at_ito
2018年11月30日 17時51分
Armadillo-640ではGUIを使用するためのフレームワークが標準で入っていません。そのため、ここではQtを入れてGUIアプリケーションを動作させてみます。
1. Qtとビルド環境のインストール
Qtアプリケーションをビルドするために必要なパッケージと、GUI表示のためのパッケージをインストールします。
以下のコマンドを実行して、必要なパッケージをインストールしてください。
[armadillo ~]# apt-get update [armadillo ~]# apt-get install qt5-default qtbase5-examples build-essential xserver-xorg-core xserver-xorg-input-all xserver-xorg-video-fbdev
2. Qtアプリのビルド
qtbase5-examplesパッケージをインストールしたことで、サンプルアプリケーションが「/usr/lib/arm-linux-gnueabihf/qt5/examples/」ディレクトリ以下に配置されています。
ここでは基本的なGUIアプリケーションであるanalogclockを動かしてみます。
以下のコマンドを実行して、analogclockアプリケーションをビルドしてください。
[armadillo ~]# cd /usr/lib/arm-linux-gnueabihf/qt5/examples/gui/analogclock [armadillo /usr/lib/arm-linux-gnueabihf/qt5/examples/gui/analogclock]# qmake [armadillo /usr/lib/arm-linux-gnueabihf/qt5/examples/gui/analogclock]# make
3. Qtアプリの実行
Qtアプリケーションをビルドしたら、以下のコマンドを実行して、analogclockアプリケーションを実行してください。
[armadillo /usr/lib/arm-linux-gnueabihf/qt5/examples/gui/analogclock]# Xorg -v -s 0 & [armadillo /usr/lib/arm-linux-gnueabihf/qt5/examples/gui/analogclock]# DISPLAY=:0 ./analogclock
上記コマンドを実行すると以下のような表示がLCDに表示されます。