at_ito
2014年8月3日 20時20分
開発時に、Linuxカーネルイメージ、ユーザーランドイメージを頻繁に変更することがあると思います。
その際に、毎回フラッシュに書き込むと時間がかかってしまいます。
そのため、起動時に自動的にTFTPサーバーからイメージをダウンロードし、そのイメージで起動する方法を紹介します。
起動時にTFTPサーバーからイメージをダウンロードする方法
Hermitのコマンドにsetbootdevice(省略: l)コマンドがあります。このsetbootdeviceでTFTPサーバーを指定することができます。
以下のコマンドを実行し、TFTPサーバーからイメージをダウンロードできるよう設定してください。
hermit> setbootdevice tftp <ArmadilloのIPアドレス> <TFTPサーバーのIPアドレス> --kernel=<Linuxカーネルイメージのファイル名> --userland=<ユーザーランドイメージのファイル名>
上記コマンドの引数について、以下に補足します。
引数 | 説明 |
<ArmadilloのIPアドレス> | ArmadilloのIPアドレス(例. 192.168.139.100)を指定します。TFTPサーバーと同じネットワークアドレスにしてください。 |
<TFTPサーバーのIPアドレス> | TFTPサーバーのIPアドレス(例. 192.168.139.101)を指定します。通常ではATDEのアドレスになるかと思います。 |
<Linuxカーネルイメージのファイル名> | TFTPサーバーに置いたLinuxカーネルイメージのファイル名を指定します。TFTPサーバーがATDEの場合は、/var/lib/tftpbootディレクトリに置かれたファイルを指定します。 |
<ユーザーランドイメージのファイル名> | TFTPサーバーに置いたユーザーランドイメージのファイル名を指定します。TFTPサーバーがATDEの場合は、/var/lib/tftpbootディレクトリに置かれたファイルを指定します。 |
setbootdeviceコマンドを実行した後、再起動を行うか、Hermitのbootコマンド実行のいずれかを行うことで、自動的にTFTPサーバーからイメージをダウンロードし、起動します。
参考1: 初期設定に戻す方法
以下のコマンドを実行し、フラッシュに書き込まれたイメージから起動するように設定してください。
hermit> setbootdevice flash
参考2: hermitのhelp
今回はHermitのsetbootdeviceコマンドを実行しましたが、hermitには他にも便利なコマンドがあります。
hermit上で、以下のようにhelpコマンドを実行することで、hermitのコマンドに関する情報が見られます。
hermit> help