at_ito
2019年2月1日 16時37分
Armadillo-640のUSBシリアル変換アダプタにはU-bootの起動モードを変更するためのスライドスイッチがあり、このスライドスイッチはCON9の1ピンに接続されています。Armadillo-640に拡張ボード等を接続し、CON9の1ピンを他の機能に使用したい場合は、CON9の1ピンの状態にかかわらずオートブートで起動したい場合があるかと思います。
そのため、ここではArmadillo-640のCON9の1ピンの状態にかかわらず、オートブートモードで起動する方法を紹介します。
U-bootのコンフィギュレーションの変更
Armadillo-640 製品マニュアルの「ブートローダーをビルドする」の章を参照し、一旦U-bootのビルドを実行してください。
その後、以下のコマンドを実行しU-bootのコンフィギュレーション設定画面を表示してください。
[atde ~]$ make ARCH=arm menuconfig
コンフィギュレーション画面で、以下の項目を無効化してください。
Command line interface ---> Autoboot options ---> [ ] Stop auto boot when maintenance mode ← 無効化
上記コンフィギュレーション実行後、以下のコマンドを実行し再度U-bootをビルドしてください。
[atde ~]$ make CROSS_COMPILE=arm-linux-gnueabihf-
上記コマンド実行後にできた「u-boot.imx」ファイルをArmadillo-640に書き込むと、CON9の1ピンの状態にかかわらず、オートブートモードで起動します。