at_ito
2014年6月23日 7時33分
QWTは、Qt上でグラフ表示などを簡単に表示することができるライブラリです。 センサーからのデータを表示するときなどに使えます。
Armadillo-840でも動作させることが可能で、センサー等の結果を表示させる場合などに便利です。
今回はArmadillo-840でQWTを動かす前に、デバッグ用にATDE5でQWTのサンプルアプリを動かす方法を紹介します。
ATDE5でQWTのサンプルアプリを動かす手順の流れは以下の通りです。
- QWTのインストール
- サンプルプログラムの起動
- 参考: QWTを使った新規アプリケーション開発時の注意
1. QWTのインストール
以下のURLからQWTのソースコードアーカイブをダウンロードしてください。 (今回はqwt-6.1.0.tar.bz2を使用します)
http://sourceforge.net/projects/qwt/files/qwt/6.1.0/
ダウンロードしたファイルをホームディレクトリに保存し、以下のコマンドを実行してQWTをビルド、インストールしてください。
[ATDE ~]$ tar jxf qwt-6.1.0.tar.bz2 [ATDE ~]$ cd qwt-6.1.0/ [ATDE ~/qwt-6.1.0]$ qmake -qt=qt4 [ATDE ~/qwt-6.1.0]$ make [ATDE ~/qwt-6.1.0]$ sudo make install
※: インストール先を変更する場合は、qmakeコマンド実行前にqwtconfig.priのQWT_INSTALL_PREFIXを変更してください。
QWTのインストールのついでに、QWTに付属するサンプルアプリもビルドしておきます。
[ATDE ~/qwt-6.1.0]$ cd examples/ [ATDE ~/qwt-6.1.0/examples]$ qmake -qt=qt4 [ATDE ~/qwt-6.1.0/examples]$ make
2. サンプルプログラムの起動
前述の手順で、サンプルアプリがビルドされています。
以下のコマンドを実行し、サンプルアプリの一つであるcpuplotを動かしてみてください。
[ATDE ~/qwt-6.1.0/examples]$ cd bin [ATDE ~/qwt-6.1.0/examples]$ ./cpuplot
3. 参考: QWTを使った新規アプリケーション開発時の注意
プロジェクトファイル(.pro拡張子)に以下の内容を追加する必要があります。
QWT_ROOT = /usr/local/qwt-6.1.0 QMAKEFEATURES += $${QWT_ROOT}/features CONFIG += qwt include ( $${QWT_ROOT}/features/qwt.prf )
まとめ
QWTを使うために参考になるサンプルアプリが、QWTのソースコードには複数含まれます。 QWTを使ったアプリを作る際には、非常に参考になります。
次回は、Armadillo-840でQWTを使う方法について紹介します。