサーバーをラップしたツールを、
debianパッケージとして提供しています。
こちらをご利用いただくと、比較的簡単に実現できます。

create_apのインストール

以下のコマンドを実行してcreate_apをインストールします。

[armadillo ~]# apt-get update
[armadillo ~]# apt-get install create-ap
*インストール時のパッケージ名の指定が「create"_"ap」ではなく「create"-"ap」であることにお気を付け下さい。

ap0、wlan0をNetwork Managerの管理対象から外す

WLANインタフェースがNetwork Managerの管理対象となっていると、
処理が競合してしまい正常に動作しないので、
無線LANインターフェース(wlan0)をNetworkManagerの管理対象から外します。

/etc/NetworkManager/NetworkManager.confに次の内容を追記します。
[armadillo ~]# vi /etc/NetworkManager/NetworkManager.conf
 
(前略)
[keyfile]
unmanaged-devices=interface-name:wlan0;interface-name:ap0
 
:wqでviを終了し、以下のコマンドでNetwork Managerを再起動させます。
[armadillo ~]# service NetworkManager restart

create_apの設定ファイル編集

まずはSSIDのステルス化設定を行わずにcreate_apが正常に動作することを確認します。
ただし初期設定のままでは使用できないので、設定ファイルを編集します。

#以下のコマンドで設定ファイルを開いてください。
[armadillo ~]# vi /etc/create_ap.conf
 
#WLANインタフェースの設定が以下の通りになっていることを確認してください。
WIFI_IFACE=wlan0
 
#WAN側のインタフェースを指定してください。
#G3の場合:
INTERNET_IFACE=pppd
#G3Lの場合
INTERNET_IFACE=usb1
 
#SSIDおよびパスワードに任意の値を設定してください。
SSID=MyAccessPoint
PASSPHRASE=12345678

ここまで設定したら、以下のコマンドを実行してcreate_apを再起動し、
設定通り機能していることを確認してください。

[armadillo ~]# systemctl restart create_ap.service

ステルス化設定

正常に動作していることを確認したら、SSIDのステルス化を設定します。

#以下のコマンドで設定ファイルを開いてください。
[armadillo ~]# vi /etc/create_ap.conf
 
#「HIDDEN」がSSIDのステルス化を設定する部分となります。
#以下のように設定してください。
HIDDEN=1
#改めてcreate_apを再起動し、設定を反映させてください。
[armadillo ~]# systemctl restart create_ap.service

PC等からアクセスポイントをスキャンしても設定したSSIDが一覧に表示されず、
SSIDを指定すれば接続出来る事を確認出来ればSSIDのステルス化完了です。