※この検証は2019年10月15日時点での結果であり、動作を保証するものではありません。詳しくはVMwareに直接お問い合わせください。
VMWareのコミュニティでWindows10 1903にアップデート後、VMwareが動かないという現象が発生したという書き込みがあったので、Windows10 1903で、VMware+ATDEが動くかどうか確認してみました。
また、その対策として記載があった「Hyper-V」を有効化/無効化することによる変化の確認を行いました。
(VirtualBoxをご利用の方もいらっしゃるかと思いますのでそちらも併せて確認しております。)
Hyper-Vとは?
Microsoftが提供するハイパーバイザベースのx64向け仮想化システムで、1台のコンピュータ(サーバ)で複数の仮想機械を実現する。
基本となるパーティションの後にハイパーバイザーが起動し、物理マシンで動いていたパーティションを仮想化モードへ切り替える。
Hyper-Vと他の仮想化ソリューションを同じ環境に有効化・インストールした場合、どちらかの仮想化ソリューションが起動できなくなる。
環境
- Windows10 1903(KB3517211導入済)
- ATDE7
確認対象
- VMweare15,12,6
- VirtualBox
Hyper-Vを無効化する方法
※Hyper-Vを無効化する際は、無効化することでの影響等を十分にご確認の上実行ください。
管理者権限でコマンドプロンプトを起動し(①Windows+X②A③Alt+Y)、下記のコマンドを実行して再起動してください。
# bcdedit /set hypervisorlaunchtype off
再度有効化する場合は以下のコマンドを実行して再起動してください。
# bcdedit /set hypervisorlaunchtype auto
実行結果
環境 | Hyper-V有効 | Hyper-V無効 |
---|---|---|
VMware Workstation 15 Pro(v15.5.0) | ×(1) | 〇 |
VMware Workstation 12 Pro(v12.5.9) | ×(2) | ×(2) |
VMware Player6 (v6.0.7) | ×(2) | ×(2) |
VirtualBox(v6.0.10) | ×(1) | 〇 |
※動作確認は全てATDE7で行っております。
×(1)のエラーメッセージ
VMwareやVirtualBoxは起動できましたが、ATDEを起動しようとすると下記のメッセージが表示され、ATDEを起動することが出来ませんでした。
VMware
VMware PlayerとDevice/Credential Guardには互換性がありません。
VMware Playerは、Device/Credential Guardを無効にした後で実行することができます。
詳細については、http://www.vmware.com/go/turnoff_CG_DG を参照してください。
VirtualBox
仮想マシン"xxxxxx"のセッションを開けませんでした。
×(2)のエラーメッセージ
下記のメッセージが表示され、VMwareを起動することが出来ませんでした。
VMware
VMware Workstation ProはWindows上で実行できません。
アプリの更新バージョンを確認してください。
[対策]
現時点ではWindows10 1903にアップデートを行った場合は下記の方法で確認された方がいらっしゃいます。
- VMwareを最新版にアップデートする
- Hyper-Vを無効化する