Armadillo-X1/IoT(G3/G3L)で、ハンディバーコードリーダ
GFS4400
QD2131
TD1100
のデータをUSB経由で取得してみました。
写真左:GFS4400
写真中:QD2131
写真右:TD1100
以下の確認において、Armadillo-X1とQD2131の組み合わせで使用していますが、 以下の範囲では、ハンディバーコードリーダの機種による手順の差異はありません。
1.Armadillo-X1/IoT(G3/G3L)とハンディバーコードリーダを接続
Armadillo-X1/IoT(G3/G3L)のUSBコネクタにハンディバーコードリーダを接続すると、 下記ログのようにUSBキーボードとして認識されます。
usb 1-1: new full-speed USB device number 9 using ci_hdrc input: Datalogic ADC, Inc. Handheld Barcode Scanner as /devices/soc/30800000.aips-bus/30b10000.usb/ci_hdrc.0/usb1/1-1/1-1:1.0/0003:05F9:2216.0008/input/input9 hid-generic 0003:05F9:2216.0008: input: USB HID v1.10 Keyboard [Datalogic ADC, Inc. Handheld Barcode Scanner] on usb-ci_hdrc.0-1/input0
2.ハンディバーコードリーダからのデータ取得の確認
ハンディバーコードリーダのevent番号を調べます。
root@armadillo:~# cat /proc/bus/input/devices (略) I: Bus=0003 Vendor=05f9 Product=2216 Version=0110 N: Name="Datalogic ADC, Inc. Handheld Barcode Scanner" P: Phys=usb-ci_hdrc.0-1/input0 S: Sysfs=/devices/soc/30800000.aips-bus/30b10000.usb/ci_hdrc.0/usb1/1-1/1-1:1.0/0003:05F9:2216.0007/input/input8 U: Uniq=S/N G17A26729 H: Handlers=sysrq kbd event2 B: PROP=0 B: EV=120013 B: KEY=10000 7 ff9f207a c14057ff febeffdf ffefffff ffffffff fffffffe B: MSC=10
上記ログの場合、 H: Handlers=sysrq kbd event2 の箇所より、ハンディバーコードリーダのevent番号は"2"になっています。
ハンディバーコードリーダの情報は、"/dev/input/event"で確認できます。(は、上記で確認したevent番号。)
下記のようにevtestコマンドを実行した状態で、バーコードを読むと、バーコードの情報が表示されます。
(下記は、event番号が2の場合。)
root@armadillo:~# evtest /dev/input/event2
3.ハンディバーコードリーダからのデータ取得するサンプルプログラム
上記2の"evtest"コマンドの場合、キーボードのキー情報がそのまま表示されて扱りづらいので、キー情報を文字に置き換えるサンプルプログラム
barscan.c
を添付します。
補足)本サンプルでは、最大50文字で、キー情報は数字と英字のみを扱っています。
(その他のキー情報は"*"で表示するようにしてます。)
文字数の変更、記号、特殊キー等に対応する場合は、下記の箇所を変更してください。
#define BCODE_SIZE 50 // 文字数(本サンプルでは50文字) #define KEYLIST_SIZE 59 // キー情報と文字の相関リストのサイズ(本サンプルは数字、英字を含む範囲に限定) static unsigned char keylist[KEYLIST_SIZE] // キー情報と文字の相関リスト(後述に補足) switch(event.code) // キー情報に対する処理(本サンプルはEnterキー時に検出時に標準出力)
3.1.ビルド方法
まず、ビルド環境をインストールします。(既にインストール済みの場合は不要)
root@armadillo:~# apt-get install build-essential
barscan.cをArmadillo-X1/IoT(G3/G3L)に置いて、ビルドします。
root@armadillo:~# gcc barscan.c -o barscan
barscanという実行ファイルが生成されます。
3.3.使い方
上記2で確認したevent番号の"/dev/input/event*"をリダイレクトで入力します。
(下記は、event番号が2の場合。)
root@armadillo:~# ./barscan < /dev/input/event2
実行後、ハンディバーコードリーダからデータ取得する毎にバーコードの情報を表示します。
(上述のとおり、文字数は50文字までで、数字と英字以外は、"*"で表示されます。)