Armadilloフォーラム

[Armadillo-IoT G3]各パーティションの用途、およびパーティション破損時の動作について

ueoka

2022年9月21日 17時01分

お世話になっております。

Armadillo IoT G3の以下にあるいずれかのパーティションが破損した場合、Armadillo IoT G3の動作に影響があるのでしょうか?
また、「予約領域」と「ユーザー開放領域」の用途を教えていただけますでしょうか?

https://manual.atmark-techno.com/armadillo-iot-g3/armadillo-iotg-g3_pro…
表3.10 eMMC メモリマップ (型番: AGX314*, AGX3101 の場合)

パーティション	サイズ	説明
boot0	2 MBytes	U-Bootブートローダーイメージ[a]
boot1	2 MBytes	予約領域
gp0	8 MBytes	ライセンス情報
gp1	8 MBytes	予約領域
gp2	8 MBytes	ユーザー開放領域
gp3	8 MBytes	ユーザー開放領域
1	32 MBytes	Linux カーネルイメージ/Device Tree Blob
2	約 3.4 GBytes	Debian GNU/Linux
3	128 MBytes	リカバリイメージ

例えば、boot0が破損した場合、ブートローダが動作出来ない為、Armadillo IoT G3の起動が出来ないと予想しております。
boot0の様にパーティションが破損したことにより、Armadillo IoT G3の動作に影響が出るものがあるのか教えていただきたく。

以上、宜しくお願いいたします。

コメント

古関です。

> また、「予約領域」と「ユーザー開放領域」の用途を教えていただけますでしょうか?
予約領域は、現在未使用ですが、弊社で予約しているパーティションです。
今の所使う予定はありませんが、今後の弊社のソフトウェアアップデートで何かに使用する可能性があり、
お客様か開発するシステムで、ここが空いている前提で何か書き込みをすると、競合する可能性があります。

ユーザー解放領域は、お客様でご自由に利用して良い領域です。
弊社でソフトウェアアップデートを実施してもこの領域は使いません。
任意のファイルシステムを構築して何かを書いたり、直接ブロックデバイスとして使うなどしても問題ありません。

> boot0 2 MBytes U-Bootブートローダーイメージ[a]
こちらは、ブートローダーを書き込んでいますので、破壊するとご認識の通り起動できなくなります。
インストールディスク等で再インストールすれば復旧できます。

また、U-Bootの環境変数[※]も保存しているため、こちらも破壊される可能性があります。
[※]U-Bootコンソール等からset env、saveenvコマンドで保存できるパラメータ

> 1 32 MBytes Linux カーネルイメージ/Device Tree Blob
> 2 約 3.4 GBytes Debian GNU/Linux
こちらも、Linuxカーネルと、Debianのルートファイルシステムですので
破壊すると起動できなくなる可能性があります。

> gp0 8 MBytes ライセンス情報
こちらは、弊社が出荷時にバンドルするライセンスファイルを置くパーティションで
標準出荷状態では、弊社が運用する機器管理サービス「node-eye」の
ライセンスファイルが書き込まれています。

消すとnode-eyeを利用できなくなりますが、利用しない場合は動作に影響はありません。

> 3 128 MBytes リカバリイメージ
リカバリイメージの領域もnode-eye専用であるため、
利用しない場合は消しても動作に影響はありません。

古関 様
お世話になっております。

ご回答いただき、ありがとうございます。
各パーティションについて詳細な情報をいただき、非常に助かりました。

以上、宜しくお願いいたします。