Armadilloフォーラム

Armadillo G3L LTE通信に関するお問い合わせ

anysense

2022年2月10日 10時36分

お世話になっております。宮下です。

Armadillo G3Lを利用させて頂いており、
SIMを使用した通信についてお尋ねさせて頂きます。

通信状況が悪い中で利用した場合、connection_recoverサービスにより
モデムリセット処理が頻繁に発生することが想定されます。
電波状況が悪い環境については屋外アンテナを利用しできるだけ
良好な通信環境にする努力はしております。

この上で以下の質問がございますのでご回答よろしくお願い致します。

1) 通信環境が悪い環境で使用し続けた場合、通信モジュール(ELS31-J)の
  故障を引き起こす可能性は高いでしょうか?
2) 受信専用(CON15)にアンテナを接続した場合ですが、
  送受信(CON16)に接続した場合と通信状況の差は感じられない状況です。
  現在、送受信(CON16)に接続するルールは行っていない為、
  受信専用(CON15)のみアンテナ接続を行った場合、通信モジュールに負荷がかかるでしょうか?
3) 通信モジュール(ELS31-J)について耐用年数、通信モジュールの再起動回数など
  目安をご存じでしたらご教示いただけますでしょうか。

他メーカー機種ですが、最近通信モジュール(UM04)の故障が頻発している為、
可能な限り寿命を延ばす形で利用したいと考えております為、
ご回答頂けます様よろしくお願い致します。

以上よろしくお願い致します。

コメント

古関です。

ご連絡が遅くなり申し訳ありません。

> 1) 通信環境が悪い環境で使用し続けた場合、通信モジュール(ELS31-J)の
>   故障を引き起こす可能性は高いでしょうか?
> モデムリセット処理が頻繁に発生することが想定されます。

確実に壊れないことの証明はできませんが、
実運用中に故障になる可能性は低いと考えています。

2016年にArmadillo-IoT G3Lを発売してから
現時点ではモデムリセット処理を繰り返すことで故障につながった事例はありません。
※ 正しいリセット処理をせずに、突然の電源切断をした場合に
古いファームウェアでは以下の問題が発生していました(ファームウェア修正済み)
https://armadillo.atmark-techno.com/change_notification/2017-025

> 2) 受信専用(CON15)にアンテナを接続した場合ですが、
>   送受信(CON16)に接続した場合と通信状況の差は感じられない状況です。
>   現在、送受信(CON16)に接続するルールは行っていない為、
>   受信専用(CON15)のみアンテナ接続を行った場合、通信モジュールに負荷がかかるでしょうか?
ダイバーシティーアンテナを接続しない場合、
接続状態と比較して受信環境が悪い状況になるため、
負荷という観点では消費電力が上がる可能性があります。
それが直接寿命につながるとことは考えにくいです。

> 3) 通信モジュール(ELS31-J)について耐用年数、通信モジュールの再起動回数など
>   目安をご存じでしたらご教示いただけますでしょうか。
明確な規定・目安はございません。

もし、LTEモジュールの再起動の頻度が気になるようであれば、
atmark-x1-base stretch:2.5.2-1, buster 3.1.2-1 以降に
LTE 再接続動作時にモデムの再起動頻度を下げるオプションが
追加されておりますので、ご利用をご検討ください。

設定方法は以下を参照ください。
stretch
https://manual.atmark-techno.com/armadillo-iot-g3l/armadillo-iotg-g3l_p…
buster
https://manual.atmark-techno.com/armadillo-iot-g3l/armadillo-iotg-g3l_p…

古関様、尾藤様

ご回答ありがとうございます。

> Armadillo-IoT G3LのLTEモジュール(ELS31-J)は
>メインアンテナ・ダイバーシティーアンテナの
>2本を接続した状態で技適(電波法の工事設計認証)を取得しています。
>フォーラムのお問い合わせの背景として、アンテナ1本のみでご使用を
>ご検討とのことですが、アンテナ1本での使用は推奨できません。

→設計として2本のアンテナで想定しているとのこと承知致しました。
 電波状況が思わしくない場合、2本で運用しております。
 

すみませんが追加のご質問をさせてください。

①Armadillo G3Lにて現在推奨する(利得を最大限に引き出せる)アンテナがございましたら
 ご紹介頂けます様よろしくお願い致します。
 
②Armadillo G3L端末自体ダイバーシティを採用をしていると思いますが、
 取り付けるアンテナをダイバーシティとした場合、効果は得られますでしょうか?
 1端子の先から2つのアンテナ枝分かれるイメージとなります。
 もし効果が得られるようであれば、アンテナのメーカ、型番をご教示頂けます様
 よろしくお願い致します。

以上よろしくお願い致します。

お世話になります。宮下です。

以前ご確認させていただいたご質問の件、いかがでしょうか。
お忙しい中すみませんが追加で質問させてください。

① 電波状況の確認にてmmcliコマンドを使用すると思いますが、
  「signal quality」の値として、
    1) 双方のアンテナの平均値(ダイバーシティの結果)
   2) 送受信アンテナの値
3) 受信専用の値

② アンテナ構成について
  お客様から質問があり、当然かと思いますがご回答頂けますようお願い致します。
  【状況】
    制御盤にArmadillo端末を設置して運用しています。
    制御盤内は電波状況が良くないため、制御盤から屋外アンテナ(1本)としています。
    もう片方のアンテナは制御盤内となります。
  【確認】
    屋外アンテナ(2本)とし運用するのが望ましいかどうか。
    このようなケースでのベストな構成がありましたらご紹介ください。

以上よろしくお願い致します。

古関です。

> ① 電波状況の確認にてmmcliコマンドを使用すると思いますが、
>   「signal quality」の値として、
>    1) 双方のアンテナの平均値(ダイバーシティの結果)
>    2) 送受信アンテナの値
>    3) 受信専用の値
以下双方のアンテナの一定時間での平均値となります。
・CON15:受信ダイバーシティアンテナ
・CON16:送受信メインアンテナ

具体的にはAT+CSQコマンドで取得可能な、
RSSI値(Received Signal Strength Indicator) 「受信信号強度」
を百分率にしたものになります。

AT+CSQコマンドの仕様は以下の、p105あたりに記載があります。
https://www.arib.or.jp/english/html/overview/doc/STD-T63V12_30/5_Append…

>   【状況】
>     制御盤にArmadillo端末を設置して運用しています。
>     制御盤内は電波状況が良くないため、制御盤から屋外アンテナ(1本)としています。
>     もう片方のアンテナは制御盤内となります。
>   【確認】
>     屋外アンテナ(2本)とし運用するのが望ましいかどうか。
>     このようなケースでのベストな構成がありましたらご紹介ください

室外アンテナ2本の方が安定するはずです。

コストとトレードオフになってしまう点があるのと、
設置環境や運用方法などをすべてを把握できていないため明確な回答が難しいのですが、
延長可能なアンテナを使用し、電波受信が良好な場所に設置してみるのはいかがでしょうか。

アンテナリストは以下からダウンロード可能です。

https://armadillo.atmark-techno.com/resources/documents/armadillo-iot-g…

いつもお世話になっております。宮下です。

度々申し訳ございませんが、追加のご質問をさせて頂きますので
ご回答頂けます様よろしくお願い致します。

御社からの回答からAGLにて受信レベルを表示した際、
CON15およびCON16、双方のアンテナの一定時間での平均値というのは理解しました。
恐らく、御社はCON15とCON16の両方に
同じ利得のアンテナを取り付けることを前提としているためだと想定しています。
(技適も2本接続で取っている&2本接続を推奨している)

ただ、他の質問者同様にアンテナを1本しか接続しない場合など、
CON15とCON16で受信感度に大きな差が発生するため、
平均値では実際に受信している値と差分が出るかと思います。
双方の受信感度に明らかな差分があった場合、どのように処理されるのでしょうか?
平均値では受信感度が悪く表示されるかと考えられます。

また、本題となるダイバーシティ機能についてですが、
いずれかの処理がLTEモジュール内で行われている認識です。

①双方のアンテナで同時に受信してはいるものの、
 実際には受信強度の強い方の信号をモジュール内でデータ化している。
②双方のアンテナで受信した信号をモジュール内で合成もしくは
 ノイズ補正等行った上で変換しデータ化している。

①であればCON16へアンテナを1本接続することで、
 CON15は受信感度が低いためモジュール側で信号は処理されず、
 結果、CON16で送受信が成立するかと思います。
 (ただし、受信レベルは悪く表示される)

②であれば逆にアンテナを2本接続した上で、
 双方のアンテナの受信感度を近しい値にすることが、
 効果的に信号の合成やノイズ低減につながり、
 安定的な通信が可能になるかと思います。
(この場合、受信レベルはより正確な値が表示される)

上記以外の処理方式を採用されている場合は、
お手数をおかけしますが情報提供をお願い致します。