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Armadillo-X1/IoT(G3/G3L):eMMCの予約領域(パーティション3)のファイルシステムを変更する方法

at_kazutaka.bito
2021年6月8日 9時49分

Armadillo-X1/IoT(G3/G3L)のeMMCの予約領域(パーティション3)のファイルシステムは、標準ではFAT32になっています。
この領域を他のファイルシステムに変更する方法です。
ここでは、インストールディスクイメージを使ったインストールの際にext4に設定する方法をとります。

以下、Armadillo-X1の場合で説明しますが、手順は、Armadillo-X1/IoT(G3/G3L)も同じです。

1. インストールディスクイメージ作成ツールの準備

※) Armadillo-X1製品マニュアル
11.1.1. インストールディスクイメージの作成
上記マニュアル(※)の
 1.必要なパッケージのインストール及び展開を行います。
を参考に、ATDE上にインストールディスクイメージ作成ツールを展開します。

atmark@atde7:~$  sudo apt-get update && sudo apt-get install u-boot-tools
atmark@atde7:~$  tar xf make_install_disk_image-[version].tar.gz
atmark@atde7:~$  cd make_install_disk_image
atmark@atde7:~/make_install_disk_image$


2. 予約領域(パーティション3)のファイルシステムの設定箇所の編集

make_install_disk_image/core/images/install.shの95行目付近を編集します。
(予約領域(パーティション3)をext4にする場合、下記★の2か所を編集。)

t
1
b
t
2
83
t
3
83   ★"b"を"83"に変更。
w
EOF
 
    udevtrigger
    udevsettle
 
    mkfs.vfat ${KERNEL_EMMC_PATH}
    mke2fs -t ext4 ${USERLAND_EMMC_PATH}
    mke2fs -t ext4 ${RECOVERY_EMMC_PATH}  ★"mkfs.vfat"を"mke2fs -t ext4"に変更。

3. インストールイメージの作成とインストールの実行

上記マニュアル(※)の
 2.ツールの使用方法を確認します。
以降
 11.1.2. インストールディスクの作成
 11.1.3. インストールの実行
を実施して、インストールします。

上記インストール実行後、起動するとeMMCの予約領域(パーティション3)がext4になっています。