Armadillo-IoTは、NORフラッシュにLinuxカーネルや、各種ファイルをまとめて1つのファイルとしたイメージというものを書き、起動時にイメージを展開して動作するという仕組みになっています。
PCやeMMC、SDカード等のように、ファイルシステムが構成されていないためArmadilloを最初に扱うときには戸惑うところもあるかと思います。
そのため、ここではArmadilloのNORフラッシュに書き込むためのカーネルイメージと、ユーザーランドイメージをはじめて作成するために必要な情報を、製品マニュアルを参照という形で説明します。
1. 環境設定
Armadilloのイメージを作成するにはAtmark DistというLinuxディストリビューションが必要になります。このディストリビューションは、各種ソフトウェアのソースコード集になっており、実行ファイルを作るためにはコンパイラ等の開発環境が必要です。
そのため、まずはArmadilloの開発環境であるATDEを以下のURLを参照して環境を構築し、ATDEを起動してください。
ATDE上での操作は、主にコマンドを用いて行うことになります。コマンドを実行するにはコマンドライン端末を起動する必要があります。コマンドライン端末の起動方法については、以下のURLを参照してください。
2. イメージの作成
環境を構築した後は、以下のURLを元にファイルのダウンロード、設定、ビルドを行い、Linuxカーネルイメージ、ユーザーランドイメージを作成してください。
上記手順実施後は、linux.bin.gz(Linuxカーネルイメージ)と、romfs.img.gz(ユーザーランドイメージ)が作成されています。これらをArmadilloに書き込むことで、Armadilloをカスタマイズできます。