Armadillo-440開発セットにUSBキーボードを接続して、LCDをコンソール表示として使ってみました。
1.機材
・PC(USBキーボードとLCDをコンソールの入出力に設定するまでは、PCからシリアル通信で設定します。)
・Armadillo-440開発セット
・USBキーボード(今回使ったのは、TK-FCP027です。)
2.LCDをコンソール表示に設定
ここでは、標準のイメージのまま、自動起動のスクリプト(/etc/config/rc.local)のみを変更して、 次回起動時から、LCDをコンソール表示する方法を説明します。
2.1.Armadillo-440を起動して、ログインします。
2.2./etc/config/rc.localの末尾に
killall functester killall Xfbdev /sbin/getty 38400 tty1 linux
を追加します。
補足)
標準のイメージの自動起動のスクリプト(/etc/config/rc.local)は、functesterというデモをLCDに表示しているので、
killallで停止させてから、LCDをコンソール表示するようなスクリプトを追加しています。
2.3.ROMのconfig領域を保存します。
[root@armadillo440-0 (ttymxc1) ~]# flatfsd -s
2.4.Armadillo-440を再起動します。
LCDにログインプロンプトが表示されます。
2.5.USBキーボードを接続します。
以降は、
USBキーボードを入力
LCDをコンソール表示
として使用できます。
3.補足手順
カーネルの起動ログもLCDに表示できます。 タクトスイッチ(緑LEDのとなりの細長い棒)を押しながらArmadillo-440に電源を投入して、保守モードで起動します。 hermit> というプロンプトが出るので、
hermit> setenv console=tty1
で、カーネルの出力をLCDに設定(console=tty1)します。
注)
保守モードはUSBキーボードから操作できません。
上記手順を実行しても、保守モードはシリアルインタフェースのままですので、保守モードはPCから設定します。
4.別の方法
上記2の方法では、exitコマンドでログアウトするとLCDにコンソールが表示されなくなります。
exitコマンドでログアウトした後、再度LCDにログインプロンプトを表示するには、 ソースコードのプロダクトディレクトリ(下記例はmy-productの場合)の
atmark-dist/vendors/AtmarkTechno/my-product/etc/inittab
ファイルで、
#::respawn:/sbin/getty 38400 tty1 linux
となっている箇所の#を外して、
::respawn:/sbin/getty 38400 tty1 linux
に変更して、ビルドしたイメージをArmadillo-440に書き込むことで可能です。
上記のイメージを書き込んだ場合、exitコマンドでログアウトしても、数秒後にログインプロンプトが表示されます。
補足)
::respawn:に続くコマンドは終了しても自動的に再実行されるため。