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Armadillo-810上でOpenCVのサンプルソースをビルドする

at_takuya.sasaki
2015年1月4日 16時18分

以下に公開しているHowToでは、OpenCVのサンプルコードをATDE5上でクロスビルドしています。 これだと、サンプルを直すたびに、Armadillo-810への転送が必要になるので面倒です。

[ Howto : Armadillo-810でOpenCVを用いた画像処理 ]
https://armadillo.atmark-techno.com/howto/armadillo-810-opencv

ここではArmadillo-810上にコンパイルに必要な環境と、OpenCVのライブラリをインストールして、 Armadillo-810上でビルドする方法をご紹介します。

1. SDカードにDebian環境を構築して、SDブートします

以下を参照してください。
https://manual.atmark-techno.com/armadillo-840/armadillo-840_product_manual_ja-1.1.0/ch15.html

2. USBホストポートに USB-LANアダプタをつなぎます

Armadillo-810をインターネット接続が可能なネットワークに参加させるため、拡張ボードのホストポートにUSB-LANアダプタを接続してください。 注意点としてはデフォルトで認識可能なUSB-LANアダプタのチップは[ASIX AX88xxx]です。 弊社では以下のアダプタでの動作実績があります。

プラネックス UE-100TX-G3
http://www.planex.co.jp/product/adapter/ue-100tx-g3/

接続した後は、ifup eth0 などでインターフェースを有効にしてください。

3. パッケージのアップデートします

パッケージをインストールする際に、時刻がずれているとワーニングが出るので時刻合わせをします。

[Armadillo ~]# dpkg-reconfigure tzdata
[Armadillo ~]# date -s "YYYY/MM/DD hh:mm"
[Armadillo ~]# hwclock --systohc

インストール済パッケージのアップデートを行います。

[Armadillo ~]# apt-get update
[Armadillo ~]# apt-get upgrade

4. ビルドに必要なパッケージをインストールします

apt-getコマンドでビルドに必要なパッケージをダウンロード/インストールします

[Armadillo ~]# apt-get install build-essential
[Armadillo ~]# apt-get install libopencv-dev
[Armadillo ~]# apt-get install libv4l-dev

以上でビルドする環境が整いました。HowToで公開しているサンプルソースをArmadillo-810上に 展開してビルドすることが可能です。 ただしMakefileはATDE5上でビルドすることを想定していますので、CC/LDFLAGSなどは 明示的に設定してあげてください。