Armadilloを使用している際に、作業用PCとのファイルの送受信を行いたい場合があるかと思います。 Ethernet経由や、USBメモリ等のストレージ経由でファイルを送受信することもできますが、 ネットワークの設定が必要であったり、ストレージを用意したりと面倒なこともあるかと思います。
そこで、Armadilloを使用する際に使うシリアル通信ソフト(ここではTeraTermを使用)のZMODEMを使い、 シリアル経由でファイルを送受信する方法を紹介します。
この方法を使えば、コンソールでArmadilloに接続している状態であれば、特に追加の作業なく そのままファイルを送受信できます。
作業用PCからArmadilloへファイルを送信する方法
まず、Armadilloで以下のコマンドを実行し、ZMODEM受信待ち状態にしてください。
[armadillo ~]# lrz
TeraTermのメニューから「ファイル」-「転送」-「ZMODEM」-「送信」を選択し、 送信したいファイルを選択します。
そうすると、TeraTermで選択したファイルが、Armadilloに転送されます。
Armadilloから作業用PCへファイルを送信する方法
まず、Armadilloで以下のコマンドを実行し、ZMODEM送信待ち状態にしてください。
[armadillo ~]# lsz filename
※: filenameには送信したいファイルの名前を入れてください。
TeraTermのメニューから「ファイル」-「転送」-「ZMODEM」-「受信」を選択します。
そうすると、Armadilloから作業用PCにファイルが転送されます。
この際注意点として、受信したファイルは、TeraTermに設定されているディレクトリに保存されます。 Windowsのバージョンによって違いはありますが、TeraTermのインストールディレクトリが デフォルトであれば、以下のいずれかのディレクトリに保存されると思います。
- C:\Program Files (x86)\teraterm
- C:\Users\???\AppData\Local\VirtualStore\Program Files (x86)\teraterm
※: 上記の???にはWindowsでログオンしているユーザー名が入ります。