Armadilloフォーラム

【Armadillo-X1】保護機能について

chandra-s2

2022年11月10日 17時12分

いつもお世話になっております。
チャンドラと申します。

現在Armadillo-X1で開発を実施しています。
保護機能の確認です。
製品マニュアルに、保護機能の有効化・無効化は保守モードで実施する必要があります。
Linux が稼動している間は保護機能の有効化・無効化は可能でしょうか?

目的はLinuxが稼働している間に、一時保護機能を無効化し、一部のファイルを書き換えしてから保護機能を有効化することです。

ご指導のほどよろしくお願いいたします。

コメント

入江です。

> 目的はLinuxが稼働している間に、一時保護機能を無効化し、一部のファイルを書き換えしてから保護機能を有効化することです。

Armadillo運用中に実行したいということでしょうか?
その前提でお話します。

保護機能が有効となっている運用時にeMMC上のファイルを書き換えるのは、保
護機能の意味がなくなってしまいます。

まずは以下のフォーラムについている回答をよく読んでいただき、運用中に
eMMC上のファイルを書き換えることの危険性を把握し、書き換えるファイルを
別なパーティションや記録メディアに配置するなどの代替策の検討を行なって
ください。
https://armadillo.atmark-techno.com/forum/armadillo/6696

上記を把握した上でどうしても代替策を実施できず、運用中に書き換えを行な
う場合は、以下の手順でLinux起動中にeMMC上のファイルを書き換えることが
可能ですので紹介します。

保護機能有効時にはeMMCは/overlay/systemというディレクトリにマウントさ
れています。
このディレクトリ以下のファイルを操作することで保護機能が有効となってい
てもeMMC内のファイルを書き換えることができます。
書き換え後はsyncコマンドを実行することをおすすめします。

[armadillo]# ls /overlay/system/  ★この下がeMMC内のファイル
bin  boot  dev  etc  home  lib  lost+found  media  mnt  opt  proc  root  run  sbin  srv  sys  tmp  usr  var
 
[armadillo]# echo test > /overlay/system/root/a.txt ★eMMC内の/root/にa.txtを追加
[armadillo]# sync ★キャッシュに残っているデータを書き込む

先に紹介しました通り、上記手順で書き込み中に電源断などのトラブルが発生
しますと、最悪ルートファイルシステム全体が破損する可能性もありますので、
お客様の責任のもと実行してください。