Armadilloフォーラム

周波数帯(バンド)変更後の挙動について

yuto.tsukada

2021年10月14日 11時54分

いつも大変お世話になっております。

表題の件、2点質問がございます。

<質問>
 1.以下操作でバンドを変更した際、変更後のバンドに固定されるのでしょうか。
  (ModemManager側でバンドを切り替えることはないのか。)
 2.また以下操作でATコマンドを実行した際に、電源OFF/ONまたは再起動後のバンドは、
   1で変更したバンドに固定されているのでしょうか。
 
<操作>
 1.ModemManagerの停止

root@armadillo:~# systemctrl stop ModemManager.service

 2.ATコマンドによる、バンドの変更

root@armadillo:~# cu -l /dev/ttymxc6 -s 115200
Connected.
AT^SCFG="Radio/Band","2147483648","1"
^SCFG: "Radio/Band","2147483648"
 
OK
+CIEV: 3,0
 
+CIEV: 3,1
~.

 3.ModemManagerの開始

root@armadillo:~# systemctrl start ModemManager.service

お手数をおかけしますが、ご回答の程よろしくお願いいたします。
 

コメント

アットマークテクノの古賀です。

yuto.tsukadaさん:
>表題の件、2点質問がございます。

以下、順にコメントします。

><質問>
> 1.以下操作でバンドを変更した際、変更後のバンドに固定されるのでしょうか。
>  (ModemManager側でバンドを切り替えることはないのか。)

ソースコードを見たところ、mmcli の --set-current-bands で設定しなければ、ModemNanager がバンドを切り替えることは、ないようです。
が、実際の動作で確認したわけではありませんので、後述する AT^SCFG? を使って確認してみて下さいませ。

> 2.また以下操作でATコマンドを実行した際に、電源OFF/ONまたは再起動後のバンドは、
>   1で変更したバンドに固定されているのでしょうか。

Armadillo-IoT G3L が搭載している、タレスDIS製 ELS31-J の AT コマンドのリファレンスを見ると、AT^SCFG="Radio/Band" によるバンド設定内容が永続化されるかどうかは、明記されていないようです:
 https://www.thalesgroup.com/en/markets/digital-identity-and-security/io…

AT^SCFG=xx により設定可能な項目の現在値一覧は、AT^SCFG? で取得できますので、設定後に電源OFF/ONまたは再起動してから AT^SCFG? を実行してみると、設定した内容が保持されているか確認できると思います。なお、AT^SCFG? ではなく、'AT^SCFG="Radio/Band"' を実行すれば、Radio/Band の現在設定値だけを取得できるかも知れません。

明確な回答ではなく恐縮ですが、もし参考になりましたら幸いです。

古賀様

お世話になっております。
ご回答ありがとうございました。

> AT^SCFG=xx により設定可能な項目の現在値一覧は、AT^SCFG? で取得できますので、設定後に電源OFF/ON> または再起動してから AT^SCFG? を実行してみると、設定した内容が保持されているか確認できると思います。なお、AT^SCFG? ではなく、'AT^SCFG="Radio/Band"' を実行すれば、Radio/Band の現在設定値だけを取得できるかも知れません。
>
 上記コマンド、'AT^SCFG="Radio/Band"'を用いて、現在のRadio/Band の設定値を取得できました。バンド設定を変更し、電源ON/OFFまたは再起動後のバンドは変更後のバンドでした。

順番が前後してしまい申し訳ございませんが、回答に対して質問がございます。

> ソースコードを見たところ、mmcli の --set-current-bands で設定しなければ、ModemNanager がバンドを切り替えることは、ないようです。
 <質問>
 ・AT^SMONIコマンドにて、バンドを確認していると、バンドが変化していることがありましたが、これはModemManagerではなく、別のlinuxアプリが制御しているということでしょうか。
 (アプリでは、mmcliの--set-current-bandsは設定していません。)

 
以上、ご回答の程よろしくお願いいたします。

アットマークテクノの古賀です。

yuto.tsukadaさん(2021年10月15日 18時39分):
>ご回答ありがとうございました。
>
>
>>AT^SCFG=xx により設定可能な項目の現在値一覧は、AT^SCFG? で取得できますので、設定後に電源OFF/ON>または再起動してから AT^SCFG? を実行してみると、設定した内容が保持されているか確認できると思います。なお、AT^SCFG? ではなく、'AT^SCFG="Radio/Band"' を実行すれば、Radio/Band の現在設定値だけを取得できるかも知れません。
>>
> 上記コマンド、'AT^SCFG="Radio/Band"'を用いて、現在のRadio/Band の設定値を取得できました。バンド設定を変更し、電源ON/OFFまたは再起動後のバンドは変更後のバンドでした。

了解しました。所望の動作を実現できた、という認識で合っているでしょうか?

>順番が前後してしまい申し訳ございませんが、回答に対して質問がございます。
>
>>ソースコードを見たところ、mmcli の --set-current-bands で設定しなければ、ModemNanager がバンドを切り替えることは、ないようです。
> <質問>
> ・AT^SMONIコマンドにて、バンドを確認していると、バンドが変化していることがありましたが、これはModemManagerではなく、別のlinuxアプリが制御しているということでしょうか。
> (アプリでは、mmcliの--set-current-bandsは設定していません。)

別のアプリケーションではなく、LTE モジュール自身がバンド切り替えを行っていたのではないかと思います。
LTE モジュールが使用するバンドを、'AT^SCFG="Radio/Band",<rba>[,<rbe>]' コマンドで <rba> に与えた値に制限しない状態では、LTE モジュールはサポートしている全てのバンドについて、接続を試みるようです。使用バンドを切り替えながら接続試行していた時の様子が AT^SMONI コマンドの出力に反映されたのでしょう。

古賀様

お世話になっております。
ご回答ありがとうございます。

> 了解しました。所望の動作を実現できた、という認識で合っているでしょうか?

 実現できました。ありがとうございました。

> 別のアプリケーションではなく、LTE モジュール自身がバンド切り替えを行っていたのではないかと思います。
> LTE モジュールが使用するバンドを、'AT^SCFG="Radio/Band",<rba>[,<rbe>]' コマンドで <rba> に与えた値に制限しない状態では、LTE モジュールはサポートしている全てのバンドについて、接続を試みるようです。使用バンドを切り替えながら接続試行していた時の様子が AT^SMONI コマンドの出力に反映されたのでしょう。

 OSは関与していない旨、承知しました。
 
小出しにして申し訳ございませんが、もう一つ質問がございます。

 AT^SCFG="Radio/Band",<rba>[,<rbe>]' コマンド実行後、任意のバンドに切り替えることができましたが、元に戻す方法(<rba> に与えた値に制限しない状態)にする方法は、以下のコマンドの実行以外ございますか。
 <コマンド>

AT^SCFG="Radio/Band","3221233664","1"

 ※3221233664 = 8192(バンド1) + 1073741824(バンド18) + 2147483648(バンド19)

以上、ご回答の程、よろしくお願いいたします。

アットマークテクノの古賀です。

yuto.tsukadaさん:
>ご回答ありがとうございます。

>小出しにして申し訳ございませんが、もう一つ質問がございます。
>
> AT^SCFG="Radio/Band",<rba>[,<rbe>]' コマンド実行後、任意のバンドに切り替えることができましたが、元に戻す方法(<rba> に与えた値に制限しない状態)にする方法は、以下のコマンドの実行以外ございますか。
> <コマンド>

AT^SCFG="Radio/Band","3221233664","1"

> ※3221233664 = 8192(バンド1) + 1073741824(バンド18) + 2147483648(バンド19)
>
>以上、ご回答の程、よろしくお願いいたします。

ELS-31J の AT コマンドリファレンスを見ると、上記以外に無いようですね。
念のため、'AT^SCFG=?' コマンドの出力を見て、サポートしている <rba> 値の一覧を確認する方が、より確実かも知れない、ということ以外に思いつくものはありません。

古賀様

いつもお世話になっております。

早速のご回答ありがとうございます。

> ELS-31J の AT コマンドリファレンスを見ると、上記以外に無いようですね。
> 念のため、'AT^SCFG=?' コマンドの出力を見て、サポートしている <rba> 値の一覧を確認する方が、より確実かも知れない、ということ以外に思いつくものはありません。

上記コマンドを用いて、元に戻そうと思います。
また、AT^SCFGコマンドでの確認すると確実な旨も、承知しました。

以上、今後ともよろしくお願いいたします。