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Armadillo-840+DebianでSerial接続プリンタ(NP-2511)を動かす

at_takuya.sasaki
2014年10月10日 16時18分

以前のブログでは USBでArmadillo-840とプリンタを接続しました。
https://users.atmark-techno.com/blog/750/969

今回試しているNP-2511はUSB以外にもRS232Cで接続することが可能で、ユーザーズガイドにもプリンタの 追加のための手順も記載されています。

今回はArmadillo-840とNP-2511をRS232Cで接続してみたいと思います。

1. シリアルポート

Armadillo-840にはデフォルトで有効になっているシリアルポートは、シリアルコンソールとして利用しているCON4(/dev/ttySC2)のみになります。 Armadillo-840液晶開発セットの拡張基板側にはシリアルポートとして使えるスルーホールがありますが、今回は機材がないので、 CON4を使ってプリンタと接続します。

2. CON4とプリンタの接続

CON4とプリンタの接続には、Armadillo-840液晶開発セットに付属する USB-Serial変換アダプタのコネクタ部を途中で切断して、RS232Cコネクタに直結させた、自家製の以下のようなケーブルを使いました。

3. sshのインストール

シリアルコンソールが使えなくなるで、ログインはsshで行います。sshdが動くよう以下のパッケージをインストールします。

root@debian:~# apt-get install openssh-server

4. inittabの編集

sshでArmadillo-840にログインした後、以下のファイルを編集します。

root@debian:~# vi /etc/inittab
 
#T2:23:respawn:/sbin/getty -L ttySC2 115200 vt102  ←コメントアウトする

5. 保守モードのパラメータ変更

Armadillo-840を保守モードで再起動し、起動パラメータを変更します

hermit> setenv noinitrd rootwait root=/dev/mmcblk0p2
hermit> boot

6. CUPSにシリアルポートを表示させる

CUPSにアクセスしてユーザーズガイドにしたがってシリアルポートの設定をしたいのですが、 CUPSのプリンタの追加画面には、[シリアルポート]の選択肢が出てきません。

調べた結果どうも /dev/ttyS0~/dev/ttyS100 という名前のデバイスのみを対象にしているようです。 よって以下のようにシンボリックリンクを作成してあげます。

root@debian:~# ln -s /dev/ttySC2 /dev/ttyS2

もう一度CUPSの画面をリロードすると、無事シリアルポートが表示されます。

後はユーザーズガイドの通り、ボーレートの設定(115200)をしてあげることでテスト印刷まで確認できました。

以上です。